古今東西の名作・傑作をジャンルを問わず貪欲に鑑賞しています。オススメな作品のご推薦、コメントも大歓迎です!
by nijibabu
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◆浅野忠信 作品リスト
◆F・フェリーニ 総括
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◆映画関連 その他
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◆現住所
東京都下

◆好きな映画監督
成瀬巳喜男
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ペンエーグ・ラッタナルアーン
トラン・アン・ユン
ミケランジェロ・アントニオーニ
ピエル・パオロ・パゾリーニ
ジャン・ユスターシュ
ジム・ジャームッシュ
ウォン・カーウァイ(王家衛)

◆好きな映画作品
★10点満点(順不同)
地球で最後のふたり
ナイト・オン・ザ・プラネット
太陽はひとりぼっち
キッズ・リターン
恋する惑星
ピクニック(1936)
乱れ雲
★9点(順不同)
[Focus]
ダウン・バイ・ロー
新・仁義の墓場
都会のアリス
網走番外地
ぼくの小さな恋人たち
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ニュー・シネマ・パラダイス
祇園囃子
残菊物語(1939)
穴(1960)
ビューティフル・デイズ
幕末太陽傳
ある殺し屋
飢餓海峡

街の灯(1931)
晩菊
誓いの休暇(1959)
妻は告白する
眼には眼を
月はどっちに出ている
ゆきゆきて、神軍
モダン・タイムス
恐怖の報酬(1953)
君と別れて
劇場版 フランダースの犬
幸福の黄色いハンカチ
パイラン

◆好きなシリーズ映画
STAR WARS
男はつらいよ

◆お気に入り
【俳優】
浅野忠信
アラン・ドロン
レスリー・チャン
金城武
成田三樹夫
市川雷蔵
フランキー堺
池部良
内田裕也
【女優】
モニカ・ヴィッティ
デルフィーヌ・セイリグ
アヌーク・エーメ
ヘレン・ハント
ケリー・チャン
フィオナ・シッ
グイ・ルンメイ
木暮実千代
香川京子
橘ますみ
司葉子
杉葉子
佐藤友美
中山忍
原田知世
椋木美羽
【スポーツ選手】
レノックス・ルイス
ハリド・ハヌーシ
ヒシャム・エルゲルージ
坂本直子
【東京23区】
港区麻布永坂町
品川区東五反田5丁目
荒川区南千住8丁目
【建物】
同潤会アパート
九龍城砦
【乗り物】
都電荒川線

◆相互リンク
時代の情景
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<   2010年 01月 ( 12 )   > この月の画像一覧
最近観た映画(2010.1.31)
【評点基準】
★★★★★★・・・滅多に出会えない超お気に入り作品
★★★★★・・・深い印象を残した傑作
★★★★・・・十分に満足できた作品
★★★・・・普通に楽しめた作品
★★・・・不満の残った作品
★・・・何らかの苦痛を強いられた作品
********************************************

c0073737_1818487.jpg『彼女と彼』(1963/日本)
【監督】羽仁進
★★★★
団地に住む平凡な夫婦と、そこに起る何気ない日常を、普通に、だが、不気味に綴った作品。 武満徹の音楽がマッチしているかどうかは微妙なところだが、団地の何の変哲もない風景すら不気味に見えてしまうその音楽の影響力は凄いものがある。 左幸子が珍しく魅力的に見えた。 普通の主婦だが、どこかに団地妻的なエロスを感じた。 その夫を演じた岡田英次は、役所勤めというお堅いサラリーマンを見事に演じていた。 平凡でそれなりに幸せだが、どこか充ち足りない。 そんな団地住まいの中産階級な夫婦を、淡々とモノクロ映像に映しただけの作品なのだが、サスペンス的な風味も相まって、最後まで予想以上に楽しめた。 羽仁進はドキュメンタリー出身の監督だと聞くが、その作風には多分にその影響が見て取れる。 団地には数多くの世帯があり、その中の一家族の生活を、覗き見するような感覚にさえなった。 ラストは不思議な余韻が残った。 何を言わんとしているのか、いまいち理解に苦しむが、それがまた不気味で、いい味を出していたように思う。 左幸子の演技の巧さも再確認できる作品である。


