古今東西の名作・傑作をジャンルを問わず貪欲に鑑賞しています。オススメな作品のご推薦、コメントも大歓迎です!
by nijibabu
カテゴリ
◆お気に入り映画リスト
◆映画レビュー
◆映画レビュー索引
◆浅野忠信 作品リスト
◆F・フェリーニ 総括
◆各氏・各雑誌のベスト
◆映画関連 その他
◆ラーメン
最新のコメント
>秋の田のさん こんに..
by nijibabu at 11:50
すみません、仕事中に再び..
by 秋の田の at 10:09
>かっぱ太郎さん ツイ..
by nijibabu at 01:34
最近ツイッターを始めたの..
by かっぱ太郎 at 10:50
>かっぱ太郎さん お久..
by nijibabu at 23:41
お久しぶりです! 最近..
by かっぱ太郎 at 01:32
>ぁぉぃちゃん やっぱ..
by nijibabu at 23:59
わぁ~おひしー☆彡 覚..
by ぁぉぃちゃ at 23:51
ぁぉぃちゃん、お久しぶり..
by nijibabu at 22:18
映画たくさん見られていて..
by ぁぉぃちゃ at 21:33
>かっぱ太郎さん お久..
by nijibabu at 23:14
にじばぶさんこんばんは!..
by かっぱ太郎 at 23:32
>なるなるさん コメン..
by nijibabu at 22:56
成瀬の「雪崩」は、大佛次..
by なるなる at 22:29
>SSSDさん お久し..
by nijibabu at 00:22
お久し振りです sss..
by sssd18 at 14:22
>かっぱ太郎さん こん..
by nijibabu at 23:43
にじばぶさんお久しぶりで..
by かっぱ太郎 at 23:50
>Scarfaceさん ..
by nijibabu at 23:20
>Scarfaceさん ..
by nijibabu at 23:18
Profile
◆なまえ
にじばぶ
◆性別

◆出身地
東京都下
◆現住所
東京都下

◆好きな映画監督
成瀬巳喜男
溝口健二
石井輝男
川島雄三
ペンエーグ・ラッタナルアーン
トラン・アン・ユン
ミケランジェロ・アントニオーニ
ピエル・パオロ・パゾリーニ
ジャン・ユスターシュ
ジム・ジャームッシュ
ウォン・カーウァイ(王家衛)

◆好きな映画作品
★10点満点(順不同)
地球で最後のふたり
ナイト・オン・ザ・プラネット
太陽はひとりぼっち
キッズ・リターン
恋する惑星
ピクニック(1936)
乱れ雲
★9点(順不同)
[Focus]
ダウン・バイ・ロー
新・仁義の墓場
都会のアリス
網走番外地
ぼくの小さな恋人たち
他人の顔
ニュー・シネマ・パラダイス
祇園囃子
残菊物語(1939)
穴(1960)
ビューティフル・デイズ
幕末太陽傳
ある殺し屋
飢餓海峡

街の灯(1931)
晩菊
誓いの休暇(1959)
妻は告白する
眼には眼を
月はどっちに出ている
ゆきゆきて、神軍
モダン・タイムス
恐怖の報酬(1953)
君と別れて
劇場版 フランダースの犬
幸福の黄色いハンカチ
パイラン

◆好きなシリーズ映画
STAR WARS
男はつらいよ

◆お気に入り
【俳優】
浅野忠信
アラン・ドロン
レスリー・チャン
金城武
成田三樹夫
市川雷蔵
フランキー堺
池部良
内田裕也
【女優】
モニカ・ヴィッティ
デルフィーヌ・セイリグ
アヌーク・エーメ
ヘレン・ハント
ケリー・チャン
フィオナ・シッ
グイ・ルンメイ
木暮実千代
香川京子
橘ますみ
司葉子
杉葉子
佐藤友美
中山忍
原田知世
椋木美羽
【スポーツ選手】
レノックス・ルイス
ハリド・ハヌーシ
ヒシャム・エルゲルージ
坂本直子
【東京23区】
港区麻布永坂町
品川区東五反田5丁目
荒川区南千住8丁目
【建物】
同潤会アパート
九龍城砦
【乗り物】
都電荒川線

