古今東西の名作・傑作をジャンルを問わず貪欲に鑑賞しています。オススメな作品のご推薦、コメントも大歓迎です!
by nijibabu
カテゴリ
◆お気に入り映画リスト
◆映画レビュー
◆映画レビュー索引
◆浅野忠信 作品リスト
◆F・フェリーニ 総括
◆各氏・各雑誌のベスト
◆映画関連 その他
◆ラーメン
最新のコメント
>秋の田のさん こんに..
by nijibabu at 11:50
すみません、仕事中に再び..
by 秋の田の at 10:09
>かっぱ太郎さん ツイ..
by nijibabu at 01:34
最近ツイッターを始めたの..
by かっぱ太郎 at 10:50
>かっぱ太郎さん お久..
by nijibabu at 23:41
お久しぶりです! 最近..
by かっぱ太郎 at 01:32
>ぁぉぃちゃん やっぱ..
by nijibabu at 23:59
わぁ~おひしー☆彡 覚..
by ぁぉぃちゃ at 23:51
ぁぉぃちゃん、お久しぶり..
by nijibabu at 22:18
映画たくさん見られていて..
by ぁぉぃちゃ at 21:33
>かっぱ太郎さん お久..
by nijibabu at 23:14
にじばぶさんこんばんは!..
by かっぱ太郎 at 23:32
>なるなるさん コメン..
by nijibabu at 22:56
成瀬の「雪崩」は、大佛次..
by なるなる at 22:29
>SSSDさん お久し..
by nijibabu at 00:22
お久し振りです sss..
by sssd18 at 14:22
>かっぱ太郎さん こん..
by nijibabu at 23:43
にじばぶさんお久しぶりで..
by かっぱ太郎 at 23:50
>Scarfaceさん ..
by nijibabu at 23:20
>Scarfaceさん ..
by nijibabu at 23:18
Profile
◆なまえ
にじばぶ
◆性別

◆出身地
東京都下
◆現住所
東京都下

◆好きな映画監督
成瀬巳喜男
溝口健二
石井輝男
川島雄三
ペンエーグ・ラッタナルアーン
トラン・アン・ユン
ミケランジェロ・アントニオーニ
ピエル・パオロ・パゾリーニ
ジャン・ユスターシュ
ジム・ジャームッシュ
ウォン・カーウァイ(王家衛)

◆好きな映画作品
★10点満点(順不同)
地球で最後のふたり
ナイト・オン・ザ・プラネット
太陽はひとりぼっち
キッズ・リターン
恋する惑星
ピクニック(1936)
乱れ雲
★9点(順不同)
[Focus]
ダウン・バイ・ロー
新・仁義の墓場
都会のアリス
網走番外地
ぼくの小さな恋人たち
他人の顔
ニュー・シネマ・パラダイス
祇園囃子
残菊物語(1939)
穴(1960)
ビューティフル・デイズ
幕末太陽傳
ある殺し屋
飢餓海峡

街の灯(1931)
晩菊
誓いの休暇(1959)
妻は告白する
眼には眼を
月はどっちに出ている
ゆきゆきて、神軍
モダン・タイムス
恐怖の報酬(1953)
君と別れて
劇場版 フランダースの犬
幸福の黄色いハンカチ
パイラン

◆好きなシリーズ映画
STAR WARS
男はつらいよ

◆お気に入り
【俳優】
浅野忠信
アラン・ドロン
レスリー・チャン
金城武
成田三樹夫
市川雷蔵
フランキー堺
池部良
内田裕也
【女優】
モニカ・ヴィッティ
デルフィーヌ・セイリグ
アヌーク・エーメ
ヘレン・ハント
ケリー・チャン
フィオナ・シッ
グイ・ルンメイ
木暮実千代
香川京子
橘ますみ
司葉子
杉葉子
佐藤友美
中山忍
原田知世
椋木美羽
【スポーツ選手】
レノックス・ルイス
ハリド・ハヌーシ
ヒシャム・エルゲルージ
坂本直子
【東京23区】
港区麻布永坂町
品川区東五反田5丁目
荒川区南千住8丁目
【建物】
同潤会アパート
九龍城砦
【乗り物】
都電荒川線

