古今東西の名作・傑作をジャンルを問わず貪欲に鑑賞しています。オススメな作品のご推薦、コメントも大歓迎です!
by nijibabu
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Profile
◆なまえ
にじばぶ
◆性別

◆出身地
東京都下
◆現住所
東京都下

◆好きな映画監督
成瀬巳喜男
溝口健二
石井輝男
川島雄三
ペンエーグ・ラッタナルアーン
トラン・アン・ユン
ミケランジェロ・アントニオーニ
ピエル・パオロ・パゾリーニ
ジャン・ユスターシュ
ジム・ジャームッシュ
ウォン・カーウァイ(王家衛)

◆好きな映画作品
★10点満点(順不同)
地球で最後のふたり
ナイト・オン・ザ・プラネット
太陽はひとりぼっち
キッズ・リターン
恋する惑星
ピクニック(1936)
乱れ雲
★9点(順不同)
[Focus]
ダウン・バイ・ロー
新・仁義の墓場
都会のアリス
網走番外地
ぼくの小さな恋人たち
他人の顔
ニュー・シネマ・パラダイス
祇園囃子
残菊物語(1939)
穴(1960)
ビューティフル・デイズ
幕末太陽傳
ある殺し屋
飢餓海峡

街の灯(1931)
晩菊
誓いの休暇(1959)
妻は告白する
眼には眼を
月はどっちに出ている
ゆきゆきて、神軍
モダン・タイムス
恐怖の報酬(1953)
君と別れて
劇場版 フランダースの犬
幸福の黄色いハンカチ
パイラン

◆好きなシリーズ映画
STAR WARS
男はつらいよ

◆お気に入り
【俳優】
浅野忠信
アラン・ドロン
レスリー・チャン
金城武
成田三樹夫
市川雷蔵
フランキー堺
池部良
内田裕也
【女優】
モニカ・ヴィッティ
デルフィーヌ・セイリグ
アヌーク・エーメ
ヘレン・ハント
ケリー・チャン
フィオナ・シッ
グイ・ルンメイ
木暮実千代
香川京子
橘ますみ
司葉子
杉葉子
佐藤友美
中山忍
原田知世
椋木美羽
【スポーツ選手】
レノックス・ルイス
ハリド・ハヌーシ
ヒシャム・エルゲルージ
坂本直子
【東京23区】
港区麻布永坂町
品川区東五反田5丁目
荒川区南千住8丁目
【建物】
同潤会アパート
九龍城砦
【乗り物】
都電荒川線

◆相互リンク
時代の情景
良い映画を褒める会。
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最近観た映画(2009.1.30)
【評点基準】
★★★★★★・・・以前の評点基準9点以上に相当する超お気に入り作品
★★★★★・・・以前の評点基準8点に相当する傑作
★★★★・・・十分に満足できた作品
★★★・・・普通に楽しめた作品
★★・・・不満の残った作品
★・・・何らかの苦痛を強いられた作品
********************************************

c0073737_20333476.jpg『バベル』(2006/アメリカ・フランス・メキシコ)
【監督】アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ
★★★★★

こちらのレビューをご参照下さい。


c0073737_20351535.jpg『炎上』(1958/日本)
【監督】市川崑
★★★
やっぱり市川雷蔵と市川崑の組み合わせがイマイチな気がする。 市川雷蔵はカッコいいか、もしくは渋いキャラを演じさせて、初めてその魅力が発揮される俳優だと思っているので、こういう朴訥なキャラを演じさせてしまうと、その魅力が半減してしまう。 暗い作品は嫌いではないが、本作の暗さを退屈さをも招き入れてしまっていた。


c0073737_20365774.jpg『少林寺』(1982/香港・中国)
【監督】チャン・シンイェン
★★
小さい頃、あれほどまでにワクワクした少林寺映画の数々。 それが幼き頃の幻影だったと、気付かされた。 そんな悲しい瞬間。 少林寺映画は、基本的には強い男と単純なアクションに憧れる子供のための映画だったのだ。 それを目の当たりにした。 いや、された。 少林寺映画を無邪気に楽しんでいたあの時代は、過去のものとなったのだ・・・ という大げさなコメントを書くまでもなく、残念なレベルの本作。 ストーリーに深みもなければ、特別に面白くもない。 しかしながら、主人公のスピード感あふれる動きだけは素晴らしかった。