◆相互リンク
時代の情景
良い映画を褒める会。
タグ
(62)
(44)
(36)
(35)
(33)
(26)
(23)
(19)
(18)
(18)
(18)
(16)
(15)
(15)
(15)
(14)
(13)
(13)
(13)
(13)
以前の記事
2017年 02月
2016年 11月
2016年 10月
2016年 09月
2016年 08月
2016年 07月
2016年 06月
2016年 05月
2016年 04月
2016年 03月
2016年 02月
2016年 01月
2015年 12月
2015年 11月
2015年 10月
2015年 09月
2015年 08月
2015年 07月
2015年 05月
2015年 03月
2015年 02月
2015年 01月
2014年 12月
2014年 11月
2014年 10月
2014年 09月
2014年 08月
2014年 07月
2014年 06月
2014年 05月
2014年 04月
2014年 02月
2014年 01月
2013年 12月
2013年 11月
2013年 10月
2013年 09月
2013年 08月
2013年 07月
2013年 06月
2013年 05月
2013年 04月
2013年 03月
2013年 02月
2013年 01月
2012年 12月
2012年 11月
2012年 10月
2012年 09月
2012年 08月
2012年 07月
2012年 06月
2012年 05月
2012年 04月
2012年 03月
2012年 02月
2012年 01月
2011年 12月
2011年 11月
2011年 10月
2011年 09月
2011年 08月
2011年 07月
2011年 06月
2011年 05月
2011年 04月
2011年 03月
2011年 02月
2011年 01月
2010年 12月
2010年 11月
2010年 10月
2010年 09月
2010年 08月
2010年 07月
2010年 06月
2010年 05月
2010年 04月
2010年 03月
2010年 02月
2010年 01月
2009年 12月
2009年 11月
2009年 10月
2009年 09月
2009年 08月
2009年 07月
2009年 06月
2009年 05月
2009年 04月
2009年 03月
2009年 02月
2009年 01月
2008年 12月
2008年 11月
2008年 10月
2008年 09月
2008年 08月
2008年 07月
2008年 06月
2008年 05月
2008年 04月
2008年 03月
2008年 02月
2008年 01月
2007年 12月
2007年 11月
2007年 10月
2007年 09月
2007年 08月
2007年 07月
2007年 06月
2007年 05月
2007年 04月
2007年 03月
2007年 02月
2007年 01月
2006年 12月
2006年 11月
2006年 10月
2006年 09月
2006年 08月
2006年 07月
2006年 06月
2006年 05月
2006年 04月
2006年 03月
2006年 02月
2006年 01月
2005年 12月
2005年 11月
2005年 10月
2005年 09月
2005年 08月
2005年 07月
2005年 06月
2005年 05月
2005年 04月
2005年 03月
2005年 02月
2005年 01月
2004年 12月
2004年 11月
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧


<   2008年 11月 ( 19 )   > この月の画像一覧
ボーナス先取り!
ジャパンC、馬連7620円取りました!!
○000円買ってました!
ばんざーい★
[PR]
by nijibabu | 2008-11-30 23:55 | Comments(0)
最近観た映画(2008.11.28)
【評点基準】
★★★★★★・・・以前の評点基準9点以上に相当する超お気に入り作品
★★★★★・・・以前の評点基準8点に相当する傑作
★★★★・・・十分に満足できた作品
★★★・・・普通に楽しめた作品
★★・・・不満の残った作品
★・・・何らかの苦痛を強いられた作品
********************************************

c0073737_19592741.jpg『7月4日に生まれて』(1989/アメリカ)
【監督】オリヴァー・ストーン
★★★
前半はドンパチドンパチの典型的なアメリカ戦争映画だったのが、後半は反戦に主題を置いた思想的な話になる。 前半は下世話なセリフが飛び交い、後半は反対に真面目の一点張り。 これが本作の評価を低くたらしめる原因ではないだろうか。 つまり、どっちつかずなのだ。 もちろん、前半部分は反戦というものをうったえる上での敷石になっていて、反戦というテーマは一貫しているともいえるが、いかんせん、娯楽映画と真面目映画が混在してしまっているのが痛い。 ハリウッド映画好きが娯楽作品として期待してみても後半で期待はずれになるし、戦争に関する教訓を得たい者にとっては、前半部分のおふざけが長すぎる。 これは監督の演出と脚本に問題がある。


c0073737_201345.jpg『湖の琴』(1966/日本)
【監督】田坂具隆
★★★
結構見応えはあった。 しかし、キャスティングが悪い。 中村鴈治郎がメインを張りすぎなのだ。 脇役だからこそ良い塩梅な俳優だと思うのだが、本作では終始出ずっぱり。 おまけにイヤらしいキャラときたもんだから、始末に終えない。 まあ、あのにやけ顔からすれば、悪役の方が似合っているとは思うが、ここまで重要な役をやられちゃうと飽きてしまう。 それと佐久間良子。 確かに清純なイメージはあるが、魅力が中途半端。 もっともっと汚れなく清楚なイメージの女優をもってくれば、傑作になったかもしれない。 それにしても中村賀津雄の若い頃はやっぱりかっこ悪かった! もう少し好青年的な俳優を出して欲しかった・・・