c0073737_18215242.jpg『ロゼッタ』(1999/ベルギー・フランス)
【監督】ジャン=ピエール・ダルデンヌ/リュック・ダルデンヌ
★★★
仕事を探し、必死に生きる少女。 生きることの過酷さを淡々と映像に綴る。 そこには作られた物語はなく、一人の少女をカメラが後ろから追う形でドキュメンタリー風に捉えていく。 必死に生きる、一人のか弱き少女の生活を覗き見する様な感覚を覚え、観る者を画面に惹き付けるだけの何かを感じる。 ただし、面白味という点においては、若干不満を感じた。 そして、少女を演じた女優が、もう少し儚げな美しさを持っていたら、また別の感銘を受けたかもしれない。




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お気に入り映画一覧
浅野忠信 作品リスト
 
 
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by nijibabu | 2010-01-31 18:23 | ◆映画関連 その他
最近観た映画(2010.1.30)
【評点基準】
★★★★★★・・・滅多に出会えない超お気に入り作品
★★★★★・・・深い印象を残した傑作
★★★★・・・十分に満足できた作品
★★★・・・普通に楽しめた作品
★★・・・不満の残った作品
★・・・何らかの苦痛を強いられた作品
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c0073737_1125878.jpg『ふたりの人魚』(2000/中国・ドイツ)
【監督】ロウ・イエ
★★★★★
ロッテルダム国際映画祭でグランプリ、そして東京フィルメックスでもグランプリを受賞した、アジア色が色濃く香るロマンスムービー。 まるでウォン・カーウァイ作品の様に、夢とも現実ともつかない映像の連続。 澄みきった映像美というより、温かみのあるムーディな映像美だ。 話としては特別大したことはないのだが、ムードと映像美で十分魅せる作品である。 日本だと、こういう作品は創れないだろうなぁ。 蘇州は行ったことがあるので、更に楽しむことができた。 金髪のカツラをかぶった人魚は、神秘的なまでに美しく、それを追いかけ続けた男は、夢遊病にかかったかのように心虚ろだ。 ただ、本作がウォン・カーウァイ作品に一歩及ばないところは、音楽の使い方だろう。 ムードを盛り立てる音楽が効果的に使われていたならば、アジアを代表する、心に残る傑作となったに違いない。


c0073737_1127428.jpg『人生劇場 飛車角と吉良常』(1968/日本)
【監督】内田吐夢
★★★
任侠世界の美しさを見事に発揮してみせた本作。 鶴田浩二、高倉健をはじめとした豪華役者陣の競演もまた素晴らしい。 見所はラストで鶴田浩二が単身乗り込むところでモノクロになるシーン。 内田吐夢監督ならではの重厚な演出は見事だった。 それにしても高倉健はかっこいい。 鶴田浩二を相手に一歩もひけをとっていない存在感。 鶴田浩二との墓前でのやりとりはしびれるものがあった。


c0073737_1130567.jpg『偽れる装い』(1945/フランス)
【監督】ジャック・ベッケル
★★★★
ようやく観ることのできたジャック・ベッケル監督作品。 DVDを購入してまで観たが、これがやっぱりベッケルらしい作風で、満足することができた。 男女の恋の駆け引き。 時には演技をし、嘘をついたり相手を騙したりしながら、相手の気を引こうとする。 そうこうしているうちに、仲がこじれて、恋はうまくいかず・・・ 相手の気をひくために演技をしているうちに、いつの間にか本気になり、やがて狂気へと走る。 その凄みがラストでは見事に表現されていた。 ベッケル作品の初期とあって、後年の作品群に比べるとベッケルらしい卒のなさはまだ不完全だが、それでも十分にベッケル印を確認できた。 ジャック・ベッケル。 師匠のジャン・ルノワールにも劣らない凄みを感じる監督である。


c0073737_11332082.jpg『ウンタマギルー』(1989/日本)
【監督】高嶺剛
★★
全編沖縄語で、そこに日本語字幕が付くという粋な映画。 日本映画というより、琉球映画というのが正しいのかもしれない。 話としては、琉球の寓話を知っていないと、ついていくのが厳しい内容だ。 巨乳のブタ化け女より、何てことのない戸川純に魅力を感じてしまったりする。 ただ不思議と不快感や苦痛はなく、すんなり最後まで観ることができた。