c0073737_20382960.jpg『放浪記』(1962/日本)
【監督】成瀬巳喜男
★★★★

こちらのレビューをご参照下さい。


c0073737_20403315.jpg『警察日記』(1955/日本)
【監督】久松静児
★★★
神保町シアターにて鑑賞。 久松静児監督特集にて。 正直、眠かった。 何故かっていうと、退廃的なものがなく、出ている人々はただ心の温かい人達ばかりで、まっすぐすぎるからだ。 警察官という職業に対する、ただ真面目なだけという個人的なマイナスイメージも手伝った気がする。 世の不条理さを嘆いたものや、一筋縄ではいかない男女の汚れた恋愛など、毒気を好む私には合わなかったのだろう・・・


c0073737_2041476.jpg『赤坂の姉妹 夜の肌』(1960/日本)
【監督】川島雄三
★★★★

こちらのレビューをご参照下さい。


c0073737_20424480.jpg『ライアンの娘』(1970/イギリス)
【監督】デヴィッド・リーン
★★★
ベタ褒めする程の魅力は感じなかったが、時間の流れがゆったりとしていて、リラックスしながら観ることができた。 いずれにしても、不倫というものは絶対的に間違っている。 まして、この女は自ら中年男を誘惑し、結婚までしておいて、若い優男とセックスまでしている。 こんな勝手な女は、髪を切られるだけでなく、絞首刑に処すべきだ。 厳しさの足らない甘ったるい作品だ。




★参照★
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お気に入り映画一覧
浅野忠信 作品リスト
 
 
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by nijibabu | 2009-01-30 20:43 | ◆映画関連 その他 | Comments(0)
赤坂の姉妹 夜の肌
c0073737_1949773.jpg赤坂の姉妹 夜の肌』(1960)

上映時間: 110分
製作国: 日本
ジャンル: ドラマ

監督: 川島雄三

原作: 由起しげ子
脚本: 八住利雄/柳沢類寿/川島雄三
撮影: 安本淳
音楽: 真鍋理一郎



出演: 淡島千景新珠三千代/川口知子/フランキー堺/伊藤雄之助/田崎潤/三橋達也/松村達雄/山岡久乃/露口茂/蜷川幸雄/中村是好/菅井きん

*****************************************************
 赤坂のバー“しいの実”を舞台に、店のマダム・夏生、その妹の秋江、冬子という3姉妹のそれぞれ対照的な生き方を情感豊かに描いた作品。撮影は、山中貞雄の「丹下左膳餘話・百萬両の壷」や成瀬巳喜男の「乱れる」などを手掛けた安本淳。
(「eiga.com」より。)
*****************************************************

作品の冒頭、古き日の赤坂の俯瞰図と、実写による遠景が出てくる。

今となっては決してみることのできない赤坂の風景。

国会議事堂がそびえ立ち、赤坂の街を見下ろしている。

その向こうには東京タワー。

赤坂がいかに面白く、混沌とした街だったかを偲ぶことができる貴重なワンシーンだ。


赤坂が政治家たちの夜遊びの社交場として栄え、そこには他の地域には決して見られない独自の風俗が息づいている。

平成の世となっては、その面影は残すものの、ビルが乱立するばかりで、麻布などと同様、この作品で見ることのできる風情や風景は絶滅してしまっているのだ。

そういった当時の貴重な東京風俗をフィルムに残したという点において、同じく川島雄三監督の『洲崎パラダイス 赤信号』と並び、極めて貴重な作品と言える。

本作は、東京で生まれ育ち、且つ都心部のこういった地域風俗に興味がある人が観ることによって、その魅力を初めて感じ取れる作品なのかもしれない。


c0073737_1952452.jpgところが、私は淡島千景という女優に、女としての魅力を全く感じないので、淡島千景に翻弄される政治家たちの心情というものに全く共感できなかった。