c0073737_2035864.jpg『女はそれを待っている』(1958/スウェーデン)
【監督】イングマール・ベルイマン
★★★★

こちらのレビューをご参照下さい。


c0073737_206843.jpg『神様の愛い奴 決定版』(1998/日本)
【監督】大宮イチ/藤原章
★★★★
「ゆきゆきて、神軍」を観て衝撃を受け、奥崎謙三という人物に傾倒し、本作を鑑賞した。 しかし、あの奥崎先生は、もうそこにはいなかった。 本作の時点で存命してはいるものの、「ゆきゆきて、神軍」でみせてくれたあの気概はもうなく、奥崎先生は実質的に死んでしまっていた。 ラストのインタビューシーンが、それを如実に物語っていた。 奥崎邸を訪れ、奥崎先生カムバック!と、奥崎先生本人に必死に訴えかけるも、奥崎先生は、「血栓溶解法」と称し手首を振るだけ。 もう何を言っているのかわからない。 どんな変人も歳には勝てないのだ。 体も衰えるが気概も衰える。 そして、ますます世から離れていき、やがて誰からも理解されなくなる。 「ゆきゆきて、神軍」は、そういう意味で、もっとも良い時期に撮れた作品だと思う。 奥崎先生のキチガイぶりと、世の中の接点とかがギリギリのところで存在していた。 本作の時点では、残念ながらその接点をみることはできない。 奥崎先生は、手首を振るだけだ・・・ それにしても過激な内容だった。 スカトロシーンあり、アナルファックシーンあり、嘔吐シーンあり、オカマプレイあり、SMあり。 こんなん必要だったのか?? 奥崎先生が素晴らしいのは、その思想と信念が一つ芯が通っていたからであり、それをカメラに映したからこそ、「ゆきゆきて、神軍」は素晴らしかったのだ。 本作の変態AVまがいの部分については、不要ではなかったか? あんな変態シーンより、せめて意味が分からなくても良いから、奥崎先生の語りをもっと見せて欲しかった。


c0073737_20723.jpg『鉄コン筋クリート』(2006/日本)
【監督】マイケル・アリアス
★★
とても細かく描かれていて、画的には良かった。 しかし、舞台となっている街の雰囲気にオリジナリティがない。 色んな映画・場所からパクってアレンジした感じ。 ストーリーについては、どうでもいい内容。 はっきり言って、内容は無いに等しい。 両眼が離れた登場人物たち、悪役のダササも問題アリ。


c0073737_2082784.jpg『ジョゼと虎と魚たち』(2003/日本)
【監督】犬童一心
★★★★

こちらのレビューをご参照下さい。


c0073737_20104186.jpg『ジャスミンの花開く』(2004/中国)
【監督】ホウ・ヨン
★★★
映像のレベルからすると、ここ最近の邦画より遥かに上。 特に冒頭の、淡いグリーンで統一された映像は素晴らしいの一言。 内容的には、母子の三代記的な内容で、やや飽きがくる。 ただし、最後の出産シーンは、あざとい演出ながらも感動できた。 チャン・ツィイーのワンマンショー的な映画で、彼女のファンなら十分に堪能できるはず。 色っぽいチャイナドレス姿を、惜しげもなく披露している。




★参照★
作品レビュー目次

お気に入り映画一覧
浅野忠信 作品リスト
 
 
[PR]
by nijibabu | 2008-11-28 20:25 | ◆映画関連 その他 | Comments(2)
ジョゼと虎と魚たち
c0073737_19535736.jpgジョゼと虎と魚たち』(2003)

上映時間: 116分
製作国: 日本
ジャンル: ロマンス/ドラマ

監督: 犬童一心

原作: 田辺聖子
脚本: 渡辺あや
撮影: 蔦井孝洋
音楽: くるり



出演: 妻夫木聡池脇千鶴/新井浩文/上野樹里/江口徳子/新屋英子/藤沢大悟/陰山泰/真理アンヌ/SABU/大倉孝二/荒川良々/中村靖日/西田シャトナー/山本浩之/板尾創路/森下能幸/佐藤佐吉

*****************************************************
c0073737_1958105.jpg芥川賞作家・田辺聖子の同名短編小説を、「金髪の草原」の犬童一心監督が妻夫木聡と池脇千鶴主演で映画化したピュアで切ないラブ・ストーリー。ふとしたキッカケで恋に落ちたごく普通の大学生と不思議な雰囲気を持つ脚の不自由な少女、そんな2人の恋の行方を大阪を舞台にキメ細やかな心理描写と美しい映像で綴る。これが脚本家デビューとなる渡辺あやは、岩井俊二監督のウェブサイトのシナリオ応募コーナーへの応募がきっかけでプロデューサー久保田修の目に止まり抜擢された。
c0073737_2002729.jpg大学生の恒夫はアルバイト先の麻雀屋である噂を耳にする。それは、近所に出没するひとりの老婆のこと。彼女はいつも乳母車を押しているが、その中身を知る者は誰もいないというのだ。そんなある朝、恒夫は店のマスターに頼まれて犬の散歩に出掛けると、坂道を走ってくる例の乳母車と遭遇する。そして、彼が乳母車の中を覗くと、そこには包丁を持った少女がいた。脚が不自由でまったく歩けない彼女は、老婆に乳母車を押してもらい好きな散歩をしていたのだ。これがきっかけで彼女と交流を始めた恒夫は、彼女の不思議な魅力に次第に惹かれていくのだが…。
(「allcinema」より。)

「恋」したときの気持ちが、瑞々しく、手に取るように伝わってくるひとつの恋物語が誕生した。たとえば純粋であるが故にひたむきに相手を思い、正直であるが故に時として残酷に相手を傷付けてしまう…。そんな真っ直ぐで奥深い愛が、日本中の涙を誘ったのだ。妻夫木聡演じる恒夫と、池脇千鶴演じるジョゼがそれぞれに良く、魅力に溢れ、情感深く、その演技力とあいまってこのリアルなラブストーリーが胸を焦がすほどに私たちに届いてくる。田辺聖子の同名短編小説を基に、新人脚本家・渡辺あやが脚本を手掛けた。監督は『金髪の草原』の犬童一心監督。
(「TSUTAYA online」より。)
*****************************************************

c0073737_2032294.jpg本作はとても考えさせられる作品だ。

相手の女性が障害を持っている、それがきっかけで愛するようになった。

そして、少なくともある期間は、相手を本当に愛した。

だけど、やっぱり重荷に感じた。

そして別れを決心した。


ただ単純に捉えれば、好奇心で近寄った女性を、飽きたから捨てたということになるだろう。

でも果てして、そんなに単純か?