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お気に入り映画一覧
浅野忠信 作品リスト
 
 
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by nijibabu | 2010-01-30 11:34 | ◆映画関連 その他
最近観た映画(2010.1.27)
【評点基準】
★★★★★★・・・滅多に出会えない超お気に入り作品
★★★★★・・・深い印象を残した傑作
★★★★・・・十分に満足できた作品
★★★・・・普通に楽しめた作品
★★・・・不満の残った作品
★・・・何らかの苦痛を強いられた作品
********************************************

c0073737_2212023.jpg『殺しの烙印』(1967/日本)
【監督】鈴木清順

鈴木清順の作品で面白いとか興奮したとか興味をそそられたとかの経験がない。 つまり、つまらないというイメージしかない。 本作でもそれは払拭できなかった。 難しいからつまらないのではなく、魅力を見出せないからつまらないのだ。 独特のモノクロ映像美には酔いしれることはできたし、真理アンヌの美しさにも目を奪われたが、宍戸錠がかっこよく見えなかったのが痛い。


c0073737_228317.jpg『暗殺の森』(1970/イタリア・フランス・西ドイツ)
【監督】ベルナルド・ベルトルッチ
★★
ファシズム、ホモ、レズ、小児性愛、スワッピングもどき、殺人・・・と、タブー三昧だが、別に過激でもない。 内容は、ファシズムに関するものがメインで、何とも解りにくい。 映像は美しいが、映像だけで楽しめるほど美しくはない。 消化不良という言葉がピッタリくる、ベルナルド・ベルトルッチの代表作。


c0073737_2211726.jpg『拳銃は俺のパスポート』(1967/日本)
【監督】野村孝
★★★★
『ある殺し屋』と並ぶ和製ハードボイルドの傑作として挙げられることの多い本作。 まずは、陰鬱なモノクロ映像が雰囲気を盛り立てる。 冒頭の暗殺シーンは、発砲場所の位置取りから始まって、銃を手際よく組み立てるシーン、そして発砲してからの逃亡にいたるまで、まさにプロの仕事と言えるシーンの連続で、息をのむ緊張感に漲っている。 ただ、後半に進むにつれ、この序盤で見せた緊張感はトーンダウンし、やや都合の良い結末へと収縮していってしまうのが残念である。 それにしても、宍戸錠の膨れた頬は、今みても不自然すぎる。 あの人工形成した頬がなくても、十分渋くてかっこいいと思えるのだが・・・


c0073737_22144527.jpg『愛・アマチュア』(1994/アメリカ・イギリス・フランス)
【監督】ハル・ハートリー
★★
変わった過去を持つ男女4人が織り成すサスペンスだが、面白くない。 深夜にテレビで適当に観るには十分なレベルだが、わざわざレンタルしてまで観るとガッカリするレベル。 登場人物がことごとく死んでいく流れは、アメリカ的安易さを感じ、出演陣の古臭さにアメリカのダメな点を感じる。 ゲロシーンに拷問シーン、と不必要に不快なシーンが出てくるのもマイナスポイント。 唯一いいのは、中途半端ながらもストーリーに起伏があり、なんとか最後まで観れた点かも。