◆相互リンク
時代の情景
良い映画を褒める会。
タグ
(62)
(44)
(36)
(35)
(33)
(26)
(23)
(19)
(18)
(18)
(18)
(16)
(15)
(15)
(15)
(14)
(13)
(13)
(13)
(13)
以前の記事
2017年 02月
2016年 11月
2016年 10月
2016年 09月
2016年 08月
2016年 07月
2016年 06月
2016年 05月
2016年 04月
2016年 03月
2016年 02月
2016年 01月
2015年 12月
2015年 11月
2015年 10月
2015年 09月
2015年 08月
2015年 07月
2015年 05月
2015年 03月
2015年 02月
2015年 01月
2014年 12月
2014年 11月
2014年 10月
2014年 09月
2014年 08月
2014年 07月
2014年 06月
2014年 05月
2014年 04月
2014年 02月
2014年 01月
2013年 12月
2013年 11月
2013年 10月
2013年 09月
2013年 08月
2013年 07月
2013年 06月
2013年 05月
2013年 04月
2013年 03月
2013年 02月
2013年 01月
2012年 12月
2012年 11月
2012年 10月
2012年 09月
2012年 08月
2012年 07月
2012年 06月
2012年 05月
2012年 04月
2012年 03月
2012年 02月
2012年 01月
2011年 12月
2011年 11月
2011年 10月
2011年 09月
2011年 08月
2011年 07月
2011年 06月
2011年 05月
2011年 04月
2011年 03月
2011年 02月
2011年 01月
2010年 12月
2010年 11月
2010年 10月
2010年 09月
2010年 08月
2010年 07月
2010年 06月
2010年 05月
2010年 04月
2010年 03月
2010年 02月
2010年 01月
2009年 12月
2009年 11月
2009年 10月
2009年 09月
2009年 08月
2009年 07月
2009年 06月
2009年 05月
2009年 04月
2009年 03月
2009年 02月
2009年 01月
2008年 12月
2008年 11月
2008年 10月
2008年 09月
2008年 08月
2008年 07月
2008年 06月
2008年 05月
2008年 04月
2008年 03月
2008年 02月
2008年 01月
2007年 12月
2007年 11月
2007年 10月
2007年 09月
2007年 08月
2007年 07月
2007年 06月
2007年 05月
2007年 04月
2007年 03月
2007年 02月
2007年 01月
2006年 12月
2006年 11月
2006年 10月
2006年 09月
2006年 08月
2006年 07月
2006年 06月
2006年 05月
2006年 04月
2006年 03月
2006年 02月
2006年 01月
2005年 12月
2005年 11月
2005年 10月
2005年 09月
2005年 08月
2005年 07月
2005年 06月
2005年 05月
2005年 04月
2005年 03月
2005年 02月
2005年 01月
2004年 12月
2004年 11月
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧


<   2010年 10月 ( 8 )   > この月の画像一覧
最近観た映画(2010.10.29)
【評点基準】
★★★★★★・・・滅多に出会えない超お気に入り作品
★★★★★・・・深い印象を残した傑作
★★★★・・・十分に満足できた作品
★★★・・・普通に楽しめた作品
★★・・・不満の残った作品
★・・・何らかの苦痛を強いられた作品
********************************************

c0073737_054459.jpg『ウォ・アイ・ニー』(2003/中国)
【監督】チャン・ユアン
★★★★

こちらのレビューをご参照下さい。


c0073737_071780.jpg『tokyo.sora』(2002/日本)
【監督】石川寛
★★★★

こちらのレビューをご参照下さい。


c0073737_09256.jpg『どんてん生活』(1999/日本)
【監督】山下敦弘
★★★★

こちらのレビューをご参照下さい。


c0073737_0104327.jpg『荒野のストレンジャー』(1972/アメリカ)
【監督】クリント・イーストウッド

クリント・イーストウッド監督・主演のやばすぎるアメリカ映画。 イーストウッドが演じたガンマンは、まさにアメリカを体現していて、胸くそが悪くて仕方なかった。 チビと呼ばれる小人症の男を擁護して、弱者の味方気取り。 そしてのその弱者は、虎の威を得て、えばりちらす。 自分は無敵の設定で、自己の価値観を絶対的なものだと信じ込み、周囲を振り回す。 悪党3人衆は、完全に悪者の設定で、予定調和的に殺られてエンド。 全てがアメリカという大国の振る舞いに酷似していて、アメリカ=イーストウッドという図式が、嫌気がさすほどに現れている。 もはやこんなのは、西部劇だとかそんな表面上の体裁などとは関係なく、アメリカの国威を示しているだけの内容で、むしずがはしる。 アメリカの失墜(いや既にダメになってきてるが)、イーストウッドの頓死を願うばかりである。