男が障害を持つ女性に惹かれたという事実、そこに嘘はない。


先まで読んで、それで付き合うか付き合わないかを決める。

確かにそれが一番賢明な考え方だろう。

でも本当の愛にそんな打算が必要か?

本当に愛しいと思ったからこそ、後先考えずに女性を好きになったのではないか?


そう考えると、この男の心情もとても良く理解できる。


c0073737_2025869.jpgかくいう私もこの男を好きになれない。

だけど、どこかで理解できる。

殊に、男女間の恋愛というものは、理屈では整理しきれない部分がある。

そういった問題を、本作はうまく問題提起している。


物事をただ一面からしか捉えなければ、ただ肯定的もしくはただ否定的な解釈ばかりが浮かんできそうだが、より客観的にこの男をみれば、何が絶対に間違っているとか、こうしなければならないとかの結論は出ないように思う。

こういったことを観る者に投げかけ、観た後にも考えさせられる。

これは映画としての、大事な魅力の一つではなかろうか。
c0073737_20101391.jpg

ただ楽しければでいいといった様な娯楽作品だけを観たければ、本作は観ない方が良い。

逆に、映画から色んなことを考えさせられ、自分の人生観などと比較し、人間的に幅の広い考え方を持ちたいという人にはオススメしたい作品である。





★参照★
作品レビュー目次

お気に入り映画一覧
浅野忠信 作品リスト
 

[PR]
by nijibabu | 2008-11-26 20:03 | ◆映画レビュー | Comments(0)
女はそれを待っている
c0073737_20364256.jpg女はそれを待っている』(1958)

上映時間: 88分
製作国: スウェーデン
ジャンル: ドラマ

監督: イングマール・ベルイマン

原作/脚本: ウルラ・イザクソン
撮影: マックス・ウィレン
音楽: エリック・ノードグレーン

出演: イングリッド・チューリン/エヴァ・ダールベック/ビビ・アンデショーン/マックス・フォン・シドー/バルブロ・ヒオルト・アフ・オルネス/グンナール・ビョルンストランド

*****************************************************
 出産という、女性にしか体験できぬ事象をめぐる、ベルイマンの運命論的スケッチ。偶然、同じ産院に入院した、年齢も立場も違う三人の女たちの心理の綾を、各自の葛藤を露にしていきながら、一枚布に縫いあげていく。その産着に包まれるのは他ならぬ彼女たちだ。ベルイマンにしては作為の目立つ物語だが、見事な演技アンサンブルを指導して(58年のカンヌで監督賞と集団演技賞を受けた)、簡潔さの中に深いものを育ませている。セシリア(チューリン)は夫と不仲で、まだ幼さの残るヨルディス(アンデショーン)は男に騙され妊娠したので、共に子供を産みたくないが、反対にスチーナ(ダールベック)は、子煩悩そうな夫と一緒に初めての子の誕生に胸を膨らませている。しかし、運命は皮肉なことに・・・
(「allcinema」より。)
*****************************************************

前半はベルイマン作品らしい苦悩に満ち溢れた内容で、気分はかなり落ちる。

それでもベルイマン作品ならではの映像にひきつけられた。

そしてラストは、ベルイマン作品らしいまとめ方で、何かを世に問うような問題提起をしつつ、だが単なる暗い話に終わらせずに、希望の持てる部分を残して、作品に幕を閉じる。

この辺の配分が実に絶妙で、とても巧い。


c0073737_20375810.jpg話としては、とても皮肉にみちた内容である。

子供を望まない女性には子供を授け、妊娠を望む女性は流産を繰り返し、順調に妊娠していた女性には最後の最後で死産、という無慈悲な内容。


だが、子供というものは天からの授かりものであり、産まれるか産まれないかは、人知の至るところではない。

そういった現実の厳しさ、自然の法則の残酷さをベルイマンは観る者に訴えかけてくる。


人間の誕生の神秘、どうにもならない運命、自然の摂理というものの力、そういった要素がふんだんに組み込まれた作品である。

これは現代にも通ずるテーマであって、人工授精や代理母などの、現在進行形な社会的問題にも十分参考になる内容であった。


真面目な作品であり、重苦しい側面もある作品だが、ベルイマンの生命の誕生という問題に対する真摯な考えが、とてもよく伝わってくる作品だ。

中絶などを安易に考えている人間にとって、何よりもタメになる作品かもしれない。

学校の性教育、特に避妊や中絶などをテーマにした授業で、この作品を生徒たちにみせると良いような気がする。




★参照★
作品レビュー目次

お気に入り映画一覧
浅野忠信 作品リスト
 

[PR]
by nijibabu | 2008-11-25 20:38 | ◆映画レビュー | Comments(0)
最近観た映画(2008.11.24)
【評点基準】
★★★★★★・・・以前の評点基準9点以上に相当する超お気に入り作品
★★★★★・・・以前の評点基準8点に相当する傑作
★★★★・・・十分に満足できた作品
★★★・・・普通に楽しめた作品
★★・・・不満の残った作品
★・・・何らかの苦痛を強いられた作品
********************************************