川島雄三監督作品ならではの、個性あふれるオープニングクレジットは本作でも健在で楽しむことができた。

特に、最後の最後で、でかでかと「フランキー堺」の文字。

この演出にはしびれたし、フランキー堺がさぞかし活躍するのでは?という期待も高まった。

しかし、フランキー堺はそれほどの見せ場もなくブラジルに行ってしまった。

これにはとても不満を感じた。

もっとフランキー堺を暴れまわらせてほしかったのに・・・




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お気に入り映画一覧
浅野忠信 作品リスト
 

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by nijibabu | 2009-01-28 19:51 | ◆映画レビュー | Comments(0)
放浪記
c0073737_18564390.jpg放浪記』(1962)

上映時間: 123分
製作国: 日本
ジャンル: ドラマ

監督: 成瀬巳喜男

原作: 林芙美子
脚本: 井手俊郎/田中澄江
撮影: 安本淳
美術: 中古智
音楽: 古関裕而


出演: 高峰秀子/田中絹代/宝田明/加東大介小林桂樹/草笛光子/仲谷昇/伊藤雄之助/多々良純/織田政雄/加藤武/文野明子/飯田蝶子

*****************************************************
 林芙美子の自伝的小説を映画化 「あらくれ」に次ぐ女の一代記もの
自由奔放な女性を題材とする作品としては「あらくれ」に次ぐ作品。ふみ子を演じた高峰秀子は、原作者の特徴をみごとに表現し、苦難にさいなまれつつも小説を書き続ける芯の強い女性を好演。菊田一夫版舞台脚本を映画化のために脚色した。
(「ラピュタ阿佐ヶ谷」解説より。)
*****************************************************

c0073737_193477.jpg高峰秀子演ずる女性の男性遍歴を綴った一代記モノ。


一代記モノは、抑揚もなく冗長になりがちなので、あまり好みではないのだが、本作は男性遍歴がいくつものエピソードとして面白く描かれており、意外と楽しめた。


高峰秀子に近寄る男は、どれも二枚目で、最初は妙に親切だが、ものにした途端に横暴で自分勝手な振る舞いをする。

女ったらしの男たちを的確に描き、そして又、その女ったらしに一度惚れてしまった女の弱みというものを、見事に描いている。


男運が悪いといえばそれまでだが、そういう男に騙される女も女なわけで、しょうもない女と男の行く様を滑稽なまでに徹底的に描いている。


そんな中、加東大介だけは異色の存在で、脇役でなく、かなりメインに近い存在として、物語の最初から最後まで顔を出す。

加東大介の本来の魅力が出ていたかといえばそうではないが、脇役が多い加東大介にしては、桧舞台に上がったかのようである。


小林桂樹は、唯一、心配りのきく男性像として描かれ、高峰秀子の最終的な夫となり、彼女の作家としての成功後の人生を共にすることになる。


c0073737_1941231.jpgつまり、二枚目で女ったらしは女の運を引き下げ、人間味のある温かい心を持った男こそが、女の才能を開花させ、幸せにするといった具合だ。


このように、本作には様々なタイプの男性像を持った男達が出てくる。

そういう意味で、博物館的な面白さを秘めた作品だともいえる。


傑作とは思わないが、なかなか味わいのある力作である。

「成瀬映画にハズレなし」

これは本作でも証明された。




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浅野忠信 作品リスト
 

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by nijibabu | 2009-01-27 19:05 | ◆映画レビュー | Comments(0)
バベル
c0073737_1954277.jpgバベル』(2006)

上映時間: 143分
製作国: アメリカ
ジャンル: ドラマ

監督: アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ
音楽: グスターボ・サンタオラヤ
製作: スティーヴ・ゴリン/ジョン・キリク/アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ
脚本: ギジェルモ・アリアガ
撮影: ロドリゴ・プリエト


出演: ブラッド・ピット/ケイト・ブランシェット/ガエル・ガルシア・ベルナル/役所広司/菊地凛子/二階堂智/アドリアナ・バラーザ/エル・ファニング/ネイサン・ギャンブル/ブブケ・アイト・エル・カイド/サイード・タルカーニ/ムスタファ・ラシディ/アブデルカデール・バラ/小木茂光/マイケル・ペーニャ/クリフトン・コリンズ・Jr/村田裕子/末松暢茂