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お気に入り映画一覧
浅野忠信 作品リスト
 
 
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by nijibabu | 2010-01-27 22:15 | ◆映画関連 その他
最近観た映画(2010.1.24)
【評点基準】
★★★★★★・・・滅多に出会えない超お気に入り作品
★★★★★・・・深い印象を残した傑作
★★★★・・・十分に満足できた作品
★★★・・・普通に楽しめた作品
★★・・・不満の残った作品
★・・・何らかの苦痛を強いられた作品
********************************************

c0073737_141260.jpg『イースト/ウエスト 遥かなる祖国』
(1999/フランス・ロシア・スペイン・ブルガリア)
【監督】レジス・ヴァルニエ
★★
最初から最後まで特別に見所なく終わる内容。 最後どうなるか?ただそれだけにしか興味を見出せない凡作。 だが、主演女優のサンドリーヌ・ボネールは魅力的。 疲れた大人の色気を感じる。


c0073737_163422.jpg『ふたりのベロニカ』(1991/フランス・ポーランド・ノルウェー)
【監督】クシシュトフ・キエシロフスキー
★★★
美しく、そして難解な作品だ。 これは評価するのが難しい。 シーンとシーンとの行間が広く、次のシーンへいくと、途端に前のシーンを忘れてしまう、という序盤から中盤があり、それでもどうにか後半は解りやすくはなる。 二人のベロニカがテレパシーで・・・というテーマは、どうも移入しずらいものがあったが、主演女優の個性的美しさと詩的映像美が功を奏し、まずまずは堪能できた気がする。 フランス映画っぽさは薄く、ポーランド映画の色がより強く出ている感じ。 『灰とダイヤモンド』をイメージさせたが、あれより幾分自分に合っていた。


c0073737_175967.jpg『蟻の兵隊』(2005/日本)
【監督】池谷薫
★★★★
主演の奥村氏が、病床の97歳の先輩を訪れるシーンが最も印象に残った。 「私の力不足です、申し訳ありません」と謝罪し、植物人間に近い状態の先輩は、何度となく奇跡のように反応をみせる。 国に捨てられた悔しさはどれほど凄まじいものなのかを垣間見た気がした。 高齢になった今でも、その悔しさを少しでも晴らす為に、老体にムチ打って行動に出る。 そのエネルギーはまさに負のエネルギーとも言えるもので、戦争というものが残した傷跡の深さを痛いほどに体感できた。 侵略され惨殺された中国人はもちろん被害者だが、こうした傷跡が老年になってもいっこうに癒えない元日本兵も、紛れもない戦争被害者であるのだ。 戦争はあらゆる方面で人々に深い傷跡を残した。 どんな世の中になろうとも、戦争だけは起こしてはならない。 平和ボケした現代において、その平和の有り難味を感じることのできる貴重なドキュメンタリーである。 こんな作品を観てしまうと、不景気だのなんだのと、自分の身を憂うことが恥ずかしく思えてくる。 そして、日頃のストレスなんて、ほんの些細なことだと思えてくるのだ。


c0073737_192289.jpg『リアリズムの宿』(2003/日本)
【監督】山下敦弘
★★★★★
つげ義春の世界観がよく出ていて見事。 二人の距離感を保った会話も楽しい。 そして、話のいたるところに登場するサブキャラクターが、いちいち味があって面白いのだ。 主演の二人には特別好感は持てなかったが、それでも引き込まれてしまうだけの演出的巧さがあった。


c0073737_111548.jpg『夜よ、こんにちは』(2003/イタリア)
【監督】マルコ・ベロッキオ
★★
サスペンス的演出がなかなかに良く、緊迫感をもって楽しめる。 ただし、題材が個人的には興味をひかれるものではなかったのが残念である。 ブルジョアと労働者階級との闘争に、キリスト教会的権威も絡めた内容だが、そんなことに大した興味のない人が観ても、十分に楽しめるとは言い難い。