c0073737_958561.jpg『闇の中の音楽』(1948/スウェーデン)
【監督】イングマール・ベルイマン
★★★★
ベルイマン作品としては異色作。 何故なら、爽やかにハッピーエンドなので。 ただし、随所に暗い影もあるにはある。 例えば、冒頭でいきなり盲目になってしまう青年。 射撃練習で、かわいい子犬が近くにいて、それに近づいたために、弾に当たってしまう。 それが災いして、盲目の人に。 これ自体はものすごい悲劇で、いかにもベルイマン。 だけど、その後が違った。 彼には、若くて美しい女性がそばにいた! 何たる羨ましいこと。 しかもその女性は、その男に献身的。 そして最後は見事に結婚・・・ と、およそベルイマンらしくない爽やかな展開。 だけど、美しい映像はベルイマンならではのもの。 少女はとても美しいし、映像美と爽やかなストーリーで、とにかく癒される。 マイナーながら、なかなかの良作だった。


c0073737_101937.jpg『イタリア旅行』(1953/イタリア・フランス)
【監督】ロベルト・ロッセリーニ
★★★
夫婦の倦怠を常に漂わさせながらストーリーが進行し、題名通り、イタリアを夫婦が車で旅するというロード・ムーヴイ作品・・・と、いえばいかにも私好みのイタリア映画だが、何故か退屈してしまった。 ロッセリーニという監督は、『ドイツ零年』や『無防備都市』『戦火のかなた』などのリアリズムに徹した戦争映画の名作を数多く残しているが、本作のような“愛”をテーマにした作品はイマイチなように思う。 愛の倦怠などはミケランジェロ・アントニオーニこそが真打であり、ロッセリーニはやはり戦争映画を叙事詩的に撮るべき映画監督なのではないか。 ゴダールがロッセリーニに影響を受け、後のヌーヴェルヴァーグを形作っていったというが、それは単に雛形にしたというだけで、本作とヌーヴェル・ヴァーグにおける男女の描かれ方とは、だいぶレベルが違う気がする。 ヌーヴェル・ヴァーグ作品には退屈な作品も多いが、本作よりはそれでも幾分かは面白い。 本作は、ただダラダラと倦怠期を過ぎた夫婦の旅路を映しているだけで、あまり観ていて面白くはない。 最後も唐突で無理矢理だった。


c0073737_102427.jpg『ドイツ零年』(1948/イタリア)
【監督】ロベルト・ロッセリーニ
★★★
第二次大戦後の風景をフィルムに残した記録映画としては貴重な作品だが、話はただ単純。 それがイタリアン・ネオリアリスモなのかもしれないが、映画としての面白さという点では疑問が残る。


c0073737_1044388.jpg『全身小説家』(1994/日本)
【監督】原一男

癌とたたかい、癌が進行していく中で、必死に生き延びたいと願う小説家を追ったドキュメンタリー。 途中、必要以上にグロテスクなオペシーンが登場したり、はっきりいって嫌悪感以外の何も感じることはできなかった。 癌が進行し、やがて末期癌ともなれば、もうすぐ先に死が待っているわけで、助かるはずなどない。 だが本人からしてみれば、もしかしたら生き延びられるのでは?と考える。 これは至極当たり前な患者心理であるが、しかしそれをカメラに映すことは極めて残酷なことである。 これは悪趣味以外の何物でもない。 本作が良い面において、どれだけ社会的に影響を与え得るか? そんなことに私は興味がない。 映画は、観ていて楽しいか、または何らかの刺激を受けるものでなければ嘘だ。 このドキュメンタリーには、その両方が欠落している。 刺激どころか、気分は落ちるばかりだ。 私はどんなに相性が悪い映画でも、いったん観始めたら最後まで絶対に観る主義だ。 しかし、このドキュメンタリーに関しては、マジで途中で鑑賞を中止しようかと思った。 だが、何とか最後まで観た。 最後まで救いは感じられなかった。 それほど嫌悪と苦痛を感じた作品だった。 医療関係者として最後に言わせてもらえれば、末期癌という助かる見込みのないテーマは、無縁の人には考える必要のないことである。 そして不幸にも末期癌になってしまった人は、こんな映画なんて何の救いにもならないし、残された時間を自分なりに精一杯過ごし、死を待つのみである。 つまりは、癌とは無縁の人、末期癌になってしまった人、双方にとって無益なドキュメンタリーなのである。


c0073737_1014543.jpg『さくらん』(2007/日本)
【監督】蜷川実花
★★★

こちらのレビューをご参照下さい。


c0073737_1075293.jpg『ナビィの恋』(1999/日本)
【監督】中江裕司
★★★★

こちらのレビューをご参照下さい。




★参照★
作品レビュー目次

お気に入り映画一覧
浅野忠信 作品リスト
 
 
[PR]
by nijibabu | 2008-11-24 10:08 | ◆映画関連 その他 | Comments(2)
ナビィの恋
c0073737_042763.jpgナビィの恋』(1999)