*****************************************************
 第79回アカデミー賞 作曲賞受賞!!旧約聖書の創世記に記された、バベルと呼ばれた街の物語をモチーフに、3大陸で繰り広げられるオムニバスヒューマンドラマ!モロッコを旅する1組の夫婦―メキシコ人の子守りに子供を預け、リチャードとスーザンは夫婦の絆を取り戻す為に2人旅を始めた。山道を行く観光バスの中、1発の銃弾がスーザンの肩を撃ち抜いた…あたりに病院は無く、バスを医者がいる村へと移動させ血を止める応急処置しかできない。徐々に謎が解明され、やがて1人の日本人男性に辿り着くのだが…。
(「TSUTAYA online」より。)

 「アモーレス・ペロス」「21グラム」の俊英アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督が、旧約聖書の“バベルの塔”をモチーフに描き出す衝撃のヒューマン・ドラマ。モロッコ、アメリカ、メキシコ、日本、それぞれの場所で孤独な魂どうしが織りなす愛と哀しみ、再生への希望の物語が同時並行で鮮やかに綴られていく。日本から役所広司とともに参加した菊地凛子が各国の映画賞レースを賑わせ日本でも大きな話題となる。
(「allcinema」より。)
*****************************************************

いやはや、これは並の作品じゃあない。

アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥという監督のセンスの良さ、映画創りの才能を五感全体で感じとることのできる素晴らしい作品だ。

音楽は、特筆に値すべき素晴らしさ。


c0073737_2024420.jpgメキシコと日本の話とが平行して描かれ、時間軸も交錯しているため、脚本で見せる映画かと思いきや、この作品はそんな浅薄な映画ではなかった。


みずみずしい映像と、それに見事にマッチした音楽。

音楽が叙情性を更に高めていく。

この音楽の使い方一つをとっても、この監督の演出力の高さを感じることができる



c0073737_2014919.jpgしかしながら、日本を描いた部分は、物語にそれほどリンクしていないし、特別見所があるわけではないので、はっきり言って不要。

ただ、「バベルの塔」というテーマを掲げるためには必要だったのかもしれない。

テーマもなく、センスの良い映像と音楽だけで魅せる映画は個人的には好きだが、それだと興行的に製作困難なのだろう。

そう考えると、この監督の才能は、まだまだその底を見せていない気がする。

c0073737_2032436.jpg芸術性重視で、とことん映像と音楽と役者の演技と雰囲気の演出を突き詰めていくことが可能なら、この監督はとんでもない傑作を創り出すことができる、そんな可能性を感じるのだ。


本作は、娯楽作品しか楽しめない人や、脚本の出来にしか興味を持てない方には合わない作品であるに違いない。

それだけに、観る側を選び、又、観る側のセンスが試される作品なのではなかろうか。




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by nijibabu | 2009-01-26 20:03 | ◆映画レビュー | Comments(0)
最近観た映画(2009.1.24)
【評点基準】
★★★★★★・・・以前の評点基準9点以上に相当する超お気に入り作品
★★★★★・・・以前の評点基準8点に相当する傑作
★★★★・・・十分に満足できた作品
★★★・・・普通に楽しめた作品
★★・・・不満の残った作品
★・・・何らかの苦痛を強いられた作品
********************************************

c0073737_12332944.jpg『ファニー・ガール』(1968/アメリカ)
【監督】ウィリアム・ワイラー/ハーバート・ロス
★★★
バーブラ・ストライサンドの魅力が一杯に詰まった作品。 彼女は、ベビーフェイスで幼さを残しながら、女の色気も十分に持ち合わせている。 キュートありながらセクシー。 まさに理想の外見だが、どうにもキャラが騒々しく疲れる印象。 だけど、最後には人間として成長する。 そういった部分がうまく描けていた。 しかし、ミュージカル調であるところと、アメリカ映画の特徴である“都合のよさ”がどうにも鼻につく。 長さはそれほど気にならなかったが、満足もできなかった。 ただ、“愛”というものの持つ大切さ、力などはとても良く表現できていたし、“愛”というものを人生で体感した人なら、意味の分かる印象的なセリフや歌も多く、その辺は評価したい。


