古今東西の名作・傑作をジャンルを問わず貪欲に鑑賞しています。オススメな作品のご推薦、コメントも大歓迎です!
by nijibabu
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『インビジブル・ウェーブ』の前売り券購入!
映画『インビジブル・ウェーブ』の特別鑑賞券(前売り券)を新宿の映画館で購入してきました!

映画館で前売り券を購入すると、もれなく

1.B2ポスター
2.ポストカード3枚
3.マウスパッド


のどれか一つをもらえるとのこと。

迷った結果、「B2ポスター」を選びました。(絵柄はリンク先公式HPのTOP画像です)

早速、部屋に貼りました!
かなり、いい感じです♪

新宿駅から、わざわざ明治通りまで歩いた甲斐がありました。(笑)


さて、公開は5月26日から。

待ち遠しくて仕方ないですよね??

いや、私だけかな。(笑)


c0073737_23214833.jpg



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by nijibabu | 2007-04-29 23:32 | ◆映画関連 その他
原田知世“T'en va pas(彼と彼女のソネット)”
c0073737_1464612.jpg今日は何となく懐かしい曲が聴きたくなり、CDを引っぱり出しました。

それとなく手に取ったアルバムはカコ』。

原田知世が1994年に発表した名盤です(鈴木慶一氏がプロデュース)。

このアルバムの収録曲の中で、最も好きなのは最後の“T'en va pas(トンバパ)”という曲。(別名『彼と彼女のソネット』)


ま、そんなことを語っても、ピンとくる方は皆無だろうと思いますので、まずはコチラで曲を聴いて頂けると幸いです。

どうですか?
聴いたことありますよね?
ないですか?
もしないとしても、いい曲だと思いませんか??


この曲は、いわゆる“フレンチ・ポップス”というやつで、独特の美しいメロディラインを持っており、幾度となくカバーされた名曲でもあります。

こちらの曲を、原田知世は何度かカバーしており、そのうちのフランス語バージョンが、前出の『カコ』というアルバムの最後に入っているわけです。

ちょっと探しただけではありますが、原田知世バージョンのものを視聴できるサイトが見つからなかったので、こちらでご紹介できなくて残念です。


今も聴いていますが、いやー、オリジナルに負けず劣らず、知世ちゃんの歌声イイですねー!

何だか懐かしくなって、じーんときちゃいました(/_<。)

*******************************************

この曲について調べていたら、かなり詳しいブログを見つけました。

トンバパ祭り』というブログです。

私と同じように、この曲にメロメロ(?!)な方もいらっしゃるんですね~(笑)
嬉しくなっちゃいました♪


c0073737_1404248.jpg

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by nijibabu | 2007-04-29 01:40
家族ゲーム
c0073737_23485377.jpg家族ゲーム』(1983)

上映時間: 106分
製作国: 日本
ジャンル: コメディ/ドラマ

監督: 森田芳光

原作: 本間洋平 『家族ゲーム』
脚本: 森田芳光
撮影: 前田米造
美術: 中沢克巳
編集: 川島章正

 
出演: 松田優作
伊丹十三
由紀さおり
宮川一朗太
辻田順一
戸川純 ほか

ブルーリボン賞(1983年) 監督賞(森田芳光)
報知映画賞(1983年) 作品賞、主演男優賞(松田優作)、助演男優賞(伊丹十三)
キネマ旬報賞(1983年) 作品賞、監督賞(森田芳光)、主演男優賞(松田優作)、助演男優賞(伊丹十三)
毎日映画コンクール(1983年) 助演女優賞(由紀さおり)

**************************************************
 息子の高校受験のためにと雇った風変わりな家庭教師がやって来たことで一家に巻き起こる騒動を描いた傑作ホーム・コメディ。「の・ようなもの」の森田芳光監督が、現代家庭の抱える問題をシュールなタッチでユーモラスに描く。横一列に並んでの食事シーンなど斬新な表現手法が話題を呼んだ。出来のいい兄とは反対に、問題児の中学3年の弟・沼田茂之。高校受験を控えて、家庭教師としてやって来たのは三流大学の7年生でなぜか植物図鑑を持ち歩く吉本勝という奇妙な男だった……。
(「allcinema」より)
**************************************************

