古今東西の名作・傑作をジャンルを問わず貪欲に鑑賞しています。オススメな作品のご推薦、コメントも大歓迎です!
by nijibabu
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Profile
◆なまえ
にじばぶ
◆性別

◆出身地
東京都下
◆現住所
東京都下

◆好きな映画監督
成瀬巳喜男
溝口健二
石井輝男
川島雄三
ペンエーグ・ラッタナルアーン
トラン・アン・ユン
ミケランジェロ・アントニオーニ
ピエル・パオロ・パゾリーニ
ジャン・ユスターシュ
ジム・ジャームッシュ
ウォン・カーウァイ(王家衛)

◆好きな映画作品
★10点満点(順不同)
地球で最後のふたり
ナイト・オン・ザ・プラネット
太陽はひとりぼっち
キッズ・リターン
恋する惑星
ピクニック(1936)
乱れ雲
★9点(順不同)
[Focus]
ダウン・バイ・ロー
新・仁義の墓場
都会のアリス
網走番外地
ぼくの小さな恋人たち
他人の顔
ニュー・シネマ・パラダイス
祇園囃子
残菊物語(1939)
穴(1960)
ビューティフル・デイズ
幕末太陽傳
ある殺し屋
飢餓海峡

街の灯(1931)
晩菊
誓いの休暇(1959)
妻は告白する
眼には眼を
月はどっちに出ている
ゆきゆきて、神軍
モダン・タイムス
恐怖の報酬(1953)
君と別れて
劇場版 フランダースの犬
幸福の黄色いハンカチ
パイラン

◆好きなシリーズ映画
STAR WARS
男はつらいよ

◆お気に入り
【俳優】
浅野忠信
アラン・ドロン
レスリー・チャン
金城武
成田三樹夫
市川雷蔵
フランキー堺
池部良
内田裕也
【女優】
モニカ・ヴィッティ
デルフィーヌ・セイリグ
アヌーク・エーメ
ヘレン・ハント
ケリー・チャン
フィオナ・シッ
グイ・ルンメイ
木暮実千代
香川京子
橘ますみ
司葉子
杉葉子
佐藤友美
中山忍
原田知世
椋木美羽
【スポーツ選手】
レノックス・ルイス
ハリド・ハヌーシ
ヒシャム・エルゲルージ
坂本直子
【東京23区】
港区麻布永坂町
品川区東五反田5丁目
荒川区南千住8丁目
【建物】
同潤会アパート
九龍城砦
【乗り物】
都電荒川線

◆相互リンク
時代の情景
良い映画を褒める会。
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タグ:小津安二郎 ( 33 ) タグの人気記事
最近観た映画(2011.1.16)
【評点基準】
★★★★★★・・・滅多に出会えない超お気に入り作品
★★★★★・・・深い印象を残した傑作
★★★★・・・十分に満足できた作品
★★★・・・普通に楽しめた作品
★★・・・不満の残った作品
★・・・何らかの苦痛を強いられた作品
********************************************

c0073737_1335926.jpg『スラム砦の伝説』(1984/ソ連)
【監督】セルゲイ・パラジャーノフ

寓話めいたというか、宗教がテーマになった呪術的な内容で、パゾリーニの描く世界を想起させるが、パゾリーニの映画ほどに刺激も面白味もない。 “セルゲイ・パラジャーノフの映像魔術”とかいう謳い文句の書いてあるビデオテープをレンタルしてきたが、特に映像面での芸術的な感動も得られず。 これで未見の『ざくろの色』に対する期待度も、一気に降下した気がする。


c0073737_135257.jpg『和製喧嘩友達』(1929/日本)
【監督】小津安二郎
★★★
短い断片のフィルムだが、人間ドラマがその分ギュギュっと凝縮されている。 惚れた女のコを複雑な想いで見送る“和製喧嘩友達”の二人。 十分ストーリーは理解できるし、人生の悲喜こもごもが巧く表現されている、小津サイレントらしい逸品だ。


c0073737_1365223.jpg『アメリカの友人』(1977/フランス・西ドイツ)
【監督】ヴィム・ヴェンダース
★★★★
初期の頃に作られたヴィム・ヴェンダース作品だけあって、自分には十分楽しめた。 死を宣告された男が、目に見えない“時間”というものと闘いながら、それでいて自分では分からないうちに大きな事件へと巻き込まれていくという流れは、独特で面白い。 特に、電車内での殺しの一部始終は、手に汗握る緊張感! サスペンスとしての魅力も存分に発揮しながらも、死に直面した男の生き様を描いた人間ドラマとしての深みも加わり、現在のヴェンダースには作れないであろう、個性のある優れた作品である。