c0073737_12382911.jpg『生きている画像』(1948/日本)
【監督】千葉泰樹
★★★
フィルムセンターにて鑑賞。 期待していたほど面白くもなかったが、かといってつまらないわけでもない。 大河内傳次郎は、本作では特別なオーラを感じなかった。


c0073737_1240288.jpg『ぼんち』(1960/日本)
【監督】市川崑
★★★
話としては楽しめたが、どこか物足りない。 どこか突き詰められていない気がする。 市川雷蔵は大好きだけど、もう少し渋い役柄が好きだし。




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浅野忠信 作品リスト
 
 
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by nijibabu | 2009-01-24 12:39 | ◆映画関連 その他 | Comments(4)
最近観た映画(2009.1.23)
【評点基準】
★★★★★★・・・以前の評点基準9点以上に相当する超お気に入り作品
★★★★★・・・以前の評点基準8点に相当する傑作
★★★★・・・十分に満足できた作品
★★★・・・普通に楽しめた作品
★★・・・不満の残った作品
★・・・何らかの苦痛を強いられた作品
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c0073737_19365921.jpg『青空娘』(1957/日本)
【監督】増村保造
★★★★
若尾文子の肉感的でいて健康的な美しさを堪能できる作品。 話としては決して好みではないが、元気に溌剌な空気、そして青空が画面いっぱいに広がっており、すがすがしい気分になれるのが良い。


c0073737_19374166.jpg『時をかける少女』(1983/日本)
【監督】大林宣彦
★★
知世ちゃんの魅力をひたすら味わうべき作品だろう。 はっきり言って、映画そのものの完成度としては、取るに足らないレベルである。 だけど、エンディングで流れる主題歌『時をかける少女』には、何故か心揺さぶられるものがあった。 70年代から80年代にかけての、あの甘酸っぱい独特の雰囲気が、タイムカプセルのように保存されているような気がして、あの曲を聴いた瞬間に、まるで「時をかける」気分になれた。


c0073737_19402239.jpg『接吻泥棒』(1960/日本)
【監督】川島雄三
★★★★
ラピュタ阿佐ヶ谷にて鑑賞。 宝田明のモテっぷりも凄いけど、確かにカッコいい。 草笛光子が意外と色っぽかった、、のには不覚! 熟した女の色気と甘ったるさがタップリ出ていた。 団令子は少しぽっちゃりすぎかなぁ。。頭でっかいとか、アンパンのへそとか、劇中で色々言われまくってたけど、なんかものすごく同感だった(笑)。 ラストのボクシングシーンはとても迫力を感じた。 宝田明は、若い頃、マジで喧嘩強かったんだろうなぁ。 ボクシングをする姿がほんとっぽく、様になっていた。 ボクシングシーンにかなりの演出を施したに違いない。 リアルなボクシングシーンに川島雄三監督のこだわりを見た!




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by nijibabu | 2009-01-23 19:42 | ◆映画関連 その他 | Comments(0)
最近観た映画(2009.1.22)
【評点基準】
★★★★★★・・・以前の評点基準9点以上に相当する超お気に入り作品
★★★★★・・・以前の評点基準8点に相当する傑作
★★★★・・・十分に満足できた作品
★★★・・・普通に楽しめた作品
★★・・・不満の残った作品
★・・・何らかの苦痛を強いられた作品
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c0073737_19232544.jpg『東京マダムと大阪夫人』(1953/日本)
【監督】川島雄三
★★★★
神保町シアターにて鑑賞。 川島雄三監督作品、自身23本目の鑑賞。 これがなかなかの愉快作! しかも、とても良くまとまっている。 女優陣も、芦川いづみに北原三枝と、綺麗どころが出演しており、華もあってよい。 うるさいマダム連を、ガァガァとわめくアヒルにダブらせるユーモアは最高! 又、サラリーマン族の暮らしぶりを、暖かい目線で喜劇調に描いており、安心して楽しむことができた。