“溝口・小津後”の衰退化した日本映画界において、数少ない傑作の一つとして数え上げられることの多い本作。

本作は1980年代に作られたが、この時期は高度成長の余波を受けて、「核家族化」「バット殺人」「団地」「受験戦争」「校内暴力」等、数々の忌まわしきものを生み出した時代。

その時代を映すまさに鏡の様な作品、それが傑作と言われる『家族ゲーム』である。

**************************************************

“溝口・小津後”の日本映画に対する私のイメージは、“パンツの穴”的イメージ。

『パンツの穴』というしょーもなく、それでいて下品な古き悪き日本映画があった。

この時代には、こういったしょーもない日本映画が多かったが、本作もそれと同じ香りが漂っており、順当に行けば「しょーもない映画だった」の一言で終わってしまうところであろう。

しかしながら、さすが傑作と呼ばれる本作。
そんなことはなかった。

どこが違うかと言えば、説明できない。

どちらかと言うと、突然変異的に生まれた傑作という感じ。

でも、とにかく面白い。

理屈抜きに面白いので、この時代の日本映画に対して、私の様な負のイメージを持っている人にも、是非観てもらいたい作品である。

**************************************************

気になったのがラストシーン。

本作の舞台は、高度成長期をイメージさせる団地の一室。

その団地の一室での、退屈極まりない昼下がりが本作のラストシーンなのだ。

本作の魅力の一つに“シュールさ”があると思うが、本作のラストシーンは、その“シュールさ”と不気味さ、そして不可解さ、そして疑問、奇抜なカメラワーク等、いろんな要素が複雑に組み合わさって、何とも言えない余韻を残す素晴らしいラストシーンとなっている。


昼下がり、不気味に静まりかえる団地の一室。

由紀さおり演じる母親は、子供たちを呼ぶ。

しかし返事がない。

部屋に子供たちの様子を見にいくと、そこで子供たちは死んだ様に深く眠っている。

いくら起こしても起きないので、仕方なく母親は台所のテーブルに戻る。

しかし、さっきからどうも外がうるさい。

どうやらヘリコプターが何機も団地の上空を飛んでいる模様。

これがとてつもなくうるさい。
不気味にうるさい。

静か過ぎる団地の一室と、その上空をけたたましい騒音をたてて飛ぶヘリコプター。

“喧騒と静けさ”

相反する二つのものが、複雑に絡み合わさり、不思議でいて、それとない不安を醸し出す。


憂鬱なくらいに静かで退屈な団地の昼下がりに、必要以上にうるさいヘリコプターの騒音。

これは一体、何を意味するのか?

結局、私にそれは分からなかったが、とにかくこの“喧騒と静けさ”は、観ている私を“何となく不安”にさせた。

言葉で説明すると何とも抽象的で分かりづらい表現となってしまったが、実際に本作を鑑賞された方の中で、私の言っていることを何となくでも理解してくれる方がいたなら、それで満足である。

**************************************************

ラストシーンの最後の最後、それまで平面的に空間を捉えていたカメラが、突如、上方に動き、団地の一室を上から三次元的に捉える。

そこでエンドロール。

何とも素晴らしい終り方ではないか。


素晴らしいんだけど、この終り方、どこかで観たことがあるような・・・

そうそう、溝口健二だ。

具体的には『残菊物語』のラストシーンであり、また、『雪夫人絵図』のラストシーンである。

この不思議なカメラワーク、溝口の真似だろうか?

それともそれは溝口好きである私の勘違いであって、完全なる森田芳光監督のオリジナルであろうか?