c0073737_0125986.jpg『打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?』(1993/日本)
【監督】岩井俊二
★★★

こちらのレビューをご参照下さい。


c0073737_0294086.jpg『バベットの晩餐会』(1987/デンマーク)
【監督】ガブリエル・アクセル

キリスト教になぞられた話自体、キリスト教信者でもない私には気色の悪い内容。 そこにもってきて、出てくるのは汚い男どもとしわくちゃバアサンばかり。 気取った将軍とやらも腹が立つ。 そいつらが、終盤はクチャクチャペラペラと騒音を出す。 しかも、美人姉妹の若い頃が、大して美人でもないというオマケつき。 何たるつまらなさ。 デンマーク映画を数多く観ていないだけに、デンマーク映画に対するマイナスイメージができてしまった罪作りな作品。


c0073737_0184779.jpg『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦』
(2002/日本)
【監督】原恵一
★★★★
評判通り、とてもよく出来た内容。 武士としんちゃんとの男の友情やお姫さまとの恋愛劇、家族愛などがうまく描かれている。 子供向けというよりも、むしろ大人向け。 アニメという特性を活かしたストーリーは抜群に良く、実写でなくアニメならではの魅力がふんだんに感じられる作品である。




★参照★
作品レビュー目次

お気に入り映画一覧
浅野忠信 作品リスト
 
 
[PR]
by nijibabu | 2010-10-29 00:19 | ◆映画関連 その他 | Comments(2)
打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?
c0073737_15282765.jpg打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?』(1993)

上映時間: 45分
製作国: 日本
ジャンル: ドラマ/青春

監督: 岩井俊二

脚本: 岩井俊二
撮影: 金谷宏二
衣裳: 高橋智加江
音楽: REMEDIOS
助監督: 行定勲

出演: 山崎裕太奥菜恵/反田孝幸/小橋賢児/ランディ・ヘブンス/桜木研人/石井苗子/深浦加奈子/山崎一/田口トモロヲ/中島陽子/麻木久仁子/光石研/小山励基/酒井敏也/こばやしふしまさ/蛭子能収

日本映画監督協会(新人賞)

*****************************************************
c0073737_1673590.jpg1993年にフジテレビのTVドラマ『ifもしも』の1本として放映され、劇場用作品でデビューする前にも関わらず、岩井俊二が日本映画監督協会新人賞を受賞した中篇。小学生の典道、祐介、純一らは、打ち上げ花火を横から見ると丸いのか平べったいのかという素朴な疑問を抱き、花火大会の夜に近くの灯台に行くことを計画する。一方、同級生のなずなはその日、典道と祐介のどちらか50メートル競泳で勝った方と駈け落ちしようとするが……。友情か恋愛かをテーマに二つの物語が交錯し、その語り口の面白さ、あざやかさで魅了した才気あふれる一編。
(「ぴあ映画生活」より。)
*****************************************************

中学生時代の甘酸っぱい青春の思い出を実にうまく綴った短編。


c0073737_1538063.jpg好きな女のコに花火大会に誘われ、当日は浴衣を着て自分の前に現れる。

こんな経験をもし中学時代にしていたら、一生、自分の中で最も美しい青春の思い出として、死ぬまで心の奥底に眠り続けるだろう。

自分はそこまでの経験はないが、地域の盆踊りか何かで、中学時代の時分に似たような経験をしたことがあるので、恥ずかしいような身がとけるような、なんとも言えない気持ちになる。