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by nijibabu | 2011-01-16 01:38 | ◆映画関連 その他 | Comments(0)
東京暮色
c0073737_1391138.jpg東京暮色』(1957)

上映時間: 140分
製作国: 日本
ジャンル: ドラマ

監督: 小津安二郎

脚本: 野田高梧/小津安二郎
撮影: 厚田雄春
美術: 浜田辰雄
音楽: 斎藤高順

出演: 原節子有馬稲子笠智衆山田五十鈴/高橋貞二/田浦正巳/杉村春子/山村聡/信欣三/藤原釜足/中村伸郎/宮口精二/須賀不二夫/浦辺粂子/三好栄子/田中春男/山本和子/長岡輝子/桜むつ子/増田順二/山田好二/菅原通済

*****************************************************
 二人の娘を残したまま、母親が愛人と家出をしてしまった一家の物語で、戦後期の小津のフィルモグラフィーでは例外的に暗く、陰うつな雰囲気に包まれた異色の作品といえるだろう。しっかり者の姉、つまらぬボーイフレンドに妊娠させられ事故死する妹、妻に逃げられながら態度がはっきりしない父親、変転の果てに、ひっそりと麻雀荘を営む母親。小津監督は、それぞれのもの言わぬ肩や背中に生きることの悲哀をずっしりと感じさせ、寂漠の人生模様を甘い感傷に溺れることなく、見事に織り上げてみせた。とりわけ、母親と娘の再度の別れのシークエンスが激しく胸を打つ。(「ぴあ映画生活」より。)
*****************************************************

父と母、娘二人の四人家族の構成だが、互いに秘密が多く、意思の疎通ができていない。

c0073737_1553115.jpgいや正確に言うと、父親は娘達に対して歩みよる姿勢を見せていて、秘密もないのに、娘二人はというと、互いに秘密を持ち、父親に対して全てを開けっぴろげにしていない。


家族という形はありながらも、内実はバラバラで、秘密だらけ。

でも、現代の家庭の姿を考えると、今ではそれがむしろ普通だったりするわけで、身につまされるものがある。


c0073737_1563667.jpgしかも、離婚や別居なども出てきて、まさに現代を予見したかのような内容に、現代劇における小津の凄さを感じずにはいられない。


そういう意味で、本作は大人向けの映画であり、子供の目線から見ると理解できない作品かもしれない。

逆に、結婚を経験し、子供も居る大人から見たら、たいそう怖い内容で、現実的な恐怖感を煽られる様な思いである。


c0073737_1543484.jpgキャスティングに目を向けると、原節子・笠智衆の親子はおなじみとして、有馬稲子の陰鬱な目つきが印象的。

エリート役を演じさせるとしっくりくる中村伸郎の、雀荘オヤジ役はややミスキャストか。

三好栄子は、平民の汚いおばちゃんというイメージがあるので(失敬)、本作の女医役が意外にもはまっていて、これには驚いた。

演じようと思えばどんな役でも自然にこなせるという、三好栄子の実力を垣間見た気がする。


c0073737_1544968.jpg山田五十鈴・原節子の母娘は、歳の差に違和感をおぼえた。

親子ほどの年齢差ないでしょ、って感じ。




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by nijibabu | 2010-09-26 01:57 | ◆映画レビュー | Comments(0)
秋日和
c0073737_23464769.jpg秋日和』(1960)

上映時間: 128分
製作国: 日本
ジャンル: ドラマ

監督: 小津安二郎

脚本: 野田高梧/小津安二郎
撮影: 厚田雄春
音楽: 斎藤高順


出演: 原節子司葉子/岡田茉莉子/佐田啓二/佐分利信/沢村貞子/桑野みゆき/島津雅彦/笠智衆/北竜二/三上真一郎/中村伸郎/三宅邦子/田代百合子/設楽幸嗣/渡辺文雄/千之赫子/高橋とよ/桜むつ子/竹田法一/十朱久雄/南美江/須賀不二男/岩下志麻/菅原通済

