古今東西の名作・傑作をジャンルを問わず貪欲に鑑賞しています。オススメな作品のご推薦、コメントも大歓迎です!
by nijibabu
カテゴリ
◆お気に入り映画リスト
◆映画レビュー
◆映画レビュー索引
◆浅野忠信 作品リスト
◆F・フェリーニ 総括
◆各氏・各雑誌のベスト
◆映画関連 その他
◆ラーメン
最新のコメント
>秋の田のさん こんに..
by nijibabu at 11:50
すみません、仕事中に再び..
by 秋の田の at 10:09
>かっぱ太郎さん ツイ..
by nijibabu at 01:34
最近ツイッターを始めたの..
by かっぱ太郎 at 10:50
>かっぱ太郎さん お久..
by nijibabu at 23:41
お久しぶりです! 最近..
by かっぱ太郎 at 01:32
>ぁぉぃちゃん やっぱ..
by nijibabu at 23:59
わぁ~おひしー☆彡 覚..
by ぁぉぃちゃ at 23:51
ぁぉぃちゃん、お久しぶり..
by nijibabu at 22:18
映画たくさん見られていて..
by ぁぉぃちゃ at 21:33
>かっぱ太郎さん お久..
by nijibabu at 23:14
にじばぶさんこんばんは!..
by かっぱ太郎 at 23:32
>なるなるさん コメン..
by nijibabu at 22:56
成瀬の「雪崩」は、大佛次..
by なるなる at 22:29
>SSSDさん お久し..
by nijibabu at 00:22
お久し振りです sss..
by sssd18 at 14:22
>かっぱ太郎さん こん..
by nijibabu at 23:43
にじばぶさんお久しぶりで..
by かっぱ太郎 at 23:50
>Scarfaceさん ..
by nijibabu at 23:20
>Scarfaceさん ..
by nijibabu at 23:18
Profile
◆なまえ
にじばぶ
◆性別

◆出身地
東京都下
◆現住所
東京都下

◆好きな映画監督
成瀬巳喜男
溝口健二
石井輝男
川島雄三
ペンエーグ・ラッタナルアーン
トラン・アン・ユン
ミケランジェロ・アントニオーニ
ピエル・パオロ・パゾリーニ
ジャン・ユスターシュ
ジム・ジャームッシュ
ウォン・カーウァイ(王家衛)

◆好きな映画作品
★10点満点(順不同)
地球で最後のふたり
ナイト・オン・ザ・プラネット
太陽はひとりぼっち
キッズ・リターン
恋する惑星
ピクニック(1936)
乱れ雲
★9点(順不同)
[Focus]
ダウン・バイ・ロー
新・仁義の墓場
都会のアリス
網走番外地
ぼくの小さな恋人たち
他人の顔
ニュー・シネマ・パラダイス
祇園囃子
残菊物語(1939)
穴(1960)
ビューティフル・デイズ
幕末太陽傳
ある殺し屋
飢餓海峡

街の灯(1931)
晩菊
誓いの休暇(1959)
妻は告白する
眼には眼を
月はどっちに出ている
ゆきゆきて、神軍
モダン・タイムス
恐怖の報酬(1953)
君と別れて
劇場版 フランダースの犬
幸福の黄色いハンカチ
パイラン

◆好きなシリーズ映画
STAR WARS
男はつらいよ

◆お気に入り
【俳優】
浅野忠信
アラン・ドロン
レスリー・チャン
金城武
成田三樹夫
市川雷蔵
フランキー堺
池部良
内田裕也
【女優】
モニカ・ヴィッティ
デルフィーヌ・セイリグ
アヌーク・エーメ
ヘレン・ハント
ケリー・チャン
フィオナ・シッ
グイ・ルンメイ
木暮実千代
香川京子
橘ますみ
司葉子
杉葉子
佐藤友美
中山忍
原田知世
椋木美羽
【スポーツ選手】
レノックス・ルイス
ハリド・ハヌーシ
ヒシャム・エルゲルージ
坂本直子
【東京23区】
港区麻布永坂町
品川区東五反田5丁目
荒川区南千住8丁目
【建物】
同潤会アパート
九龍城砦
【乗り物】
都電荒川線