上映時間: 92分
製作国: 日本
ジャンル: ロマンス/青春/ドラマ

監督: 中江裕司

脚本: 中江裕司/中江素子
音楽: 磯田健一郎

出演: 西田尚美/村上淳/平良とみ/登川誠仁/平良進/兼島麗子/アシュレイ・マックアイザック/嘉手苅林昌/大城美佐子/山里勇吉/津波信一/嘉手苅林次

報知映画賞(2000年) 監督賞(中江裕司)、助演女優賞(西田尚美)
毎日映画コンクール(2000年) 日本映画優秀賞
ヨコハマ映画祭(2000年) 助演男優賞(村上淳)、助演女優賞(西田尚美)
高崎映画祭(1999年) 監督賞(中江裕司)


*****************************************************
 25歳の奈々子は、都会の喧騒を逃れて、故郷の沖縄へ久しぶりに里帰りする。港で祖父母の恵達とナビィに迎えられ家へ向かう途中、彼女の乗った車は、同じ船に乗り合わせた風来坊の青年と、いわくありげな老紳士を追い越していく。久々の実家で平穏な日々を送るつもりが、突然例の老紳士と祖母ナビィの、60年越しの隠された恋が明らかになる。さらにそれは、奈々子と風来坊の青年との結婚騒動にまで発展し…。
 南の楽園、沖縄を舞台に繰り広げられる恋愛騒動を描く。ヒロインはナビィおばあ。60年前に引き裂かれた相手との恋愛騒動が、帰郷中の孫の結婚騒動にまで発展し・・・。出演は「ひみつの花園」の西田尚美、沖縄で活動するベテラン、平良とみ他。
(「TSUTAYA online」より。)
*****************************************************

沖縄のリアリティが欠如した見掛け倒しの沖縄映画が多い中、本作は中江裕司監督によるさすがの出来栄え。

c0073737_0112742.jpg特に、登川誠仁が登場するのが凄い。

しかも重要な役だ。

登川誠仁、その人を知らない人は、まずこの映画の良さを理解するのは難しいであろう。


単純でありがちなストーリーだし、途中意味もなく挿入されるミュージカル調の外人演奏は邪魔でしかない。


c0073737_0105094.jpgしかしながら、西田尚美の露出度、村上淳の控えめな爽やかさと、キャスティングに関しては、なかなかいい線をついてるように思う。

沖縄好きの内地の人間にとって、沖縄の離島で島の女性と恋し、そのまま結婚して島に永住というストーリーは、ただそれだけで魅力的である。


比較的沖縄に深く傾倒したナイチャーなら、感情移入できて楽しめるはず。


そしてナビィの駆け落ち。

これでこそ駆け落ちだ!

これでこそ60年越しの恋だ!

本当の恋をしたら、家族のことなんて考えちゃあいられない。

それが本当の恋というもの。

あそこで男と島を出るのをやめたら、おそろしく都合のよい甘っちょろい作品になっていただろう。

そういう点でも、非常なほどのリアリティを感じて秀逸。




★参照★
作品レビュー目次

お気に入り映画一覧
浅野忠信 作品リスト
 

[PR]
by nijibabu | 2008-11-22 00:11 | ◆映画レビュー | Comments(0)
さくらん
c0073737_1953061.jpgさくらん』(2007)

上映時間: 111分
製作国: 日本
ジャンル: ドラマ/時代劇/ロマンス

監督: 蜷川実花

原作: 安野モヨコ『さくらん』(講談社刊)
脚本: タナダユキ
撮影: 石坂拓郎
視覚効果: 橋本満明
音楽: 椎名林檎


出演: 土屋アンナ椎名桔平成宮寛貴木村佳乃菅野美穂永瀬正敏/美波/山本浩司/遠藤憲一/小池彩夢/山口愛/小泉今日子/石橋蓮司/夏木マリ/市川左團次/安藤政信/蜷川みほ/近野成美/星野晶子/翁華栄/津田寛治/長塚圭史/SABU/丸山智己/小栗旬/会田誠/庵野秀明/忌野清志郎/大森南朋/ゴリ/古厩智之/村松利史/渋川清彦

*****************************************************
 本作で初監督を務めるフォトグラファー・蜷川実花が、安野モヨコ原作の人気漫画を完全映画化。音楽監督は椎名林檎。主演は「下妻物語」の土屋アンナ。気鋭の女性クリエイター達が、江戸の花魁の世界を華麗に描く“極彩色エンタテインメント”。
(「TSUTAYA online」より。)
*****************************************************

c0073737_19571328.jpgまあ、普通に楽しめましたが、同時に、この蜷川実花という女流監督の問題点も明らかになったという意味では、失敗作かもしれません。