*****************************************************
 小津安二郎作品の家族劇では娘役として欠かせない存在であった女優・原節子が母親役に回った、小津晩年の傑作。夫を失ったばかりの秋子は、亡夫の友人たちに再婚を勧められる。彼女にはその気はないが、まだ美しい未亡人である母親が再婚するのではないかと、娘のアヤ子は気が気でない。母親の気持ちを誤解した娘は反抗し始める。やがて二人は和解し、いつの日か嫁いでいく娘をつれて秋子はささやかな二人きりの旅行に出かける……。亡夫の友人を演じた佐分利信、北竜二、中村伸郎のとぼけたやりとりがおかしく、岡田茉莉子の初々しさも印象深いが、何より原節子・司葉子の母娘旅行シーンの優しさが心にしみる。
(「ぴあ映画生活」より。)
*****************************************************

小津安二郎の中期から晩期にかけてのワンパターン化したストーリー展開は正直飽きがくるものの、小津ならではの様式美と色使い、そしてシーンとシーンの合間に挿入される音楽は、軽妙でいて完成度が高い。


小津が長い間かけて自らの様式美を完成させ、それはあまりの完成度の高さに見惚れるほどだが、むしろストーリーにかけてはワンパターンという欠点が同時に存在する。

小津が好きな人なら、小津様式美としてどんどん進化して深くなっていく後年の作品群にのめりこむことだろうが、親子の離別を主軸に描いた後期小津の作品群は、私のような者には、少々飽きがきてしまうのだ。


c0073737_23463386.jpg原節子は限界。
もはや美しくはない。

いや正確に言うと、小津作品の原節子には、かなり前の頃から、その作り笑いに私は違和感を感じていた。

小津の原節子に対するラブコールとは裏腹に、小津と原節子との相性はそんなに良くはない気がする。


この頃の司葉子は、まさに美しさという点において絶頂期である。

若さと大人の気品を兼ね備え、この作品に花を添えている。


c0073737_23461361.jpgオヤジ三人衆の洒脱さは、本作でも健在。

オヤジたちのやり取りの面白さ、背景にあるオヤジたちの豊富な人生経験を垣間見れる深さなんかは、さすが小津である。

このようなオヤジ達の面白いやりとりを撮らせたら、小津安二郎は間違いなく最強である。




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by nijibabu | 2010-08-27 23:47 | ◆映画レビュー | Comments(2)
浮草
c0073737_0351219.jpg浮草』(1959)

上映時間: 119分
製作国: 日本
ジャンル: ドラマ

監督: 小津安二郎



脚本: 野田高梧/小津安二郎
撮影: 宮川一夫
音楽: 斎藤高順

出演: 中村鴈治郎京マチ子若尾文子川口浩杉村春子野添ひとみ笠智衆/三井弘次/田中春男/入江洋吉/星ひかる/潮万太郎/浦辺粂子/高橋とよ/桜むつ子/賀原夏子/伊達正/島津雅彦/菅原通済/丸井太郎

*****************************************************
 数々の名作を世に残した巨匠・小津安二郎が中村鴈治郎を主演に、34年の作品『浮草物語』を小津監督自らがリメイク。志摩半島の小さな港町を舞台に、ドサ廻り一座「嵐駒十郎一座」とそれを取り巻く人々のさまざまな人間模様や恋を描く。
(「キネマ旬報社データベース」より。)
*****************************************************

後期小津印がそこかしこに感じられる作品。

c0073737_0383273.jpg『秋刀魚の味』でもそうだったけど、小津カラーは凄まじく美しい。
その美しさは小津固有のもので、小津にしか撮れない色合いである。
そこに宮川一夫が撮影担当とくれば、まさに国宝級の美しさだ。


話の内容としては、『浮草物語』の自身リメイクということで、目新しさは感じられないものの、小津がリメイクまでしたストーリーだけあって、重厚でいて斬新な面白さ、そして人生の陰影がそこかしこに感じられ素晴らしい。

中村鴈治郎は毒を含んだ男を絶妙に演じてみせている。
アメリカ映画の様に、ただの悪役で片付けることなく、その裏に見え隠れする人としての優しさみたいなものまで表現しているから凄い。

京マチ子は外見的に苦手な女優だが、本作では驚くほどに魅力的に見えた。
口は悪いが、情にもろいといった浮世の女性を、これまた見事に演じている。

c0073737_0392070.jpgその他、川口浩の若さ溢れる熱演、杉村春子の抑えた演技、若尾文子の色気、野添ひとみの可憐さ、そして笠智衆のご愛嬌カメオ出演、と見所にいとまがない。