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お気に入り映画一覧
浅野忠信 作品リスト
 
 
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by nijibabu | 2010-01-24 01:12 | ◆映画関連 その他
最近観た映画(2010.1.22)
【評点基準】
★★★★★★・・・滅多に出会えない超お気に入り作品
★★★★★・・・深い印象を残した傑作
★★★★・・・十分に満足できた作品
★★★・・・普通に楽しめた作品
★★・・・不満の残った作品
★・・・何らかの苦痛を強いられた作品
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c0073737_0562494.jpg『東宮西宮』(1997/中国)
【監督】チャン・ユアン
★★★
ゲイの少年を変態として拘置した警官。 警官は当直で暇との理由から、ゲイの少年の独白に耳を傾ける。 最初は真っ向から批判した態度だったが、じょじょに少年の話に引きこまれていき、やがては・・・ という流れではあるが、警官にそのケがない限り、いくらゲイと二人きりで誘惑されたところで、キスをしたりはしないと思うのだが。 その辺り強引さは感じられたものの、人間、自分が正しいと思っていても、ある種の閉鎖的空間に置かれた場合、自分がどうなっていくかの保証はない。 そういったことをテーマにした内容としては、主題が良く伝わってくる力作だと思う。 しかし、ゲイに女装させ、そこからキスへと移るくだり、怪しい気色の悪さを放っていた。 好みではない作品だが、チャン・ユアン監督の、何でも撮れるぞ!的な懐の広さは本作でも感じた。 撮るたびに趣きの異なる作品を放ち続けるチャン・ユアンという監督。 その器用さという点において傑出したものを感じる。 今後もチャン・ユアン監督の作品から目を離せない。 そして、次はどんな作品を撮ってくるんだろう、と期待させてくれる監督である。


c0073737_132337.jpg『月山』(1979/日本)
【監督】村野鐵太郎
★★
東北地方は山形の、冬も深い、それも奥地。 そこに一人の男が修行ともとれる山篭りを行う。 非常に淡々としていて、何らドラマも起らない。 それでいて、最後にセンセーショナルな何かが起きるわけでもなく・・・ 雪国の神秘性、自然の厳かさ、そんな部分に興味がないと、何ら見所も発見できずに終わってしまう。 河原崎次郎と井川比佐志という地味すぎる出演陣も退屈さに輪をかけている。 適当に観ているうちに、適当に終わってしまったというのが正直な感想だ。


c0073737_145541.jpg『女狙撃兵マリュートカ』(1956/ソ連)
【監督】グリゴーリ・チュフライ
★★★★
よくある、捕虜にする側と捕虜となった側との、男女のロマンスを描いた内容だが、性別が逆で、捕虜にする側が女性で捕虜になる側が男性という設定である。 この二人がやがて恋に落ちるであろうことは容易に予想がつくが、その先があった・・・ 組織に忠誠を尽くし、愛する男さえも自らの手で射殺。 “狙撃兵”として、最後まで己のポリシーを貫き通した。 だがそこには虚しさしか残らない。 愛が、この世で一番重いものだと、痛烈に訴えかけるラスト。 男女がお互いを愛し合っていたとしても、文化や思想を異にする場合、男女の仲というものは、一筋縄ではいかない。 お互いを愛し合っていることを、お互いは確かに感じているはずなのに、どうにもならない悲劇的な結末を迎えてしまう。 そういった、愛というもののもどかしさ、難しさを痛切に感じた。


c0073737_161930.jpg『キャバレー日記』(1982/日本)
【監督】根岸吉太郎
★★★★

こちらのレビューをご参照下さい。


c0073737_173416.jpg『記憶の扉』(1994/イタリア・フランス)
【監督】ジュゼッペ・トルナトーレ
★★★★
この手のオチものって、あまり好みではないし、しかも実は死んでいた・・・ってのは、オチとして夢オチに匹敵するやめてもらいたいオチの一つなのだが、それでも、それまでが十分面白いから、何とか許せる。 死人ジェラール・ドパルデューと署長ロマン・ポランスキーとの緊迫感あふれるガチンコの遣り取り。 これだけでサスペンス的な雰囲気を十分に堪能できる。 それにしても本作のジェラール・ドパルデューは、曙太郎に見えて仕方なかった。 ジェラール・ドパルデューって、こんな顔だっけ?! しかも体型がやばすぎ! あの体型だと相当に不健康だと思われるので、これ以降のジェラール・ドパルデューの健康状態が気になって仕方なかった。