映画について勉強の足りない私にはどちらなのか判断することができない。

しかし、いずれにしても本作のラストシーンは、このカメラワークを含め、1980年代以降の日本映画を代表するに相応しい出来栄えのラストであった。

**************************************************

追伸。

本作に“近所の悩める奥さん役”で出演している戸川純。
(年齢詐称の夏川純とは違いますょ。)

これが、もの凄くかわいい。
(多分そう思ったの自分だけだろうけど。笑)

1980年代のイケてない化粧や髪型の女性が出演する本作(笑)の中で、現代的に見ても、ちっとも古さを感じさせないキュートさが感じられた。

時代を超えた戸川純。

今は何処に?!

**************************************************

更に追伸。

主演を演じた松田優作だが、ハードボイルドな暴力家庭教師をうまく演じていて、さすがの一言。

だけど、父親役を演じた伊丹十三との本作におけるツーショットを見るにつけ、二人とも今はいないかと思うと、妙に寂しくなった・・・


c0073737_056459.jpg



★参照★
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by nijibabu | 2007-04-24 00:34 | ◆映画レビュー
『雪夫人絵図』のDVD購入!
最近「松竹ホームビデオ」から溝口健二の作品群がDVDにて大量発売されました。

地方のツタヤ等でも棚に並んでいるはずですので、ご存知の方も多いと思います。(現時点では「準新作」のコーナーに置いてあるはずです。)


しかし、ここで気になったことがあります。

“溝口作品、初のDVD化!”というものです。

「松竹ホームビデオ」からの初の発売という意味なのかもしれませんが、既に「紀伊國屋書店」から『雪夫人絵図』等のDVDが発売されているわけで・・・

***********************************************

c0073737_14422593.jpgま、それはそれとしまして。

左上のトップ画像に『雪夫人絵図』のDVDジャケットの画(→)をここ最近ずっと表示させていたんですが、その影響が自分に出てしまいました・・・

というのも、毎日このジャケットを見ていたら『雪夫人絵図』のDVDが欲しくなってしまったんです。

極端な金欠のため、DVDを買うことは自嘲してきたんですが、こんなところで自ら墓穴を掘るとは。(笑)


というわけで、先日『雪夫人絵図』のDVDを購入しちゃいました!
2,3日後、届くということです。

作品的にも、数ある溝口作品の中でトップクラスに好きな作品です。

また、木暮実千代さんが大好きなので、そういう点でもお気に入りの本作であります。

特に、このジャケット画像は美しく写っているので大好きです。

************************************************

作品についてですが、映像美という点では、個人的に溝口作品の中では一番だと思っている作品でもあります。(『雨月物語』や『近松物語』も凄いですが。)

特に、前半で登場するお風呂の造形の美しさや、芦ノ湖畔で木暮実千代が画面から消えてしまうラストシーン、そして同じくラストシーンのクレーンカメラでの久我美子のズームアップがお気に入りです。

幻想的ではっと息をのむを美しさ、そしていつまでも記憶に残る鮮烈な映像美だと思います。

意外と本作は、溝口作品の中で評価はそれほど高くないんですが、私にとっては紛れもない傑作に感じます。


私の『雪夫人絵図』の作品レビューはこちら



★参照★
作品レビュー目次

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by nijibabu | 2007-04-22 14:37 | ◆映画関連 その他
鑑賞映画リストを更新。(2007.4.22)
映画採点表を更新しました。
(今回の新規追加作品は、リスト内において緑色で表示しています。)

』(ジャック・ベッケル)
家族ゲーム』(森田芳光)

の2本です。



【参考】
宿題映画リスト

お気に入り映画一覧 
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by nijibabu | 2007-04-22 12:54 | ◆映画関連 その他
穴(1960)
c0073737_04583.jpg』(1960)