“江戸東京・北の花町”としての吉原を描く上で、女流監督の限界を見た気さえします。

もちろん、吉原の女性社会的なある側面を、アートな感じで女性目線で描いたといえるのかもしれません。

c0073737_19574062.jpgしかし、女性目線で描いたといえば聞こえは良いですが、吉原のリアリズムを重視しているとはいえず、ただひたすらファッションやインテリア的な部分を楽しんでいるだけなのです。

つまり、調査に裏づけされたリアリティというものが欠如している。

やはり吉原という町は、殿方の町であって、男性目線で描くからこそ面白いし、そこに歴史的史実を踏まえたリアリティがあってこそ、素晴らしい作品に仕上がると私は思うわけであります。


蜷川実花監督と同時期に注目された西川美和という女流監督がいますが、西川美和監督の方は、女性の描き方がとても男性目線でエロティックです。

うまく女性の魅力を表現しています。


c0073737_2044156.jpgしかし、蜷川実花という女流監督は、女性雑誌のノリでしか女優の魅力を引き出せておらず、「女性が作った女性のための映画」という狭い範疇に納まってしまっているのです。


それと、主演の土屋アンナですが、個性的でかっこよさやキレもあり良い女優なんですが、どうみても花魁には向いていないですね。

しかも、控えめな演技の部分に未熟さがあります。
c0073737_205020.jpg
勢いのあるシーンは、ほんとナチュラルで良いんですけどね。


、、と書いて終わらせると、いかにも不満だらけかと思われそうですが、実は気に入った部分があります。

それは極彩色の映像美!

これは凄かった。


c0073737_19582466.jpgリアリティは思い切って捨てて、サイケで独創的な世界を創り出しています。

特に色使いが凄い。

これには驚嘆いたしました。

映像の作りかたに関しては、間違いなく天才的な監督さんですね。




★参照★
作品レビュー目次

お気に入り映画一覧
浅野忠信 作品リスト
 

[PR]
by nijibabu | 2008-11-20 19:59 | ◆映画レビュー | Comments(11)
最近観た映画(2008.11.19)
【評点基準】
★★★★★★・・・以前の評点基準9点以上に相当する超お気に入り作品
★★★★★・・・以前の評点基準8点に相当する傑作
★★★★・・・十分に満足できた作品
★★★・・・普通に楽しめた作品
★★・・・不満の残った作品
★・・・何らかの苦痛を強いられた作品
********************************************

c0073737_19381915.jpg『めんどりの肉』(1963/フランス・イタリア)
【監督】ジュリアン・デュヴィヴィエ
★★★★
なんだかコレ面白いぞ!! 掘り出し物をした気分。 細かいことを言えば、多少無理な部分もあるが、全体的にとてもよくできたストーリーで、スピーディに楽しく観ることができた。 少なくとも、そこら辺の有名フランス映画よりは面白いし、よくできている。


c0073737_19383474.jpg『新宿酔いどれ番地 人斬り鉄』(1977/日本)
【監督】小平裕
★★★
新宿を舞台にした現代ヤクザの抗争劇ならば、私の大好きなパターンだが、ところがどっこい、舞台は新宿ではなく何故か福生市(汗)。 おいおい! 「新宿」ってサブタイトルに入っているのにほとんど新宿が出てこないじゃないか!! これはサギ同然だ。 そして目当ての一つであったミッキーこと成田三樹夫の出番が少ない! 冒頭でかっこよすぎのキメキメヤクザスーツを着たミッキーが出てくるものの、中盤以降はてんで音沙汰なし。 最後にやられ役で出てくる程度。 なんてこった。 冒頭のミッキーがかっこよかっただけに、事のほか残念で仕方ない。 ミッキーが主演で、新宿歌舞伎町を舞台に繰り広げられる現代ヤクザ劇が観たいんだが・・・


c0073737_19385015.jpg『愛人』(1953/日本)
【監督】市川崑
★★★
誰が誰を好きだの、誰が誰と結婚したいだのと、何人もの男女の中で巻き起こる喜劇的内容は、なかなか良くできている。 特に、三國連太郎が愛を打ち明けるシーンは、緊張感がみなぎり、傑出したシーンとなっている。 だが、しかし、交錯する愛のお話っていうだけで、それ以上がない。 喜劇としても中途半端だし、愛憎劇とは言えないし、かといって家族愛を描いた感動作でもない。 脚本的にはとても良くできているし、複雑な話をよくまとめた感はあるが、いかんせん全ての要素が中途半端になってしまっているのがイタイ。


c0073737_19405929.jpg『鉄砲伝来記』(1968/日本)
【監督】森一生
★★★
何だか全体的にはチンケなお話。 だけど、若尾文子とポルトガル人とのロマンスはなかなか良い。 自分がタイ・バンコクを旅行した際に実体験した、異国の異性とのロマンスを想いだしてしまった。 「若い男女には言葉の壁など存在しない。」 このセリフは、とても的を射ている。 やはり映画というものは、観る者の実体験とオーバラップした時、感動が呼び起こされ、又、それが男女間の話となると、切なくも甘い記憶がよみがえる。 そういう意味では、個人的に楽しめたが、いかんせん話がチンケすぎる。 特に東野英治郎の鉄砲うんぬんのくだりはどうでも良い。 まあ、題名が「鉄砲伝来記」だから仕方ないが。