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浅野忠信 作品リスト
 
 
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by nijibabu | 2010-01-22 01:11 | ◆映画関連 その他
キャバレー日記
c0073737_23151667.jpgキャバレー日記』(1982)

上映時間: 81分
製作国: 日本
ジャンル: エロティック/コメディ

監督: 根岸吉太郎

原作: 和田平介
脚本: 荒井晴彦
撮影: 前田米造
音楽: 伊藤晴康
映倫: R-18

出演: 竹井みどり伊藤克信/上田耕一/北見俊之/岡本広美/青山恭子/森村陽子

*****************************************************
 “にっかつロマン・ポルノ”の一連作として人気を集めたポルノの名作。軍隊式に厳しい人間管理のもとで夜毎奮闘するキャバレーの人間模様を、テンポよく興味深い視点で描いている。
(「CDJournal.com」より。)
*****************************************************

c0073737_23233636.jpg日活ロマンポルノという枠組みを超えた快作!

新宿歌舞伎町のキャバレーを舞台に、その悲喜こもごもを描いた作品。


当時のキャバレーって、こんなにも無法地帯だったのだろうか。

そんな興味を抱きつつ、細部に渡ってリアルな描写に興奮し、楽しんだ。


キャバレーって、今でいうキャバクラ的なイメージがあったんだけど、本作で描かれているキャバレーのサービス内容は、キャバクラとお○わりパブと○サロのサービスを全て含み、実に過激。


規制が増えすぎ、歌舞伎町浄化作戦といういらぬお節介的な政策のせいで、歌舞伎町という街が、いかに骨抜きにされ、猥雑さと面白味が無くなってしまったか。


健全な社会といえば聞こえはいいけど、古き悪き時代というものはとっても貴重であり、又、時代という流れの中で、限られた期間にのみ存在したかけがえのない黒い光であったのだ。

そして、高度成長期を頑張り抜いた、サラリーマン達の陰のエネルギー源だったのではないだろうか。


こういう、時代を強く反映した映画を観ると、清く美しい現代の社会は、実に面白味に欠けるものだと感じずにはいられない。

こうして、“東洋一の歓楽街”と謳われた新宿歌舞伎町は死んでいくのだと・・・

c0073737_2322332.gif




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by nijibabu | 2010-01-19 23:23 | ◆映画レビュー
最近観た映画(2010.1.17)
【評点基準】
★★★★★★・・・滅多に出会えない超お気に入り作品
★★★★★・・・深い印象を残した傑作
★★★★・・・十分に満足できた作品
★★★・・・普通に楽しめた作品
★★・・・不満の残った作品
★・・・何らかの苦痛を強いられた作品
********************************************

c0073737_2194689.jpg『果てぬ想い』(1992/香港)
【監督】シルヴィア・チャン
★★★
シルヴィア・チャンが脚本を書いている時点で、ラストの展開は読めてしまうんだけど、その予定調和がまた香港恋愛映画っぽくって、安心感があったりもする。 コン・リーは、本作の時点ではまだ若いが、どうも垢抜けていない。 歳を重ねるにつれ、美しさが増していく女優だ。 返還前の香港を舞台にしていて、北京語(マンダリン)と広東語との意志の疎通をうまく題材として使っている。 いかに北京語と広東語が別の言語であるかが分かる内容となっていて、香港や中国本土を旅したことのある私にとっては、興味深い内容だった。 香港のラブ・ストーリーとして、先に『ラヴソング』を観てしまったせいか、“偶然の再会”で幕を閉じるラストには新鮮味がなかったのがいささか残念ではある。