◆相互リンク
時代の情景
良い映画を褒める会。
タグ
(62)
(44)
(36)
(35)
(33)
(26)
(23)
(19)
(18)
(18)
(18)
(16)
(15)
(15)
(15)
(14)
(13)
(13)
(13)
(13)
以前の記事
2017年 02月
2016年 11月
2016年 10月
2016年 09月
2016年 08月
2016年 07月
2016年 06月
2016年 05月
2016年 04月
2016年 03月
2016年 02月
2016年 01月
2015年 12月
2015年 11月
2015年 10月
2015年 09月
2015年 08月
2015年 07月
2015年 05月
2015年 03月
2015年 02月
2015年 01月
2014年 12月
2014年 11月
2014年 10月
2014年 09月
2014年 08月
2014年 07月
2014年 06月
2014年 05月
2014年 04月
2014年 02月
2014年 01月
2013年 12月
2013年 11月
2013年 10月
2013年 09月
2013年 08月
2013年 07月
2013年 06月
2013年 05月
2013年 04月
2013年 03月
2013年 02月
2013年 01月
2012年 12月
2012年 11月
2012年 10月
2012年 09月
2012年 08月
2012年 07月
2012年 06月
2012年 05月
2012年 04月
2012年 03月
2012年 02月
2012年 01月
2011年 12月
2011年 11月
2011年 10月
2011年 09月
2011年 08月
2011年 07月
2011年 06月
2011年 05月
2011年 04月
2011年 03月
2011年 02月
2011年 01月
2010年 12月
2010年 11月
2010年 10月
2010年 09月
2010年 08月
2010年 07月
2010年 06月
2010年 05月
2010年 04月
2010年 03月
2010年 02月
2010年 01月
2009年 12月
2009年 11月
2009年 10月
2009年 09月
2009年 08月
2009年 07月
2009年 06月
2009年 05月
2009年 04月
2009年 03月
2009年 02月
2009年 01月
2008年 12月
2008年 11月
2008年 10月
2008年 09月
2008年 08月
2008年 07月
2008年 06月
2008年 05月
2008年 04月
2008年 03月
2008年 02月
2008年 01月
2007年 12月
2007年 11月
2007年 10月
2007年 09月
2007年 08月
2007年 07月
2007年 06月
2007年 05月
2007年 04月
2007年 03月
2007年 02月
2007年 01月
2006年 12月
2006年 11月
2006年 10月
2006年 09月
2006年 08月
2006年 07月
2006年 06月
2006年 05月
2006年 04月
2006年 03月
2006年 02月
2006年 01月
2005年 12月
2005年 11月
2005年 10月
2005年 09月
2005年 08月
2005年 07月
2005年 06月
2005年 05月
2005年 04月
2005年 03月
2005年 02月
2005年 01月
2004年 12月
2004年 11月
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧


<   2010年 03月 ( 11 )   > この月の画像一覧
化石
c0073737_0284951.jpg化石』(1975)

上映時間: 200分
製作国: 日本
ジャンル: ドラマ

監督: 小林正樹



原作: 井上靖
脚本: 稲垣俊/よしだたけし
撮影: 岡崎宏三
音楽: 武満徹
ナレーター: 加藤剛

出演: 佐分利信岸恵子小川真由美栗原小巻/山本圭/佐藤オリエ/長谷川哲夫/早川純一/杉村春子/中谷一郎/井川比佐志/宇野重吉宮口精二/小山源喜/神山繁/近藤洋介/滝田裕介/稲葉義男/三戸部スエ

毎日映画コンクール(日本映画大賞)
ブルーリボン賞(作品賞)


*****************************************************
 黒澤明、小林正樹、市川昆、木下恵介の四騎の会製作による、生きることと死ぬことを真摯に描いた人間ドラマ。仕事一筋だった男が不治の病にかかり、ヨーロッパを旅しながら改めて生と死を見つめ直す。監督は『東京裁判』の小林正樹。
(「キネマ旬報社データベース」より。)
*****************************************************

死生観を綴った作品であり、真っ向から「生」と「死」というものに取り組んだ内容の作品である。


自分がガンだと知った辺りから、「これは単に暗いだけの作品か?」と思ったが、ガンの手術に成功し、次は「なんだ、単なるハッピーエンドの作品か!」と思った矢先に、今度は「ガンの手術に成功したのに会社を辞めて浮かぬ顔」・・・という、死の病に対峙した人間が持つ複雑な心境の変化を細やかに描いており、なかなかの力作となっている。


主人公を演じた建設会社のオーナー社長役の佐分利信は、終始画面に出ずっぱりで、しかも3時間を超える長尺作品ということもあり、晩年の佐分利信をこれでもか!とばかりに堪能できる仕上がりとなっている。


1975年の作品なのに、杉村春子が出てきた時には感動すらおぼえた。

『午後の遺言状』の時は、ずっとサングラスをかけたままの演技だったし。

70年代以前の杉村春子を沢山観てきただけに、1975年の作品で、往年の杉村春子らしさが出た彼女をスクリーンで観られたのは、懐かしさをも感じることができた。

その他、若さと美しさの残る小川真由美や栗原小巻、渋み全開の宇野重吉や宮口精二などが脇を固めていて、キャスティング的にも満足。


そして何と言っても、神山繁!

最近の白髪でハゲた外見の神山繁しか知らない私にとって、黒髪をなびかせた四十過ぎの神山繁は、最大のインパクト、というか、正直笑いそうになった(失敬)。


内容に話を戻すと、3時間以上の間、ずっと「生」と「死」について、佐分利信が悩み、それを加藤剛がナレーションするという、極めて重い内容ではあるのだが、観終えた後は、自分自身も「これからどう生きていくべきか」、「死に臨んで何をすべきか」みたいなことを、映画館を出た後も考えさせられたりして、余韻を残す作品であった。

決して観ていて楽しい気分になれる作品ではないので、娯楽作品にしか興味のない人には、まったくオススメできない日本映画である。

一方で、映画によって深く感銘を受けたり、映画が自分の人生観に影響を与え、それにより色々考えてみる機会を得たいと思っている人には、是非オススメしたい重厚な日本映画である。