上映時間: 124分
製作国: フランス
ジャンル: サスペンス

監督: ジャック・ベッケル

製作: セルジュ・シルベルマン
原作: ジョゼ・ジョヴァンニ
脚本: ジャック・ベッケル
ジョゼ・ジョヴァンニ
ジャン・オーレル
撮影: ギスラン・クロケ
 
出演: ジャン=ケロディ
フィリップ・ルロワ
ミシェル・コンスタンタン
マルク・ミシェル
レイモン・ムーニエ
カトリーヌ・スパーク

**************************************************
 張り巡らされたサスペンス、溢れる緊張感…数ある脱走物の中の最高峰!パリ郊外のラ・サンテ刑務所の中でも特に重罪人のみを収容する獄房に閉じ込められていた4人の男たちが、穴を掘り脱走する計画を立てていた。だがそこに妻殺し未遂で告発されていた若い男ガスパールが突然収監される。この青年を仲間に入れるべきなのか、それとも彼は警察のスパイなのか?ついにガスパールを仲間に入れることにした4人は脱走のための穴掘りを開始する。ゴダール、トリュフォーに多大な影響を与え、『現金に手を出すな』などフィルム・ノワールの傑作をものにしたベッケル監督の遺作となった作品。
(「TSUTAYA online」より)
**************************************************

“脱獄もの”として非常に高い評価を受けているジャック・ベッケルの遺作。

原作は『暗黒街のふたり』『シシリアン』『冒険者たち』等、数々の名作で知られるジョゼ・ジョヴァンニ。

“ジャック・ベッケル作品にハズレなし”という言葉を何度か目にしたことがあるのだが、それは正しかった。

ベッケルの作品を観るのはこれが『モンパルナスの灯』に続いて2作品目。

『モンパルナスの灯』も大満足だったが、本作『穴』も大満足であった。

**************************************************

“脱獄もの”とは言っても、『ショーシャンクの空に』とは趣が異なる。

ひたすら“掘る!掘る!掘る!”の土木作業の連続。

こう書くと何だか単調な映画の様に感じてしまうかもしれないが、そういうわけではない。

無骨な“ガチン!ガチン!”という音に釘付けになってしまう緊迫感があるのだ。


特に凄いのが、最初に穴を開けるシーン。

牢屋の地面に穴を掘っていくシーンが何とノーカットで描かれる。
これが異常なくらいに興奮する。

刑務所内に響き渡る音。
観ているこっちが「聞こえるんじゃないか?」と真剣にヒヤヒヤしてしまうくらいの、これ以上ない迫力ある音。

まずこのシーンからして傑作だ。

**************************************************

何とか穴を地下通路まで掘り下げる。

そして地下に男たちは降りる。

しかし看守達の見回りに遭遇してしまう。

しかしそこは密室。
どうやって看守達をやり過ごすのか?

「うわ・・・・」

見事、やり過ごしました。(笑)
“小技”が冴えまくりである。


本作全般に言えることだが、ロベール・ブレッソンの『スリ』並に“小技”を披露してくれる。

この看守をやり過ごすシーンといい、合鍵を瞬時に作ってしまうシーンといい、砂時計を作ってしまうシーンといい、覗き窓から外を確認する潜望鏡の作成といい、とにかく技術的で芸が細かい。

これが何とも面白いのだ。


脱獄のシーンとは直接関係がないのだが、この“小技”関係で面白いシーンがあった。

それは、囚人への差し入れの検品シーン。

看守が次々に差し入れの品を実に手際良く検査していく。

たった一つのナイフで外箱やら食べ物やら。

不潔極まりないのだが(笑)、おそらくそれも演出の一つであろう。

この検品の手際の良さは観ているだけで楽しい。

なんか芸を見ているかのよう。

この変もブレッソンの『スリ』に共通する面白さだ。


同じフランス人監督のブレッソンとベッケルだが、どういう関連があるんだろうか?

何となく“同じもの”を感じるのだが、知識が浅薄なため、よく分からない。

映画に造詣の深い映画通の方で、この二人の関連や共通性についてご存知の方がいらっしゃいましたら、是非、ご教授下さい<m(__)m>

**************************************************
(以下、ネタバレ注意)

さて、脱獄の話に戻す。

こうして、まんまと下界へ達した囚人たち。

だが自分だけ外に出るわけにはいかない。
裏切りとなってしまう。

最後の穴を開けた二人は、他のメンバーを迎えに牢屋へ戻る。

仲間たちは、穴が貫通したのを知り、「今夜、みんなで外へ出よう」と申し合わせる。


そして時間が経過し、いよいよその時がきた。

お手製潜望鏡で、牢屋の外を最終確認。

しかしそこで見たものは?!