c0073737_19274892.jpg『風船』(1956/日本)
【監督】川島雄三
★★★★★

こちらのレビューをご参照下さい。


c0073737_19295095.jpg『リンダ リンダ リンダ』(2005/日本)
【監督】山下敦弘
★★★
予定調和すぎる流れと、都合よすぎる本番直前の雨アクシデントがマイナスポイント。 ただし、若々しさあふれる登場人物たちにエネルギーをもらうことはできた。 プールに綺麗な素足を浸らせるシーンが印象的(見所誤り)。


c0073737_19323133.jpg『GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊』(1995/日本)
【監督】押井守
★★
ううん、なんか理屈くさいし、意味もなく争いごとばかりしている。 こんな未来像ってあるか?? もう少し平和安泰、単純な未来像を持ってもいいのでは?? 話うんぬんではなく、原作者や、それを支持したアメリカ人たちの未来観そのものに疑問を感じる。 そんでもって、なんで街のイメージが香港チックなんだ? こういう近未来アニメって、なんで香港をイメージの基にしたがるんだろう・・・




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by nijibabu | 2009-01-22 19:32 | ◆映画関連 その他 | Comments(0)
風船
c0073737_0375958.jpg風船』(1956)

上映時間: 110分
製作国: 日本
ジャンル: ドラマ

監督: 川島雄三

原作: 大仏次郎
脚本: 川島雄三/今村昌平
撮影: 高村倉太郎
音楽: 黛敏郎
助監督: 今村昌平


出演: 森雅之/高野由美/三橋達也/芦川いづみ北原三枝/二本柳寛/新珠三千代/左幸子

*****************************************************
 戦後日本人のモラルを追求した大仏次郎の小説を川島雄三監督が映画化した文芸大作。天才画家だった実業家とその息子、小児まひの娘、自由な歌手たちが、複雑な人間模様を織り上げる。北原三枝ら4人のスター女優が共演。
(「オンライン書店 boople.com」より。)
*****************************************************

『浮雲』と並び、名優、森雅之の男の魅力が存分に凝縮された名編。

ラストシーンの、娘である芦川いづみとの再会シーンは、鳥肌が立った。



表題の「風船」とは、男の生き様を表している。

同じ処に留まらず、常に新しきもの、人生の刺激を求め、自分の欲求に正直に人生を選択し、自らの意志で人生を切り拓いていく。

まさに、私自身の理想の生き様であり、私が思うところの男の生き様だ。


60に達しながらも、森雅之は惰性で生きることなく、やりたいことを貫き通す。

しかし、時にはそれは自分勝手な人生選択であり、妻や子供を振り回す。

それはそれで人間的欠点であるかもしれない。

いや、少なくとも、一般社会的観念からみれば、間違いなく無責任な男だ。


しかしながら、何かを選択する時、その背景には必ず何らかの犠牲というものが並存する。

その犠牲をあくまで認識した上で、敢えて森雅之は自分の希望する生き様を選択し、決行するのだ。

そういう男の生き様を徹底的に描いたという点では、本作はまさに男のための映画である。


だが、森雅之は誰よりも深く真剣に娘の幸せを願っている。

理屈で全てをうまく整理できるほど、人生や社会は単純ではない。

それを考えれば、結局のところ、自分が望む人生選択を行うことが一番大切なことではなかろうか。

子供は子供としてどう生きるかを自分自身で決めていけばいいし、妻も妻で自分が良いと思う生活を選択すればよい。

自分が良いと思って選択した人生ならば後悔もしないはずだ。


まさにこれらの考え方は、私の理想とする人生論であり、本作はそうした自分の人生観と見事に一致した。

妻も息子も、結局は一家の大黒柱である森雅之に依存して生きてきたにすぎない。

それを考えれば、60になった森雅之は、そろそろ自分の自由を主張しても、ばちは当たらないんではなかろうか。

そう考えたりして本作を観ていたら、とめどもなく深い味わいのある作品であることに気付かされた。

最後の最後で気付かされたのだ。

なんという味わいのある奥深い作品であろう。


というわけで、私は本作を川島雄三監督の最高傑作の一つに推したい。


(P.S.)北原三枝の衣装と、そこから伸びる脚線美、そしてクール・ビューティな雰囲気にやられました!