大人になると色んな経験を積みすぎて、ちょっとしたことでは心を揺さぶられないし、何しろ中学生といえば、とにかく多感である。

中学時代に異性との関わりで起きたちょっとした嬉しい事が、人生の中でも一際輝いてみえるのはそのせいだろう。


c0073737_1601310.jpg中学時代に異性に好意を告白されたところで、大人のような関係に発展することはないし、本作のラストシーンが示すように、「また来年会えるといいね」みたいにアッサリ終わってしまう。

しかも、その来年とやらは大抵訪れない。

でも、青春時代のそういった甘い思い出が、一瞬のことであるからこそ、その場限りの、まるで花火のように散ってしまうものだからこそ、大人になってもずっと心の奥底にこれ以上ない美しい記憶として残り続けるのだと思う。


c0073737_1605338.jpgこの作品は、そんなまぶしすぎる人生の1ページを鮮やかに描いている。

夏だとか、花火だとか、お祭りだとか、そんな一つ一つのシーンが実に活きている。

短めの尺でコンパクトに思春期の美しきシーンを映像化してみせた日本映画として、記憶に残る作品だ。




★参照★
作品レビュー目次

お気に入り映画一覧
浅野忠信 作品リスト
 

[PR]
by nijibabu | 2010-10-24 16:01 | ◆映画レビュー | Comments(2)
どんてん生活
c0073737_2045451.jpgどんてん生活』(1999)

上映時間: 90分
製作国: 日本
ジャンル: ドラマ/青春

監督: 山下敦弘

脚本: 向井康介/山下敦弘
撮影: 近藤龍人
編集: 向井康介/山下敦弘/前田龍人
音楽: 赤犬

出演: 山本浩司/宇田鉄平/康季丹/前田博通/今枝真紀/柴田剛/神田新/加茂浩志/鳴海なお/井上淳/元木隆史/江戸川渚/三十川十三/山下敦弘/ダルビッシュ賢太/西平すみれ

ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2000(オフシアターコンペ部門グランプリ)

*****************************************************
 異色話題作「鬼畜大宴会」の助監督だった山下敦弘が同作を製作した『鬼プロ』の協力の下で作り上げた初の長編作品で、先の見えないぼんやりとした生活を送る二人の若者と、その周りを取り巻く人々との出来事を描く。
 パチンコをこよなく愛する無職の青年、努。今日も朝からは真冬の冷たい風に吹かれながら開店前の時間をボーッとやり過ごしていた。するとそこへ頭をポマードでガチガチに固めた特大リーゼントに真っ赤なカーディガンを羽織った男が努の横に並んできた。その異様な風貌に圧倒され、平然を装おうとする努だったがその男、南紀世彦は買ってきた缶コーヒーを努に差し出しながら声を掛けてきたのだった。(「allcinema」より。)


 無職で将来のことを何も考えようとしない青年 町田努。彼の唯一の楽しみはパチンコ。その日の朝も、開店前の時間をボーッと過ごしていた。すると、特大リーゼントという変わった風貌の男がやって来て、男は買ってきた缶コーヒーを差し出し話しかけてきた。こうして2人の奇妙な交流は始まった。その男は裏ビデオのダビングで生計を立てている南喜世彦。努はその仕事を手伝い始め、今までとは違う変わった生活が広がっていくのだった。(「TSUTAYA online」より。)
*****************************************************

山下敦弘監督デビュー作にして、山本浩司のデビュー作である本作は、まさしく低予算映画の雰囲気漂う作品ではあるが、そこがうまい具合に良い方向へ向いている。


うだつのあがらない二人の男の生活を描くには、こうした低予算じみたつくりが非常にマッチする。


c0073737_214493.jpg冒頭のさびれたパチンコ屋でのシーン。

まずこれからして良い。


服装センスの最悪な男二人。

すっきりしない曇り空。

ふきすさぶ風音。

パチンコで暇つぶしという、その日暮らしを象徴ような状況設定が見事にはまっている。


c0073737_2053155.jpg汚いアパートに住み、裏ビデオのダビング下請けという危険なバイトで生計を立てている。

そこに上がり込む、これまた覇気のないプータローの若者。

確かこの映画が作られた2000年前後は、こうした若者がこういう生活をしていて、それなりに楽しく、なんとか生活できた時代だった。

その時はバブル後の不況から脱出できないどん底の不景気とか言われていたけど、今なんかもっと経済状況は悪化しているわけで、2010年になった今となっては、この映画の主人公二人のような生活さえ難しいかもしれない。