★参照★
作品レビュー目次

お気に入り映画一覧
浅野忠信 作品リスト
 

[PR]
by nijibabu | 2010-03-31 00:49 | ◆映画レビュー | Comments(2)
最近観た映画(2010.3.27)
【評点基準】
★★★★★★・・・滅多に出会えない超お気に入り作品
★★★★★・・・深い印象を残した傑作
★★★★・・・十分に満足できた作品
★★★・・・普通に楽しめた作品
★★・・・不満の残った作品
★・・・何らかの苦痛を強いられた作品
********************************************

c0073737_178378.jpg『捜索者』(1956/アメリカ)
【監督】ジョン・フォード

正しいのは白人で、一方的に先住民を敵視したアメリカらしい作りにヘドが出た。 横柄で自己中な腹の出たおっさん、ジョン・ウェインに一切の魅力なし。


c0073737_17912100.jpg『遠雷』(1981/日本)
【監督】根岸吉太郎
★★★
力作だとは思うが、淡々としすぎた田舎の描写に対して、特別な感情移入はできなかった。


c0073737_17103313.jpg『汚れた血』(1986/フランス)
【監督】レオス・カラックス
★★★
多様なジャンル性を持つ作品で、音楽・近未来SF・ロマンス・サスペンス・犯罪などの要素が複雑に絡み合い、なお且つヌーヴェル・ヴァーグ的な風味を併せ持ったフランス映画だ。 主人公アレックスが、音楽にのって右へ右へくねりながら疾走するシーンは特に印象的。 そして、レオス・カラックスならではの、青や赤や黄色を使った色使いも美しい。 前半は、小難しいフランス映画と思い、嫌気が差し始めたが、後半になるにつれ、その不思議な世界に酔いしれるまでになった。 二度三度観たら、いや観る気は起きないが、もし観たらその世界観に更に浸れるかもしれない。 次は『ポンヌフの恋人』を観ようかな。


c0073737_17124510.jpg『メルキアデス・エストラーダの3度の埋葬』
(2005/アメリカ・フランス)
【監督】トミー・リー・ジョーンズ
★★★★★
相当楽しめた。 まず、ギジェルモ・アリアガの脚本が素晴らしい。 そして又、テキサスやメキシコの風景描写、そこを旅するロード・ムービー的色合いなどが、見事にマッチしている。 一人の命を、友情という絆だけでここまでやってしまう男は酔狂としか言いようがないが、それはこの男の愚直なまでの誠実さを表現している。 ひょんなことから大変な災難に巻き込まれるという、巻き込まれ型サスペンスの典型で、先の読めない展開という点でも飽きずに楽しませてくれた。 最後に、ルーアンを演じたジャニュアリー・ジョーンズという女優さん、とってもキュート! 私もあんな金髪美人と密会したいもんだ。


c0073737_17153945.jpg『シチズン・ドッグ』(2004/タイ)
【監督】ウィシット・サーサナティアン
★★★★
大好きなジャンルの「タイ恋愛映画」。 映像センスと、タイ・バンコクの街を映した映像は抜群に良い。 ヒロインもスレンダーで、腕がすべすべしていて美しい。 これだけで十分なのに、余計なCG効果やコメディ要素が多すぎた。 趣向を凝らしていて、苦労して創り込んでいるのは分かるが、むしろその苦労を、映像や主軸となるロマンス劇の方に更に注ぎ込んでくれたら、タイ映画ならではの完璧なる美しいラブストーリーに仕上がったに違いない。 そう思うと非常に残念ではあるが、タイ映画って、こういうコメディ要素を所々に挿入したりするパターンが多いので、仕方ないかとは思う。 いわゆる映画文化の違いとして、これはこれで楽しく受けれいれるだけの度量が、私に足りなかっただけかもしれない。 ただ、映像センスは抜群に良いので、「珠玉のアジア映画」というフレコミは、十分にクリアーしている。 もう少しクールで、バンコクの街の特徴を活かした様な、美しくストレートなタイ恋愛映画をいつの日か観てみたいものだ。 そんなタイ映画を探すべく、今後もタイ映画をはじめとした、貴重なアジア映画をどんどん観ていきたい。


c0073737_17172479.jpg『ヌーヒン バンコクへ行く』(2006/タイ)
【監督】コムグリット・ドゥリーウィモン
★★★
お子様向けの内容で、アニメーションを合成した映像などは観るに耐えないが、タイ映画ならではの味わいは感じられ、まずまず楽しめた。 ヌーヒンを演じた女のコは、『地下鉄のザジ』以来のキモさとインパクト(笑)。 それとは対象的に、ミルクを演じた女性は、スタイル抜群で、まさにアジアン・ビューティ、タイの美女だった。 モデル並のスタイルと美しさを併せ持つ、豪邸の美人姉妹を楽しむことに途中から専念していた気がする・・・