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by nijibabu | 2009-01-22 00:51 | ◆映画レビュー | Comments(2)
最近観た映画(2009.1.20)
【評点基準】
★★★★★★・・・以前の評点基準9点以上に相当する超お気に入り作品
★★★★★・・・以前の評点基準8点に相当する傑作
★★★★・・・十分に満足できた作品
★★★・・・普通に楽しめた作品
★★・・・不満の残った作品
★・・・何らかの苦痛を強いられた作品
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c0073737_19474982.jpg『夫婦』(1953/日本)
【監督】成瀬巳喜男
★★★★★

こちらのレビューをご参照下さい。


c0073737_19492815.jpg『サイドカーに犬』(2007/日本)
【監督】根岸吉太郎
★★★★★

こちらのレビューをご参照下さい。


c0073737_1951042.jpg『セックスと嘘とビデオテープ』(1989/アメリカ)
【監督】スティーヴン・ソダーバーグ
★★★
80年代の日本映画とアメリカ映画は、どうも若い男女がカッコ悪くて仕方ないが、本作もその例にもれない。 どうしてこんなにカッコ悪いのか。 主要人物である男2人と女2人。 この4人のいずれに対しても、私は魅力を感じなかった。 ヨーロッパ映画なんて、50年代でさえも女優がもっとオシャレでかっこいいというのに・・・ セックスを題材にしているが、セックスに対するアメリカ文化の認識が理解できて、その辺は良かった。 しかし、最後がどうも消化不良気味。 そして全編に横たわるソダーバーグ風味の効いたダイアローグの数々がどうもかったるい。 だけど、良い意味で言えば、ソダーバーグのオリジナリティが発揮された作品なのではないか。 ダイアローグに独特のスパイスが効いていて、俳優陣の表情なんかも細かく表現されている。 好みな作品ではないが、それなりに楽しむことはできた。


c0073737_19523851.jpg『極北の怪異』(1922/アメリカ)
【監督】ロバート・J・フラハティ
★★★★
劇場用長編ドキュメンタリー映画の出発点にして、“ドキュメンタリー”という言葉を生み出した、映画史に名を残す本作。 しかし、本サイトに登録がない! レビューがない! なんてこった! こういう、映画史に名を刻んだ、歴史的意義のある作品を皆さんにもっと観てもらいたい。 ハリウッド映画や、流行りの日本映画なんか観なくていいから、もっと貴重な作品を観てもらいたい。 さて、本作はカナダの原住移民であるイヌイト(エスキモー)の生活を記録したドキュメンタリー作品である。 監督はイヌイトと生活を共にし、長い歳月をかけて撮影したらしい。 その甲斐あって、非常に生々しい映像を観ることができる。 イヌイトの生活を観られること自体が貴重であるし、しかもそれが、今から80年以上も昔の時点の映像であるということが更に貴重である。 イヌイトは現在、移住生活から定住生活へと移行し、近代的な生活へと変わったらしい。 イヌイトたちがアザラシを刀でさばき、生肉と脂を食らっている最中の、飼い犬たちの牙をむく姿がとても印象的であった。 そして、この撮影に協力したナヌーク一族が、完成した本作を観ることなく、2年後に事故死したという事実も、また衝撃的であった。


c0073737_19533434.jpg『にっぽん泥棒物語』(1965/日本)
【監督】山本薩夫
★★★★

こちらのレビューをご参照下さい。


c0073737_19581450.jpg『アルジェの戦い』(1965/イタリア)
【監督】ジッロ・ポンテコルヴォ
★★★★
ううむ・・・ 戦争というもの、民族闘争というもの自体に、「不毛の争い」という問題が内在する以上、本作を手放しで楽しむことは、私にはできなかった。 非常に強く訴えかけてくる作品だと思うが、どこかで感動し、共感し、もしくは楽しめない限り、高い評価をつけることが私にはできない。