とかく規制も増えて、当然、裏ビデオ稼業なんて摘発される確率も断然上がっているだろうし、更にはフリーターの仕事自体も減ってきている。

c0073737_2151634.jpgだから、この映画の二人は、落ちこぼれの若者だとしても、楽しくやっていけたのだ。

そう思うと、現代はますます厳しい環境になってきている。

ぶらぶらと好きなことやって、適当にバイトして、暇つぶしにパチンコやって、疲れたら寝て、みたいな生活すらも現在は難しいご時世だ。


今から10年前の作品だが、こうしてみると「あの頃は良かったなぁ、なんだかんだ自由だったなぁ」みたいな懐かしさがこみ上げてくる。


この先、不況が更に悪化していけば、この作品を未来の若者が観た時、羨ましく感じるかもしれない。

そういう意味で、この映画は、その時代を鋭く切り取った作品として、今後ますます輝きを増すかもしれない可能性に満ちている。


安っぽさが漂う作品ではあるが、有名な役者が出ていてお金がかかっているだけの派手な日本映画に、決して劣らない力をもった作品である。




★参照★
作品レビュー目次

お気に入り映画一覧
浅野忠信 作品リスト
 

[PR]
by nijibabu | 2010-10-22 20:54 | ◆映画レビュー | Comments(2)
tokyo.sora
c0073737_22501364.jpgtokyo.sora』(2001)

上映時間: 127分
製作国: 日本
ジャンル: ドラマ

監督: 石川寛

撮影: 阿藤正一/小野寺幸浩
美術: 舟橋葉子
編集: 石川寛
音楽: 菅野よう子

出演: 板谷由夏井川遥本上まなみ/仲村綾乃/高木郁乃/孫正華/長塚圭史/石川伸一郎/坂本サトル/遠藤章造/香川照之/西島秀俊

*****************************************************
 東京に暮らす20代の女性6人が送るそれぞれの孤独な日常をオムニバス風形式でリアルに綴ったシネマ・エッセイ。監督は『資生堂マシェリ』などで知られるCFディレクターの石川寛。今回が映画初監督。シナリオは用意せず、それぞれの女優には役柄と構成だけを与え、役者自身の内から出てくる自然な演技を引き出す独特の演出法が採られた。
 東京の空の下。6人の女の子の物語。台湾からの留学生は、絵のモデルをしながら日本語を勉強している。好きな人が日本人だから。美大生のコは、デッサンモデルの豊かなバストを見て、自分の小さな胸のことで悩み始める。留学生と同じアパートの隣に住む売れないモデルは、いつもメガネをかけてオーディションとティッシュ配りの毎日。流行らない喫茶店のウェイトレスは、マスターと雑談をしている。ランジェリーパブで働く小説家志望のヨーコと美容師見習いのユキ。6人それぞれの日々が淡々と過ぎてゆく…。
(「allcinema」より。)
*****************************************************

c0073737_22582522.jpg東京で生活する女性たちの孤独を、リアルに描いており秀逸。


都内のコインランドリー、夜更けの電車、路地裏の猫。

全て何気ない描写だが、都内で孤独を感じたことがある人なら分かるであろう、極めてリアリティのある繊細な描写は見事。


出演者も粒揃いだが、個人的には好きな役者は出ておらず、そこは残念。


それと粒の粗い画像と聞き取りにくい音声は考え物。

狙ってそうしたのかもしれないが、逆効果と言わざるを得ない。


c0073737_2258398.jpg切り口は実に良いが、それを演出するセンスがいまいちなのが残念な作品。

ただし音楽は素晴らしい。

特にラストに流れる音楽のみずみずしさ。

良い部分といまいちな部分が共存する作品だが、どちらかと言えば好きな部類の日本映画。


派手な演出とスピード感ばかりを重視したメジャーな日本映画が氾濫する中で、本作のような作品はとても貴重。


c0073737_22585269.jpg2002年製作ということだが、2010年代に入った日本映画界でこのような作品を創ることができる環境はあるんだろうか。

興行収入と話題性がますます重視される現在の映画界で、このような作品が世に出るのは難しいかもしれないが、それだけにこういう作品に出会うと、嬉しい気持ちになる。




★参照★
作品レビュー目次

お気に入り映画一覧
浅野忠信 作品リスト
 

[PR]
by nijibabu | 2010-10-18 22:58 | ◆映画レビュー | Comments(0)
ウォ・アイ・ニー
c0073737_20264391.jpgウォ・アイ・ニー』(2003)