c0073737_2211050.jpg『乱れる』(1964/日本)
【監督】成瀬巳喜男
★★★★★

こちらのレビューをご参照下さい。


c0073737_2233428.jpg『黒い瞳』(1987/イタリア)
【監督】ニキータ・ミハルコフ
★★★★
監督のニキータ・ミハルコフは相変わらず巧い。 最後の余韻の残し方なんて半端なし。 観た後も、あのオチのことを考えてしまった。 マルチェロ・マストロヤンニが演じたいい加減な男が、ロシア人女性を裏切ったことによって、幸せになれた誠実な男。 これは何とも皮肉。 この事実を、この誠実な男が知ってしまったら、どうなるんだろう・・そう考えてしまった。


c0073737_2245856.jpg『レスリー・チャン 嵐の青春』(1982/香港)
【監督】パトリック・タム

一言。 これはヒドイ!! DVD化されている理由は、おそらくレスリー・チャンの若かりし頃を観ることができる、ただそれだけのことだろうと思われる。 とにかく内容がヒドイ。 最初はどこにでもある80年代の香港青春映画と思いきや、途中から雲行きが怪しくなり、最後は香港人から見た奇妙な日本人像が炸裂し、空回り。 前髪がパッツリそろった気味の悪い日本人女性が日本刀っぽいものを振り回し、およそ殺陣とは言い難い、カンフーもどきのアクションシーンが繰り広げられ、最後は切腹シーン。 うーん、、、レスリー・チャンのファンでさえも厳しい内容。 しかも、レスリー・チャンの魅力もあまり感じられないのが致命傷だ。 まさに切腹に値すべき映画。


c0073737_2295672.jpg『阿部一族』(1938/日本)
【監督】熊谷久虎

セリフの半分は判然としない。 特有の言葉のせいもあるが、とにかく音声が割れている。 聴きづらくて仕方なかった。 お馴染みの河原崎長十郎と中村翫右衛門コンビは、本作では不発。 山中貞雄作品のような存在感は感じられなかった。




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by nijibabu | 2010-01-17 02:30 | ◆映画関連 その他
乱れる
c0073737_2315152.jpg乱れる』(1964)

上映時間: 98分
製作国: 日本
ジャンル: ドラマ/ロマンス

監督: 成瀬巳喜男

脚本: 松山善三
撮影: 安本淳
美術: 中古智
音楽: 斎藤一郎

出演: 高峰秀子加山雄三/草笛光子/白川由美/三益愛子/浜美枝/藤木悠/北村和夫/十朱久雄/柳谷寛/佐田豊/中北千枝子/浦辺粂子

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 礼子(高峰秀子)は藤田酒店を一人で切り盛りしているが、実は戦死してしまった長男の嫁。跡継ぎであるはずの義理の弟の幸司(加山雄三)は遊んでばかりで、またも喧嘩で警察にしょっ引かれた。礼子はそんな幸司を温かく見守りながら、日々暮らしていた。しかし、スーパーマーケットの安売りで店はピンチとなり、礼子のほうは義母に再婚を勧められ、何かが変わろうとしているように見えた。
 日本映画史に残る名コンビである成瀬巳喜男と高峰秀子、14本目となるこの作品はまったく隙のない完璧な仕上がりで、この名コンビによる作品群の頂点ということができるだろう。
(「日々是映画」より。)
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成瀬巳喜男監督作品、51本目の鑑賞。

成瀬監督作品で、未見の作品としては最も巷の評価が高い作品だけに、観る前は俄然、期待が高まった。


成瀬監督の最高傑作は、加山雄三が本作と同じく主演した『乱れ雲』だと個人的に思っているが、メロドラマという部分で、多分に共通点が感じられ、更に期待が高まり、観る前の緊張感は、最近にはないものがあった。