★参照★
作品レビュー目次

お気に入り映画一覧
浅野忠信 作品リスト
 
 
[PR]
by nijibabu | 2010-03-27 17:17 | ◆映画関連 その他 | Comments(4)
最近観た映画(2010.3.23)
【評点基準】
★★★★★★・・・滅多に出会えない超お気に入り作品
★★★★★・・・深い印象を残した傑作
★★★★・・・十分に満足できた作品
★★★・・・普通に楽しめた作品
★★・・・不満の残った作品
★・・・何らかの苦痛を強いられた作品
********************************************

c0073737_23511599.jpg『春のめざめ』(1947/日本)
【監督】成瀬巳喜男
★★★
ソフト化されておらず、貴重極まりない成瀬巳喜男監督作品の一つ。 題名の通り、題材は思春期に関するもので、特に思春期を迎えた男女が遭遇する“性”の問題を扱っている。 時代を実によく反映した作品で、現代の感覚からすると、“性”というものに関する取り組み方や意識の持ち方に、あまりのズレを感じ、古臭さは否めない。 だが、そういった古臭い題材を扱っているにも関わらず、そこはさすがの成瀬監督作品だけあって、無難に楽しめてしまうところがまた凄い。 主演は久我美子で、純情可憐を画に描いた様な少女役を演じている。 違和感なく自然に演じており、まさに適役といえよう。 ラストに久我美子がショックからいきなり立ち上がるところは、唐突さを感じた。 戦後間もなく作られたという時代背景を考えると、これ以上“性”という題材に関して深く切り込むのは不可能だったのではないだろうか。 そこら辺りの事情が、本作の終わらせ方、そして作品全般に歯がゆさと不自然さをもたらしている気がした。


c0073737_23525363.jpg『ウンベルトD』(1951/イタリア)
【監督】ヴィットリオ・デ・シーカ
★★★★★

こちらのレビューをご参照下さい。


c0073737_23544172.jpg『初恋』(1997/香港)
【監督】エリック・コット
★★★★

こちらのレビューをご参照下さい。


c0073737_2356464.jpg『金城武のピックアップ・アーティスト』(1996/台湾・香港)
【監督】チュー・イェンピン
★★★
予想した通りのラブコメディで、もうハチャメチャな内容。 だけど、それが案外心地良いというか、肩の力を抜きながら観ることができて、たまにこういうコメディを観るのもいいなぁ、とか思ったりもする。 内容はともかく、金城武主演の恋愛映画作品としては貴重で、金城武ファンなら落とせない(かも?)な作品だろう。


c0073737_23582729.jpg『キング・コング』(1933/アメリカ)
【監督】メリアン・C・クーパー/アーネスト・B・シュードサック
★★★
キング・コングの動きはぎこちないが、よくぞここまで巧く撮ったもんだなぁ、と感心した。 キング・コングが金髪の女性に惚れて、飛行機ではなく愛に負けた、というくだりが予想以上に心に響いた。 アドベンチャー映画として観ても十分に面白い。 特に、キング・コングと次々に現れる巨大生物同士の闘いは、迫力があって興奮できた。 しかし、原住民差別というか黒人差別みたいなものが微妙に臭ったのだが、考えすぎだろうか・・・




★参照★
作品レビュー目次

お気に入り映画一覧
浅野忠信 作品リスト
 
 
[PR]
by nijibabu | 2010-03-23 23:59 | ◆映画関連 その他 | Comments(0)
初恋(1997)
c0073737_22281597.jpg初恋』(1997)

上映時間: 97分
製作国: 香港
ジャンル: ロマンス

監督: エリック・コット

製作: ウォン・カーウァイ
脚本: オーシャン・チャン/イップ・リムサム
撮影: クリストファー・ドイル
音楽: カール・ウォン



出演: 金城武/エリック・コット/カレン・モク/リー・ウェイウェイ

*****************************************************
 「初恋」にまつわる物語を鮮烈なタッチで綴った一編。監督はDJ・俳優・デザイナーなど幅広い活動で知られる、ラップ・ユニット軟硬天師の一員エリック・コットで、本作が長編劇映画デビュー作。製作は本作が初のプロデュース作となるウォン・カーウァイ。撮影はクリストファー・ドイル出演は金城武、カレン・モク、本作がデビュー作のリー・ウェイウェイほか。
(「Movie Walker」より一部抜粋。)

 夢遊病の少女ウェイウェイと、彼女に付き添う夜間清掃夫ラム。いつしか彼女に好意を抱くが、全く夜の記憶が無い彼女にたえられなくなったラムは夢遊病のままの彼女とあることを決行する…。結婚式の当日に逃げ出した過去をもつ男ヤッピン。今は家族もいる彼だが、いつかかつての恋人カレンに殺されるのでは、と思っていた。そんな彼の前に10年ぶりにカレンが現れ…。夜の香港の街を舞台に、初恋にまつわる二組のカップルを描く、おとぎ話のようなラブストーリー。
(「TSUTAYA online」より。)
*****************************************************

ウォン・カーウァイ製作、クリストファー・ドイル撮影、金城武出演という、まさに鉄板の組み合わせで、監督の腕次第では、『恋する惑星』『天使の涙』に匹敵する作品が出来上がる要素は十分だったのだが・・・


俳優出身のエリック・コットが、カーウァイから打診を受けて2年かけて作ったという不要なエピソードがあまりにしつこすぎて、作品全体の雰囲気を台無しにしている。

金城武とリー・ウェイウェイ共演のパート、「夢遊病の少女と精神病の清掃員」の話が素晴らしいできだっただけに余計に残念!


c0073737_2228528.jpg不夜城の香港を舞台にしていて、香港の夜の雰囲気が十分に表現された傑作だった。

リー・ウェイウェイは脚が綺麗で、しかもそのサービスショットも多く、見とれてしまった。

金城武は、相変わらず香港の夜を彷徨う男が良く似合う。


一方、もう一つのパートである「10年前に結婚が嫌で逃げた男と、逃げられた女の再会と復讐」を描いたパートはいまいちの出来。

ドイルの幻想的な映像とこのような現実的すぎる話は合っていない。


ラストは監督が出てきて、この作品を作り終えた感想を涙顔で語って終わるのだが、これがちっともよろしくない。

大体、おっさんの涙なんてラストに観たくない!