上映時間: 98分
製作国: 中国
ジャンル: ドラマ/ロマンス

監督: チャン・ユアン

製作: チャン・ユアン
原作: ワン・シュオ
脚本: チャン・ユアン/ワン・シュオ
撮影: チャン・ジェン
主題歌: フェイ・ウォン

出演: シュー・ジンレイ/トン・ダウェイ

*****************************************************
 中国4大女優のひとり、シュー・ジンレイ主演の恋愛ドラマ。「ただいま」でベネチア映画祭銀獅子賞&監督賞受賞の新鋭、チャン・ユアンが、結婚の理想と現実をリアルに描き出す。
(「Movie Walker」より。)

 「クレイジー・イングリッシュ」「ただいま」のチャン・ユアン監督が、互いに愛し合って結婚したはずの夫婦が喧嘩を繰り返し次第に破綻していくさまをリアルかつ辛辣に描き出した異色のビター・ラブストーリー。主演は「スパイシー・ラブスープ」「最後の恋,初めての恋」のシュー・ジンレイと映画初主演の新鋭トン・ダウェイ。
 シャオジューは結婚を目前にして最愛の婚約者を突然の不慮の事故で失ってしまう。婚約者の親友のワン・イーと慰め合ううち、互いに惹かれ合うようになり、恋に落ちた2人は急ぐように結婚する。しかし、まっすぐな愛を求めるシャオジューの想いはワン・イーに届かない。いつしか互いの心はすれ違い、夫婦喧嘩は日増しにエスカレートしていく…。
(「allcinema」より。)
*****************************************************

「愛してる(ウォ・アイ・ニー)」という作品名から想起するに、ピュアなラブストーリーと思いきや、とんでもなく濃厚な人間ドラマだった。


c0073737_203021100.jpg「愛してる」とお互いの気持ちを確かめ合い、幸せの絶頂で結婚した二人の男女。

晴れて夫婦になったはいいが、結婚してからは喧嘩ばかり。

あれほど愛し合っていたのに、何故これほどまでに喧嘩ばかりするのか。

しかも救いようのないほどに激しい衝突の毎日。

喧嘩のたびに仲直りするとかいうレベルではなく、喧嘩ばかりで毎日がギスギスしている。


当然、こんな状況が毎日続けば、夫婦生活は危機に瀕してくる。

夫と妻とどちらが悪いか、判断は非常に難しい内容だ。

男性と女性によっても見解は分かれるだろう。


男は結婚して同居したはいいが、ロクに妻と会話もせず、パソコンに向かってばかり。

要するに、独身気分のまま自分勝手に行動している。


そこにからむ妻。

もっとしっかり夫婦の会話をもちたいとしつこく夫に迫る。

なんか、どこの夫婦にもありそうな衝突なのに、この映画で描かれる夫婦の衝突は激しいものがある。

それは何故かと考えれば、夫婦がお互いに一歩も譲らないからだ。

どこにでもある夫婦間の衝突であっても、相手の気持ちを考えずに、自分の主張ばかりをしていると確かに喧嘩ばかりになるだろう。

c0073737_20312242.jpg非常にリアリティのある内容で、私の様な妻帯者にはホラー映画にさえ感じた。


この映画から学んだことは、夫婦のどちらが悪いとかを考えるより、相手を思いやる気持ちを持って夫婦生活を送るということだ。

でもそれは容易なことではない。

相手を思いやりながら、ずっと夫婦生活続けていくためには、それこそいつまでも「愛してる」という気持ちを持ち続けていくしかない。


c0073737_203115.jpg「恋愛と結婚は違う」とか言う御仁がいるが、それは間違っていると私は思う。

恋愛を更に成熟させて、相手のことをより深く愛し続けることで、結果、結婚生活もうまくいくのだ。

そういう意味では、「ウォ・アイ・ニー」という言葉を安易に発するべきではない。

特に、結婚を意識しながら付き合っている男女ならば、結婚してからのことも含めて「愛してる」と言うべきかもしれない、、、

いや、ぶっちゃけそこまで私も重くは考えていないのだが(笑)、恋愛から結婚へのつながりを考えた場合に、本作は「愛してる」という言葉の重さ、責任を、観る者に容赦なく突きつけているように思う。