★参照★
作品レビュー目次

お気に入り映画一覧
浅野忠信 作品リスト
 
 
[PR]
by nijibabu | 2008-11-19 19:42 | ◆映画関連 その他 | Comments(2)
最近観た映画(2008.11.18)
【評点基準】
★★★★★★・・・以前の評点基準9点以上に相当する超お気に入り作品
★★★★★・・・以前の評点基準8点に相当する傑作
★★★★・・・十分に満足できた作品
★★★・・・普通に楽しめた作品
★★・・・不満の残った作品
★・・・何らかの苦痛を強いられた作品
********************************************

c0073737_19462427.jpg『われらの恋に雨が降る』(1946/スウェーデン)
【監督】イングマール・ベルイマン
★★★
ベルイマン監督作品としては、デビュー作に続く二作品目らしい。 日本で鑑賞可能なベルイマン作品としては最古のものだ。 元来、ベルイマン作品は画面の輝度が暗いものが多い。 本作は初期作品であるからして、特に暗く、観づらいのがネックだ。 話としてはロマンスあり法廷劇ありで、最後はハッピーエンドと、まるでアメリカ映画を観ているかの様。 およそ後年のベルイマン作品群からは想像もつかない内容だ。 とるにたらない作品であるが、かのベルイマンも初期の初期には、こういったストレートな映画、つまりは原理的な作品を撮っていたのだと知ることのできる貴重な作品である。


c0073737_19484210.jpg『一条さゆり 濡れた欲情』(1972/日本)
【監督】神代辰巳
★★★
出演女優陣に魅力を感じなかった。 どうして70年代って、こうも化粧やら服装やらがイモっぽいのか。 むしろ、その前時代にあたる50年代、60年代の方が美しくないか? 70年代独特の色は出ているものの、決して良いとは言えないし、面白くもない。 ただし、それだけで終わらないのが本作。 「ストリップショーにおけるワイセツ物陳列」という、社会的出来事を記録したセミドキュメンタリーとしてみると、存在価値は十分にあるといえるかもしれない・・・し、言えないかもしれない。


c0073737_195084.jpg『哀しみのトリスターナ』(1970/イタリア・フランス・スペイン)
【監督】ルイス・ブニュエル
★★★
カトリーヌ・ドヌーヴはやっぱり骸骨に見える。 しかも本作では、その美脚を披露することもない。 話としてはそれなりに楽しめるし、映像も綺麗だ。 しかし、全体的に少しずつ物足りない。 全ての面において、何かが欠けている。 つまり中途半端なのだ。 話としてはかなり過激な部分を含んではいるが、少し描き方が上品すぎる。 フランス映画的と言ってしまえばそれまでだが、もう少し工夫が欲しいものだ。


c0073737_19515694.jpg『雪崩』(1937/日本)
【監督】成瀬巳喜男
★★★★

にじばぶのレビューをご参照下さい。




★参照★
作品レビュー目次

お気に入り映画一覧
浅野忠信 作品リスト
 
 
[PR]
by nijibabu | 2008-11-18 20:05 | ◆映画関連 その他 | Comments(2)
雪崩(1937)
c0073737_20432483.jpg雪崩』(1937)

上映時間: 59分
製作国: 日本
ジャンル: ドラマ

監督: 成瀬巳喜男

助監督: 本多猪四郎黒澤明
原作: 大仏次郎
脚本: 成瀬巳喜男
撮影: 立花幹也
音楽: 飯田信夫

出演: 佐伯秀男/汐見洋/英百合子/霧立のぼる/丸山定夫/江戸川蘭子/生方明/三島雅夫

*****************************************************

1930年代の邦画としては素晴らしい出来。

何より、セリフの一つ一つに含蓄があるのが良い。


例えば、「現代において幸せでいるためには、他人の不幸を見ないようにしなければならない。」なんて、実に的を射ている。

あまりに痛烈すぎて、こんなことに同意してしまうと、周りから冷たいと思われるかもしれないが、生きていく為には必要な割り切りでもあり、偽善者ぶって否定したところでそれは嘘になる。

自分がいかに幸せな状態にあったとしても、他の人間は幸せとは限らないわけで、全員が全員幸せなんことは実社会であり得ないのだ。

それを見事に言い表したセリフだが、こういった歯に衣着せぬ痛烈な風刺的セリフが、本作では沢山飛び交うのである。


1時間程度の短い作品であるが、処世術の様な、実にためになる印象的なセリフがそこかしこにあり、何度も観れば人生勉強になるかもしれない。

そういう意味で、本作は実用的な作品であり、また、純愛とは何かをテーマにした恋愛劇でもある。


ところで、助監督に本多猪四郎や黒澤明の名があるのが興味深い。




★参照★
作品レビュー目次

お気に入り映画一覧
浅野忠信 作品リスト
 

[PR]
by nijibabu | 2008-11-17 20:53 | ◆映画レビュー | Comments(6)