これじゃあ、「天使の涙」じゃなくて「おっさんの涙」だよ!




★参照★
作品レビュー目次

お気に入り映画一覧
浅野忠信 作品リスト
 

[PR]
by nijibabu | 2010-03-21 22:28 | ◆映画レビュー | Comments(0)
ウンベルトD
c0073737_0181959.jpgウンベルトD』(1951)

上映時間: 87分
製作国: イタリア
ジャンル: ドラマ

監督: ヴィットリオ・デ・シーカ

脚本: チェザーレ・ザヴァッティーニ
撮影: G・R・アルド
音楽: アレッサンドロ・チコニーニ


出演: カルロ・バティスティ/マリア・ピア・カジリオ/リナ・ジェナリ

NY批評家協会賞(外国映画賞)

*****************************************************
 家賃を滞納して部屋から追い出された年金生活者の老人ウンベルト。物乞いをしようと思い立つがプライドが許さず、ついに自殺を図ろうと愛犬を抱いて線路に立つが…。主人公はデ・シーカの父親がモデルと言われている。高齢者の貧困、年金、孤独など、現代日本にも通じる悲惨な状況が、ネオリアリスモの冷徹なタッチで描かれる。
(「シネマヴェーラ」作品解説より。)
*****************************************************

念願かなっての鑑賞で、シネマヴェーラ渋谷にて鑑賞した。


c0073737_0191265.jpg恩給で生活している社会の一線を退いた老人が主人公で、生活の頼みの綱であるその恩給が、不景気にともなって減少し、老人達の生活を逼迫していくという、現代日本においては実に現実感のあるお話である。


その老人は、ブチ模様をした小さな犬を飼っている。

妻も死に、孤独を癒す唯一のパートナーだ。


居を構えていた古アパートは、次第に売春宿と化していき、昔から住んでいたというのに、その老人は追い出しの圧力を受けている。

僅かな額の恩給では、アパートを出たとしても生きていくアテもない。

経済的に窮地に追い込まれた老人には、もはや生きる希望も失い、死を考えはじめる。

そこで唯一の心残りは、愛犬のブチ犬で、自分の亡き後に面倒をみてくれる場所を探したりもするが、全くアテがみつからない。

c0073737_0193189.jpgそこで、老人はブチ犬と無理心中を思いつく。

犬は当然嫌がり、怖がる。

寸での所で死を免れた老人とブチ犬であったが、犬の方は飼い主に恐れをなし、かつてのようになつかなくなってしまう。

必死に、ブチ犬の興味をひこうとする老人。

最後には、ブチ犬は老人にシッポを振ってついていき、その二人(?)の後ろ姿で「FINE」の文字。


いやぁ、なんて心温まるラストシーンだろう。

犬好きにはたまらないラストだ。

いったん飼い主である老人を避けるが、今までのご恩を思い出したんだろうか、また老人になつくまでの過程を描いたラストは、名作に相応しい出来栄えである。


ヴィットリオ・デ・シーカと言えば、『自転車泥棒』と『靴みがき』辺りが代表作かもしれないが、本作こそ、デ・シーカの最高傑作に推したい。

イタリアン・ネオ・レアリズモの名手として、現実の厳しさをうったえつつ、そこに人間と飼い犬(伴侶や家族に当てはめて考えてもよい)との絆を描いてみせた本作は、バランスもよく、まさに名作に値する。


c0073737_0194772.jpg





★参照★
作品レビュー目次

お気に入り映画一覧
浅野忠信 作品リスト
 

[PR]
by nijibabu | 2010-03-19 00:26 | ◆映画レビュー | Comments(2)
最近観た映画(2010.3.15)
【評点基準】
★★★★★★・・・滅多に出会えない超お気に入り作品
★★★★★・・・深い印象を残した傑作
★★★★・・・十分に満足できた作品
★★★・・・普通に楽しめた作品
★★・・・不満の残った作品
★・・・何らかの苦痛を強いられた作品
********************************************

c0073737_0472398.jpg『キューポラのある街』(1962/日本)
【監督】浦山桐郎
★★★

こちらのレビューをご参照下さい。


c0073737_0483784.jpg『マルメロの陽光』(1992/スペイン)
【監督】ヴィクトル・エリセ
★★★

こちらのレビューをご参照下さい。


c0073737_052324.jpg『憂国』(1965/日本)
【監督】三島由紀夫
★★
これがこの世のものとは思えない代物で、暗いモノクロ映像と相まって、気色の悪さ全開の作品だった。 例えれば、昔のTV番組「あなたの知らない世界」を更にヤバくした感じ。 三島由紀夫が製作、監督、原作、脚本、美術、そして主演もつとめているが、その内容と雰囲気たるや、三島由紀夫そのものだ。 “ハラキリ”のシーンが出てくるが、これがまたやたらに気色悪く、三島由紀夫が実際に割腹自殺をはかった事実もあり、背筋がゾクっとした。