★参照★
作品レビュー目次

お気に入り映画一覧
浅野忠信 作品リスト
 

[PR]
by nijibabu | 2010-10-14 20:32 | ◆映画レビュー | Comments(0)
【訃報】存命90歳代、最後の大物俳優、池部良さん死去
先日、俳優の池部良さんが、敗血症のため92歳で亡くなられました。

個人的に大好きな俳優さんで、こちらのブログでも、自身の「お気に入り俳優」の中に入れさせて頂いていた俳優さんでした。
それだけに、今回の訃報は、とても喪失感でいっぱいです。

ほんと、今年は有名人の訃報が相次いでいます。
こうなったら、三國連太郎さんには、意地でも長く生きてもらいたい!
そんな思いで一杯です。

池部良さんのご冥福を、お祈り申し上げます。



管理人
にじばぶ
 
[PR]
by nijibabu | 2010-10-12 00:35 | ◆映画関連 その他 | Comments(4)
最近観た映画(2010.10.10)
【評点基準】
★★★★★★・・・滅多に出会えない超お気に入り作品
★★★★★・・・深い印象を残した傑作
★★★★・・・十分に満足できた作品
★★★・・・普通に楽しめた作品
★★・・・不満の残った作品
★・・・何らかの苦痛を強いられた作品
********************************************

c0073737_046184.jpg『瀬戸内少年野球団』(1984/日本)
【監督】篠田正浩
★★
話はまったくもって面白くないが、夏目雅子の時代を超えた美しさを、永遠にフィルムに残したという点において評価したい。


c0073737_0472922.jpg『華麗なる一族』(1974/日本)
【監督】山本薩夫
★★★★

こちらのレビューをご参照下さい。


c0073737_0491669.jpg『時をかける少女』(2006/日本)
【監督】細田守
★★★
原田知世版の『時をかける少女』に比べると、頻繁に時空を行き来するので、話が複雑で分かりづらい。 しかしその分、このアニメバージョンの方がストーリーが面白い。 そして絵風も爽やかで、個人的には好きなタイプ。 決して上手い絵とか、背景がリアルとかじゃないけど、ナチュラルな絵の感じがとても心地良かった。 一時の輝きであるはずの青春を、時をかけることによって何度となく体感できる。 実に羨ましい。 一度きりの青春じゃなくて、何度でも青春を体感できるという点において、まさに夢を実現した内容で、アニメならではの躍動感も手伝って、非常に後味の良い作品だった。


c0073737_0522489.jpg『ガンジー』(1982/イギリス・インド)
【監督】リチャード・アッテンボロー
★★
かの有名なガンジーの生涯を描いた伝記映画。 『遠い夜明け』でリチャード・アッテンボロー監督に嫌気がさしていただけに、期待をせずに鑑賞。 3時間に及ぶガンジーの生涯を綴ったドラマは冗長だった。 ラストの30分は良かったが、やっぱりアッテンボローはダメだ。 アカデミー賞をとりまくった作品だが、やっぱりアカデミー賞なんてこんなもん。 映像面のセンスなどまったくもって凡庸で、ただガンジーの良く知られた生涯を描いただけ。 なんら優れたセンスも感じられず。 ガンジーの伝記を、本で読めば済むだけのような気がした。 あらためて、アカデミー賞受賞作で大作なるものは、一般向けであって、芸術作品としての観点でみると最低レベルだと感じた。 「ガンジーは偉大だが、アカデミー賞受賞作とアッテンボローは大したことはない」。 これがこの作品を観た後での率直な感想だ。