“衝撃のラスト”だった。

ゾクっとするくらいの怖いラスト。

あの潜望鏡からの風景。
しばらくは忘れられないだろう。

最後の最後まで緊迫しており、最初から最後まで完璧。

個人的には、完璧さで言えば『第三の男』を上回ると感じた。


“ベッケルにハズレなし”

まさにその通りだった。

他のジャック・ベッケル作品で、鑑賞可能な作品は全て拾っていきたいと思う。



★参照★
作品レビュー目次

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by nijibabu | 2007-04-20 01:09 | ◆映画レビュー
浪華悲歌
c0073737_0202191.jpg浪華悲歌』(1936)

上映時間: 71分
製作国: 日本
ジャンル: ドラマ

監督: 溝口健二

原作: 溝口健二
脚色: 依田義賢
台詞: 藤原忠
撮影: 三木稔
衣裳: 小笹庄治郎
編集: 板根田鶴子
音楽: 音楽部
人形指導: 桐竹紋十郎 

出演: 山田五十鈴
浅香新八郎
進藤英太郎
田村邦男
原健作
橘光造
志村喬

*****************************************************
 日本映画史に欠くことのできない数々の傑作を世に送り出した名コンビ、溝口健二監督と脚本家・依田義賢による第1作。会社の公金を使い込んだ父のため薬種問屋の店主の妾になったアヤ子は、学費が払えず困っている兄のためある男から金を騙し取る。
(「DVD NAVIGATOR」より)
*****************************************************

溝口健二の代表作の一つにして、『祇園の姉妹』と双璧を成す、溝口の作品の中でも“初期の傑作”と呼ばれている作品。

主演は山田五十鈴。

彼女は本作出演時には20歳になったばかりだったらしい。

この年齢にしてあの演技。
確かに凄い。

*****************************************************

さて、溝口健二の代表作の一つということで気合いを入れて鑑賞した。

でも実はそんなに期待もしていなかった。

何故かと言えば、同時期に作られた同じく代表作と言われる『祇園の姉妹』が、世間で言われているほどには感銘を受けなかったからだ。

実際、本作についてもそれは同じだった。

本作はとかく、日本映画で初めて“リアリズム”というものを高いレベルで表現した作品ということで高い評価を受けている。

社会的に高い地位にいる人を中心に描いた作品ではなく、社会の底辺にいる人を中心に描き、観る者の共感を得た歴史に残る作品なわけだ。


しかし、そんな歴史的経緯よりも、少なくとも私の様な一映画ファンにとっては、鑑賞してみて実際に楽しめるかどうかが重要な意味を持っている。

個人的には、溝口作品としては『祇園囃子(1953)』や『山椒大夫(1954)』や『雪夫人絵図(1950)』等の1950年代の“溝口後期作品”が好きである。

ただし1930年代の作品でも『残菊物語(1939)』は好きだったりもする。

そういうわけで、溝口初期作品としては“『残菊物語』に続いて『浪華悲歌』が二つ目のお気に入り作品になるのか?!”と期待して鑑賞したわけだが、残念ながらそうはならなかった。


まだ修行が足らないせいだろう、日本映画、海外映画を問わず、いまいち1930年代中盤以前の作品には感動できないでいる。

いつか1930年代中盤以前の作品でも感銘を受けることができるようになれればいいのだが・・・



★参照★
作品レビュー目次

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by nijibabu | 2007-04-18 00:00 | ◆映画レビュー
「宿題映画リスト」を更新(2007.4.17)
宿題映画リスト」を更新しました。(以下、新規追加作品)