c0073737_0532189.jpg『意志の勝利』(1935/日本)
【監督】レニ・リーフェンシュタール
★★★★

こちらのレビューをご参照下さい。


c0073737_055547.jpg『ピカソ 天才の秘密』(1956/フランス)
【監督】アンリ=ジョルジュ・クルーゾー
★★★★
ピカソが身近に感じられるという点だけでも、あまりに貴重な作品。 しかも、ピカソ自身が「ひどい、失敗だ」ともらしたりと、人間らしい一面をのぞかせたりするのが面白い。 もう少しピカソのおしゃべりを聞きたかった気もするが、ピカソがどのように画を創り上げていくかが徹底的に描かれていて、それはそれで良かったように思う。 それにしても、ピカソの背景の描き方が鮮烈に印象に残った! さらりと簡潔に背景画を挿入したりするのだが、これが実にシンプルでいて、何を現しているかが分かってしまうところが凄い。 裸で去るラストのピカソはカッコよすぎた。 ところで、終始、裸なのはピカソのこだわりなのだろうか。 裸で描くと、何が変わるのだろうか? 私にはその“秘密”が最後まで分からなかった。


c0073737_057833.jpg『サウンド・オブ・ミュージック』(1965/アメリカ)
【監督】ロバート・ワイズ

特権階級の身勝手で都合よすぎる行動に不快感が上昇。 女の方は、修道女でありながら規律を守らず、男に恋をして勝手に飛び出す。 男の方は、軍隊式教育で子供を縛りつけ、若い後妻をもらってご満悦。 子供は合唱に駆り出され合掌。 最後は都合よく小さい子供を連れての山越え。 いかにも戦勝国アメリカが作りそうな、綺麗どこ取り自分だけ幸せ取りな内容で、表面的に歌と踊りで綺麗に着飾っただけの、真実の見えない、まさにおとぎ話。




★参照★
作品レビュー目次

お気に入り映画一覧
浅野忠信 作品リスト
 
 
[PR]
by nijibabu | 2010-03-15 00:58 | ◆映画関連 その他 | Comments(0)
意志の勝利
c0073737_0185056.jpg意志の勝利』(1935)


上映時間: 110分
製作国: ドイツ
ジャンル: ドキュメンタリー/戦争

監督: レニ・リーフェンシュタール

脚本: レニ・リーフェンシュタール
製作: レニ・リーフェンシュタール/アドルフ・ヒトラー

編集: レニ・リーフェンシュタール
撮影: ヴァルター・トラウト
音楽: ヘルベルト・ヴィント

出演: アドルフ・ヒトラー/ルドルフ・ヘス/ロベルト・ライ/ヨーゼフ・ゲッベルス/ヘルマン・ゲーリング/ハインリヒ・ヒムラー/フィクトール・ルッツェ/アルフレート・ローゼンベルク

ヴェネチア国際映画祭(金獅子賞)
パリ国際芸術博(グランプリ)


*****************************************************
 1934年9月4日から1週間にわたり、ドイツ・バイエルン州の都市ニュルンベルクにおいて“意志の勝利”と題された国民社会主義ドイツ労働者党(ナチ党)の全国党大会が行われた。その模様を記録したフィルムが1935年公開の長編映画『意志の勝利』。悲劇の女性監督レニ・リーフェンシュタールが手がけた本作は、その映像美、卓越した演出法など、多くのクリエイターが映像の教科書と認める、高い芸術性を誇るプロパガンダ映画。1942年日本で公開され67年ぶりに2009年リバイバル公開。ドイツでは今なお上映禁止となっている映画史上最大の問題作。
(「HMVレビュー」より。)
*****************************************************

ヒトラー自らレニ監督に依頼し創らせたという、まさに歴史に残るドキュメンタリー映画。


c0073737_051283.jpg本作の最大の見所は、やはり終幕のヒトラー演説のシーン。

いつもに増してヒトラーが計算ずくのハイテンションとジェスチャーで、民衆を扇動する。

この演説シーンは、まさに圧巻で、自分がその場所にもし居たら、間違いなく洗脳されるだろう、と思わせるだけの凄みがある。


c0073737_0521528.jpgそして、この演説は、何故か聴いていて元気が出る。
仕事の疲れが、何故か取れていく。

つまり、過去の映像であるにも関わらず、ヒトラーという類い稀な人物のエネルギーが、画面を通して自分に伝わってくるのだ。

自分は別にヒトラーが好きではないが、少なくとも、この演説シーンを観ている間は、そう感じた。

民衆を一つの方向へ向けて一致団結させ動かす、その演説のエネルギーたるは、時空を超える凄さであった。


これだけの才能とバイタリティを持つ人間は、おそらく長い歴史をみても少数であろう。

こういった人間は、常人を超えた才能を持つがゆえに、その目標も高く、限られた時間でその高い目標を達成するために過激な手段を選択してしまう。

つまり、ナチスでいう過激な手段とは、独裁であり、戦争であった。


超人的な能力を持つ人間こそが持つ危険性。
そして、その超人的な人間が扇動した時に、衆人が影響を受けてしまう危険性。
更には群集心理。
c0073737_0531042.jpg
ナチス・ドイツという世紀の悪玉が生まれ膨張していったその様子を、このドキュメンタリーは鮮烈に捉えており、色々な意味で映画史に残る傑作ドキュメンタリーと言えるのではないだろうか。