c0073737_19592519.jpg『山の音』(1954/日本)
【監督】成瀬巳喜男
★★★★
これは成瀬作品としては比較的、異端の部類に入るのではないか。 最後は「離婚」という形で終わる。 これが珍しい。 なんやかんや言って、夫婦や男女というものは、おとなしく納まるっていうのが、成瀬作品の大半を占めている中で、これは珍しい。 しかも、未来に希望をつなぐ形、つまりは発展的な意味合いで離婚というものをラストに持ってきている。 本作には、それほど魅力的な登場人物が出てこない。 しかし、逆に言えば、人間臭い矛盾と弱さに充ちた登場人物たちばかりなのだ。 現実の世の中は綺麗ごとばかりじゃないし、裏と表の顔を、人間なら誰しも持っている。 そういった意味では、人間の本質を鋭く捉えた作品だといえよう。


c0073737_2072727.jpg『女の歴史』(1963/日本)
【監督】成瀬巳喜男
★★★★
池袋・新文芸坐にて鑑賞。 成瀬作品にしては比較的珍しい2時間超の大作。 高峰秀子が演ずる女性の生涯を描いた伝記作品である。 宝田明は相変わらずシャープでカッコよい。 しかしあっさり死んでしまう。 山崎努にしてもアッサリと死ぬ。 男は勝手なことばかりをして女を残し先立つ。 女は残されるが、したたかに強く生きていく。 そして女は最初はいがみあっているが、最後は女同士で手を組合い、生きていくのだ。 男は自由奔放でだらしなく、浮気をする。 女はそれに耐え、不平をいい、時には恋敵の女性同士でいがみあったりするが、最後は助け合い生きていく。 こういった流れで2時間が過ぎる。 とても見応えのある作品で、男と女のそれぞれの特徴をとてもよく捉えている作品だ。 最後の終わり方もまた良い。


c0073737_2084232.jpg『エロス+虐殺』(1970/日本)
【監督】吉田喜重

アートなだけで、面白くもないし、感動もしないし、心も洗われないし、共感もできないし、なんも得られない作品。 ATG作品ってのは、得てしてこんなもん。




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by nijibabu | 2009-01-20 20:09 | ◆映画関連 その他 | Comments(0)
にっぽん泥棒物語
c0073737_20101115.jpgにっぽん泥棒物語』(1965)

上映時間: 117分
製作国: 日本
ジャンル: コメディ

監督: 山本薩夫

脚本: 高岩肇/武田敦
撮影: 仲沢半次郎
音楽: 池野成

出演: 三國連太郎/佐久間良子/伊藤雄之助/江原真二郎/緑魔子/市原悦子/千葉真一/西村晃/北林谷栄

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 『白い巨塔』『戦争と人間』の巨匠・山本薩夫監督、名優・三国連太郎主演による喜劇大作。狙った家を綿密に調べ上げ、特注の七つ道具で難なく盗み出す泥棒の高等技術者“破蔵師”として名を馳せた昭和の五右衛門こと妙見小僧の名人芸を描く。
(「キネマ旬報社」データベースより。)
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これ、法廷モノの傑作じゃないでしょうか。

三國連太郎の凄みが十二分に発揮されています。


ラストの法廷シーン。

ここにおける三國連太郎のパフォーマンスは、凄いの一言です。

三國連太郎という人物の持つ存在感、俳優としての実力を目の当たりにすることができます。

「三國連太郎は凄い俳優だ」。

本作を観終えて感じたことは、まさにその一言に尽きます。


一般的に評価の高い法廷モノの洋画『情婦』とかと比べても決して劣らないどころか、本作の方が上じゃないでしょうか。

本作は、法廷における臨場感あふれるユーモアも交えた心理戦、そして法廷劇の面白さを体感することができます。


c0073737_20171622.jpgこの法廷喜劇の傑作を、もっと沢山の人に観てほしい。

もっと他の人にも観てもらって、レビューを書いてほしい。

そんな気持ちがふつふつと湧いてきました。




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by nijibabu | 2009-01-19 20:17 | ◆映画レビュー | Comments(2)