リリー・マルレーン(ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー)
マリア・ブラウンの結婚(ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー)
ベロニカ・フォスのあこがれ(ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー)
ニノチカ(エルンスト・ルビッチ)
赤い手のグッピー(ジャック・ベッケル) 
幸福の設計(ジャック・ベッケル)
エドワールとキャロリーヌ(ジャック・ベッケル)
現金に手を出すな(ジャック・ベッケル)
直撃!地獄拳(石井輝男)
直撃地獄拳 大逆転(石井輝男)


今回は、ヴェルナー・ヘルツォークやヴィム・ヴェンダースと並ぶ“ニュー・ジャーマン・シネマ”の旗手の一人、「ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー」の代表作3本を追加。

更にmicchiiさんのお気に入り作品からエルンスト・ルビッチの『ニノチカ』を拝借。

そして私が現在、最も興味ある監督の一人「ジャック・ベッケル」の4本(未見の新宿ツタヤ在庫作品全てです)を追加しました。

石井輝男の分は、まあ流しておいて下さい(笑)。



★参照★
作品レビュー目次(50音順索引)

お気に入り映画一覧
映画採点表(洋画)
映画採点表(邦画)

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by nijibabu | 2007-04-17 14:24 | ◆映画関連 その他
鑑賞映画リストを更新。(2007.4.17)
「鑑賞作品一覧(洋画部門邦画部門)」を更新しました。
(今回の新規追加作品は、リスト内において緑色で表示しています。)

飲酒運転の報い 破滅への道』(金鐘守)
浪華悲歌』(溝口健二)

の2本です。



【参考】
宿題映画リスト

お気に入り映画一覧 
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by nijibabu | 2007-04-17 14:04 | ◆映画関連 その他
ブログ名の変更のお知らせ
先日から何度かお知らせしてきました通り、本日をもって、ブログのタイトルを変更したいと思います。

“にじばぶ日記”から“にじばぶの映画”へ変更致しました。

日本語的にやや違和感のあるタイトルだとは思いますが(笑)、これは、

「フェリーニの8 1/2」(1963)
「フェリーニのアマルコルド」(1974)
「フェリーニのローマ」(1972)
「フェリーニの都」(1980)
「フェリーニの道化師」(1970)
「ゴダールのマリア」(1984)
「ゴダールのリア王」(1987)
「ゴダールの映画史」(1989)
「ゴダールの決別」(1993)
「ゴダールの探偵」(1985)

辺りへの“オマージュ”を意味しているものです。(例示が多すぎますね、はい。笑)

というわけで、ご承知置き下さい(謎)。


ブログ以前の普通のHP時代からずっと“にじばぶ日記”というタイトルを愛用してきましたが、これからは映画専門ブログを目指すという固い決意のもと、ブログ名変更の決心を致しました。

実に5年以上にも及ぶ“にじばぶ日記”の歴史に幕を閉じることになったわけです。


ブログタイトルを変えること自体は、ワンクリックで済む他愛のないことです。

しかしながら、“映画”というタイトルを含むからには、基本的には映画関連以外の記事を書く予定はありません。(まあ、もちろん、たまには書きますよ。笑)


ご存知の通り、「ラーメン」に関する記事は当ブログの半分を占め、私自身もかなりこだわってきた分野でした。

その「ラーメン」に関する記事を含め、その他の記事は基本的にアップしていかない方針です。

「ラーメン」記事関連で特にお世話になってきましたsssdさんkkさんには、この場をお借りして感謝申し上げたいと思います。
どうもありがとうございました。<m(__)m>


今後は映画関連の記事を書いていくことになりますが、映画鑑賞のペース自体を上げることは、時間の都合上、不可能です。

したがって、映画関連の記事自体を増やしていくことは不本意ながら無理です。

ただ、できる限り沢山の映画記事をアップしていきたいとは思っていますので、どうぞよろしくお願い致します。<m(__)m>


管理人 2007.4.15
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by nijibabu | 2007-04-15 16:20