★参照★
作品レビュー目次

お気に入り映画一覧
浅野忠信 作品リスト
 

[PR]
by nijibabu | 2010-03-13 00:53 | ◆映画レビュー | Comments(2)
マルメロの陽光
c0073737_2153283.jpgマルメロの陽光』(1992)

上映時間: 139分
製作国: スペイン
ジャンル: ドラマ


監督: ヴィクトル・エリセ





原案: ヴィクトル・エリセ/アントニオ・ロペス=ガルシア
脚本: ヴィクトル・エリセ
撮影: ハビエル・アギーレサロベ/アンヘル=ルイス・フェルナンデス
音楽: パスカル・ゲーニュ

出演: アントニオ・ロペス=ガルシア/マリア・ロペス/カルメン・ロペス/マリア・モレノ/エンリケ・グラン/ホセ・カルテロ/エリザ・ルイス

カンヌ国際映画祭(審査員賞)
カンヌ国際映画祭(国際批評家協会賞)
シカゴ国際映画祭(グランプリ)


*****************************************************
 長篇二作目の「エル・スール」から10年の沈黙後、ようやくエリセが放った、絵画の芸術に関する透明な考察。主人公は実在の画家A・ロペスで、“マドリッド・リアリズム”と呼ばれる潮流の旗手。エリセその人にも重なる童顔の純粋な瞳をした小柄な初老の男だ。スペイン内線勃発の'36年生まれで、これもエリセ同様、一作に平気で20年かけても真実の把握を究めようとする気迫の篭った彼の絵は具象でありながら抽象を遥かに凌駕する。そのロペスがいまだ描き切れず、毎年秋になると挑戦する課題がマルメロと言う柑橘類の実。陽光を浴びて黄金色に染まるその美しさを、納得ゆく形で表現できないのだ。小さな庭に生えた木にたわわに実るマルメロの一部に的を絞り、幾度も計測し、描く位置を修正、完璧さを目指してロペスは絵筆をとるのだが……。“この小さな庭には世界のすべてがある”と'92年のカンヌでも絶賛され、審査員賞と批評家協会賞をダブル受賞した、エリセの至福の映像詩。
(「allcinema」より一部抜粋。)
*****************************************************

この作品は永らく観たいと思っていたのに観ることができなかった作品で、まず鑑賞することができたことを嬉しく思う。


内容としては、ジャック・リヴェットの『美しき諍い女』を想起させるもので、画家が対象物とひたすら格闘するという、一種のドキュメンタリーである。

ただ、本作『マルメロの陽光』は、その描く対象物が言葉を発する人間ではなく、“マルメロ”という名の果実という部分において、更にストイックさが強化されているように思う。


c0073737_21564168.jpg何ヶ月もかけて、陽光の当たるマルメロを描いては消し、描いては消し、その作業を延々と繰り返す。

それが140分という尺で描かれているわけで、もちろん、ストーリー展開で楽しむ映画ではない。


c0073737_21583590.jpg自然光がマルメロに当たり、その微妙な陰影を、主人公がとり付かれた様にして、無心に描いていく。

一番の目的は、画を描き完成させることではなくて、その陽光に輝くマルメロと長い時間を共に過ごすことなのである。


これは、ある見方をすると、好きな事に没頭し、それで生計を立て、マルメロが枯れてしまったら、あとは寝る、みたいな、まさに天職に彩られた人生で、理想の人生と言えるだろう。


c0073737_215957.jpg陽光に輝くマルメロを描く初老の男性を映しただけの作品だが、そこから読み取れるものは人により異なるであろうし、様々なテーマが浮かびあがってくるに違いない。

監督のヴィクトル・エリセは、超がつくほどの寡作な監督として有名だが、長い時間をかけただけの深遠なるテーマを、本作から感じとることができた。




★参照★
作品レビュー目次

お気に入り映画一覧
浅野忠信 作品リスト
 

[PR]
by nijibabu | 2010-03-10 21:59 | ◆映画レビュー | Comments(2)
キューポラのある街
c0073737_052938.jpgキューポラのある街』(1962)

上映時間: 100分
製作国: 日本
ジャンル: ドラマ

監督: 浦山桐郎

原作: 早船ちよ「キューポラのある街」
脚本: 今村昌平/浦山桐郎
撮影: 姫田真佐久
音楽: 黛敏郎

出演: 東野英治郎/杉山徳子/吉永小百合/市川好郎/鈴木光子/森坂秀樹/浜村純/菅井きん/浜田光夫/北林谷栄/殿山泰司/川勝喜久雄/日吉順子/下元勉/加藤武/西田隆昭/坂本勇男/岡田可愛/青木加代子/小林昭二/溝井哲夫/青木富夫/澄川透/土田義雄/会田孝久/武田晴道/谷岸典久/杉山元/河上信夫/小沢昭一/小泉郁之助/手塚央/吉行和子/高山秀雄/木下雅弘/岩城享/峰三平/東郷秀美/松川清/高槻親作/大川隆/木村潔/北出圭子