c0073737_23274253.jpgさて内容だが、加山雄三と、その義姉である高峰秀子との禁断の愛を描いている。

100分にも満たない作品ながら、成瀬監督にしかできないような丁寧な描写で描かれ、濃密な内容となっている。

特にラストシーンは、情感極まる凄まじいまでの完成度である。


ただ、『乱れ雲』に劣る点は、加山雄三の演技にどうも真実味を感じないことだ。

18年間も一つ屋根の下に暮らし、その間ずっと高峰秀子に対する愛を隠していたという設定にしては、熱意が足りない気がした。

又、最後の諦めの早さにも違和感を感じた。


特に成瀬映画なら、もっとパワー漲るしつこさを期待してしまう。

『浮雲』を観た時に感じた、あの観る者のパワーを奪う様なネチっこさが欠けているのだ。


ただし、名作・佳作揃いの成瀬映画の中にあっても、なるほど評判が高いだけあって、上位にくる作品ではある。

c0073737_2328784.jpgそして又、高峰秀子の演技は、加山雄三の熱意が足りない演技を圧倒するかの様に凄まじく、殊に乱れた髪で立ち尽くすラストショットは、強く瞼の裏に焼きついた。




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by nijibabu | 2010-01-14 23:28 | ◆映画レビュー
最近観た映画(2010.1.11-No.2)
【評点基準】
★★★★★★・・・滅多に出会えない超お気に入り作品
★★★★★・・・深い印象を残した傑作
★★★★・・・十分に満足できた作品
★★★・・・普通に楽しめた作品
★★・・・不満の残った作品
★・・・何らかの苦痛を強いられた作品
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c0073737_14224073.jpg『山びこ学校』(1952/日本)
【監督】今井正

「クソ」がつくほどの真面目な内容で、しかも教育問題がテーマときているから、まったくもって関心を持てなかった。 しかも、主演の木村功の演技がまた、妙にネチっこい。 爽やかさゼロ。 だが、画質も悪く退屈な映像の中にあって、唯一、杉葉子は可憐な女教師を演じ、一輪の花となって咲いていた。


c0073737_14235745.jpg『インディア・ソング』(1974/フランス)
【監督】マルグリット・デュラス

主演のデルフィーヌ・セイリグが同じく主演した『去年マリエンバートで』に匹敵する幻惑度の高い作品。 これぞフランス映画的な、謎な空気に包まれた作品で、並大抵の相性では楽しむことのできない敷居の高い作品だった。


c0073737_14252944.jpg『アシク・ケリブ』(1988/ソ連・グルジア)
【監督】セルゲイ・パラジャーノフ
★★★
映画というより、芸術作品たる絵巻物を観た感覚だ。 セルゲイ・パラジャーノフという監督は、いわゆる映画監督としての才能というより、単純に芸術家としての才能をフィルムに発散している。 映画監督してみると、このようなスタイルの作品を連発されても、正直飽きがくるようにも思うが、ラストで“アンドレイ・タルコフスキーに捧げる”と出てくるように、タルコフスキーのような孤高のスタイルを貫徹する映画監督がいてもいいのかもしれない。 そう思えてしまう程、圧倒的な芸術的美しさ、完成された様式美を持った作品である。




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by nijibabu | 2010-01-11 14:26 | ◆映画関連 その他
最近観た映画(2010.1.11)
【評点基準】
★★★★★★・・・滅多に出会えない超お気に入り作品
★★★★★・・・深い印象を残した傑作
★★★★・・・十分に満足できた作品
★★★・・・普通に楽しめた作品
★★・・・不満の残った作品
★・・・何らかの苦痛を強いられた作品
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c0073737_14153535.jpg『TOKYO!』(2008/フランス・日本・韓国・ドイツ)
【監督】ミシェル・ゴンドリー/レオス・カラックス/ポン・ジュノ
★★★
3本からなるオムニバスだが、いずれの監督の作品も観たことがないので、入門的な感覚で鑑賞した。 1本目のミシェル・ゴンドリーのは、後半のファンタジーな展開に呆れてもうた。 2本目のレオス・カラックスのは、冒頭の部分しか面白いとは思えず、後半になるにつれ、刺激が減退していき、飽きがきた。 3本目のポン・ジュノのが一番良く、蒼井優の存在感は光るものがあった。 あんなピザ配達人が自分の部屋で気絶して寝転がったら、ボタンを押すだけじゃガマンできないかもしれない~(何を?)




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by nijibabu | 2010-01-11 14:18 | ◆映画関連 その他