★参照★
作品レビュー目次

お気に入り映画一覧
浅野忠信 作品リスト
 
 
[PR]
by nijibabu | 2010-10-10 00:53 | ◆映画関連 その他 | Comments(0)
華麗なる一族
c0073737_074230.jpg華麗なる一族』(1974)

上映時間: 211分
製作国: 日本
ジャンル: ドラマ/サスペンス


監督: 山本薩夫

原作: 山崎豊子
脚本: 山田信夫
撮影: 岡崎宏三
音楽: 佐藤勝



出演: 佐分利信/月丘夢路/仲代達矢/山本陽子/目黒祐樹/中山麻理/酒井和歌子田宮二郎香川京子京マチ子/河村弘二/志村喬/二谷英明/大空真弓/西村晃/中村哲/浜田寅彦/花布辰男/武田享/高城淳一/高原駿雄/加藤嘉/稲葉義男/北大路欣也/神山繁/下川辰平/滝沢修/伊藤光一/小沢栄太郎/河津清三郎/中村伸郎/平田昭彦/細川俊夫/金田竜之介/大滝秀治/北林谷栄/荒木道子/小夜福子/鳥居功靖/田武謙三/花沢徳衛/若宮大祐/佐々木孝丸/鈴木瑞穂

*****************************************************
 大富豪の銀行家一族を中心に、政財界にまたがる富と権力をめぐる人間の野望と愛憎を描く社会派ドラマ。山崎豊子の同名小説を山本薩夫監督が映画化した超大作。阪神銀行の頭取・万俵大介。関西財界にその名をとどろかせる万俵一族は、子息を次々と政財界の大物と結婚させ、その勢力を広げ、磐石なものとしていた。そうした工作は、華族出身の世間知らずな妻・寧子ではなく、永らく家庭教師兼執事を務める高須相子の手腕によっていた。だが、一族の歯車は徐々に狂い始める…。(「allcinema」より。)
*****************************************************

山崎豊子原作、山本薩夫監督コンビ作品として、『不毛地帯』に続き鑑賞。

『不毛地帯』とはまた違った意味で、見応えのある内容だった。


c0073737_022237.jpg佐分利信の独壇場的様相を呈してはいるが、仲代達矢も相変わらずの熱演。

香川京子と中村伸郎と志村喬などは、異常なほどにチョイ役でびっくり。

京マチ子は、二重アゴでこれまた異常なほどに気色が悪い。

酒井和歌子の美しさを発見し、目黒祐樹のニヒルさにも驚いた。

田宮二郎のリアル猟銃自殺を誘引したかのような自殺シーンにゾっとする。


こうした登場人物たちのインパクトも見所の一つだが、やはり山崎豊子の情報収集力に裏打ちされたリアルで重厚なストーリーが、なんと言っても最大の魅力だろう。


結局、言いたいことはシンプルで、日本の資本主義社会の構造は、政官癒着、資本家が労働者を搾取し、結果として、一番の犠牲者は末端の労働者であること。

そして、官僚が権力を欲しいままにし、大企業の資本家すら利用される。

つまりは、弱肉強食の世界。

そして、権力闘争に肉親も恋人もないということ。


c0073737_024468.jpg佐分利信が、仲代達矢を実の子と知った後でも、その死に対して「企業家である限り、企業存続の危機に直面したら、肉親も何もない」という言葉をはくシーン。

これは実にショッキング。

老いてなお権力に執着することの怖さ。

企業家であろうとも、それ以前に人間なわけで、企業存続のためなら息子も犠牲になるのは仕方ないという論理は到底間違ってはいるが、3時間半も濃厚に財界の内幕を見せられると、そう考えてしまう可能性も十分あり得ると感じてしまったから恐ろしい。


現代日本経済は、不景気から脱出できず低迷が続いているが、その反面、こうした「仕事が全て」といった考え方そのものが薄れてきているのも事実。

そういう意味では、現代の不況極まる日本も、いい面はあるんだと思いこみたい。




★参照★
作品レビュー目次

お気に入り映画一覧
浅野忠信 作品リスト
 

[PR]
by nijibabu | 2010-10-04 00:25 | ◆映画レビュー | Comments(2)