ブルーリボン賞 作品賞/主演女優賞(吉永小百合)/新人賞(浦山桐郎)
日本映画監督協会 新人賞(浦山桐郎)
キネマ旬報ベストテン第2位


*****************************************************
 鋳物の町として有名な埼玉県川口市。この街にはキューポラという煙突が立ち並ぶ。昔カタギの職人の町にも時代の波が押し寄せる。旧来型の鋳物職人であるジュンの父は、働いていた工場が大工場に買収されたことからクビになってしまう。困窮に苦しむ一家だったが、ジュンはそんな境遇の中でも、自分の進路について一生懸命考え、パチンコ屋でバイトしながらも高校進学の学費を稼ごうとがんばる……。吉永小百合主演で、高度経済成長期の庶民の暮らしを温かなまなざしで描いた青春ドラマ。
(「allcinema」より。)
*****************************************************

c0073737_0223178.jpg日本映画オールタイムベストなどで常連の『キューポラのある街』、やっと観ることができた。


所得倍増計画と叫びながら、日本中がこれから経済を盛り立てようと勢いづいていた時代、東京隣りの川口では、その時代の波に飲み込まれ、鋳物で生計を立てていた川口の人々は、あらゆる面での新陳代謝を余儀なくされていた。

そうした激動の昭和史を語る上で、本作はこれ以上ない作品と言えよう。

当時の、下町に住む市井の人々の暮らしを事細かに描きつつ、そこに生活する人々の希望や悩みを、実に丁寧に描いている。


c0073737_023223.jpg主演の吉永小百合は、まだ幼さが残り、元気溌剌とした演技で、スクリーンを縦横無尽に駆け巡る。

昔かたぎの職人の失業など、現実的で暗い題材を扱いながらも、こうした吉永小百合の天真爛漫たる明るさが、見事なコントラストでもって浮かび上がっていた。


c0073737_0264944.jpg希望をもたせるラストも見事で、実によくまとまった名作だとは思うが、吉永小百合が個人的に好みではないという部分と、優等生すぎる内容に関しては、やや不満を感じた。

吉永小百合が主演をしている時点で、骨太な内容を求めるのは無理があるかもしれないが、もう少し見応えのある土くさい作品だったら、どうなっただろうか、と無いものねだりな興味がわいた。




★参照★
作品レビュー目次

お気に入り映画一覧
浅野忠信 作品リスト
 

[PR]
by nijibabu | 2010-03-08 00:24 | ◆映画レビュー | Comments(4)
最近観た映画(2010.3.6)
【評点基準】
★★★★★★・・・滅多に出会えない超お気に入り作品
★★★★★・・・深い印象を残した傑作
★★★★・・・十分に満足できた作品
★★★・・・普通に楽しめた作品
★★・・・不満の残った作品
★・・・何らかの苦痛を強いられた作品
********************************************

c0073737_1462913.jpg『長江哀歌』(2006/中国・香港)
【監督】ジャ・ジャンクー
★★
三峡ダム建設は、世界的なニュースとして有名だが、日本人からすれば、それは単なる海外で起きているニュースにしかすぎず、当然、それに関して特別な感傷を持ち得ない。 それが、本作を観て、心を揺さぶられなかった最大の要因だ。 当然、三峡ダム建設によって住まいを奪われた人がこの作品を観たら、生涯忘れられない作品になるだろう。 映画祭常連のジャ・ジャンクー監督が、数々の受賞歴の中でも一際輝くヴェネチア映画祭グランプリを獲得した本作ではあるが、彼のフィルモグラフィの中では決して上位にくる作品ではないだろう。 万人受けする作品より、もっとジャ・ジャンクー色が出た作品を撮ってほしい。 決して、チェン・カイコーやチャン・イーモウの二の舞になって欲しくはない。 ただ、それを祈るのみである。


c0073737_149234.jpg『神の道化師、フランチェスコ』(1950/イタリア)
【監督】ロベルト・ロッセリーニ
★★★
ロベルト・ロッセリーニの描く宗教美の世界。 寓話の世界をそのまま映像化したような映像は、完成されたモノクロ映像美と相まって、観る者をその世界に引きずりこむだけの静のエネルギーを持っているが、キリスト教に無関連の人が観た場合に、どれだけ感銘を受けることができるかは疑問が残る。


c0073737_1502999.jpg『早熟 ~青い蕾(つぼみ)~』(2005/香港)
【監督】イー・トンシン
★★★★★

こちらのレビューをご参照下さい。


c0073737_1515226.jpg『JAWS/ジョーズ』(1975/アメリカ)
【監督】スティーヴン・スピルバーグ
★★
水中で死体が出てきた時の大きな効果音にやられた。 うるさい! ビックリしたよ! 終盤のサメとの攻防に絡んだヒューマンドラマに、唯一の良さを感じた。




★参照★
作品レビュー目次

お気に入り映画一覧
浅野忠信 作品リスト
 
 
[PR]
by nijibabu | 2010-03-06 01:52 | ◆映画関連 その他 | Comments(0)