小津作品の中でナンバー1とは思わないが、その完成度や奥深さという点において、上位にランクされるべき力作であろう。




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by nijibabu | 2009-08-28 00:39 | ◆映画レビュー | Comments(4)
限りなき前進
c0073737_19263580.jpg限りなき前進』(1937)

上映時間: 99分
製作国: 日本

監督: 内田吐夢


原作: 小津安二郎
脚本: 八木保太郎
撮影: 碧川道夫
音楽: 山田栄一

出演: 小杉勇/滝花久子/轟夕起子/片山明彦/江川宇礼雄/紅沢葉子/飛田喜佐夫/見明凡太郎/菊池良一/中村英雄/加藤章/上代勇吉/東勇治/西春彦/北龍二/鈴木三右衛門/潮万太郎/寺井郁男/小森鈴子

*****************************************************
 小津安二郎原案、八木保太郎脚色、内田吐夢監督、小杉勇主演という豪華な顔合わせによる社会派ドラマの力作で、1937年度のキネマ旬報ベスト・テンの1位に輝いた。定年間近の老社員・野々宮保吉は、出世の見込みがまったくなく、婚期の近い娘の将来のことを考えると気が狂いそうな不安に襲われる。そしてついに彼の疲弊した精神は異常をきたし、半狂乱のまま会社で醜態を演じるが、娘と恋人の青年がかけつけ彼を連れ帰るのだった……。この作品は当初、小津安二郎が「愉しき哉保吉君」という題で映画化しようと考えていたが、あまりに暗い内容のため会社(松竹大船)の許可が出なかったという裏話も。現存するフィルムは後半のクライマックスが抜け落ちた改編版。
(「eiga.com」より。)
*****************************************************

フィルムセンター所蔵作品を、池袋・新文芸坐にて鑑賞。

現存するバージョンは、フィルムの断片をつなぎ合わせて復元し、再編集したもので、どこまでオリジナル性が維持されているかは定かでないが、それでもかなり楽しめた。


c0073737_1930678.jpg随所に笑えるところあり、それでいて見応えもある。

そして何より、当時の月給取り(サラリーマン)の実態が詳細に描かれているのが面白い!


小津安二郎の原作で、それを内田吐夢が監督するという、夢の取り合わせ。

キャッチボールのシーンや、会社内でのシーン、子供同士の喧嘩など、初期小津の作風が強く反映されている。

しかし、そこは内田吐夢の技量か、初期の小津作品よりも格段に面白くなっている。


もし初期の小津作品を、「原作・小津安二郎、監督・内田吐夢」の取り合わせにしたら、ひょっとすると、もっと素晴らしい作品が沢山できたに違いないと思わせる出来であった。

それだけ内田吐夢監督の演出が光った作品だった。


それにしても、本作での轟夕起子、なかなか魅力的だったなぁ~

あのスカートからのぞくヒップラインが何ともエロティック。
そして、川に脚を浸している時の、ふくらはぎの質感の艶かしさよ!

轟夕起子という女優さん、今まで全く注目していなかったが、本作でその魅力を十二分に感じることができた。

これも本作を観た上での収穫の一つだ。




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by nijibabu | 2009-02-25 19:31 | ◆映画レビュー | Comments(2)
彼岸花
c0073737_20244484.jpg彼岸花』(1958)

上映時間: 118分
製作国: 日本
ジャンル: ドラマ

監督: 小津安二郎

脚本: 野田高梧/小津安二郎
撮影: 厚田雄春
音楽: 斎藤高順

出演: 佐分利信田中絹代有馬稲子久我美子佐田啓二/高橋貞二/桑野みゆき/笠智衆/浪花千栄子/渡辺文雄/中村伸郎/北龍二/高橋とよ/桜むつ子/長岡輝子/須賀不二夫/江川宇礼雄/菅原通済/竹田法一/小林十九二/今井健太郎/井上正彦/川金正直/清川晶子/空伸子/千村洋子/末永功/峰久子/鬼笑介/伊久美愛子/佐々木恒子/橘一枝/川村耿平/長谷川雅山/山本富士子

*****************************************************
 友人の娘の恋愛結婚については理解があるのに、自分の娘の縁談には冷静になれない父親。そんな矛盾だらけのがんこ親父を佐分利信が面白おかしく好演。職人芸が冴えわたる、小津初のカラー作品。
(「TSUTAYA online」より。)
*****************************************************

“メタボ”佐分利信。

星野仙一バリ、田中角栄バリのカミナリ親父ぶりを十二分に発揮。

最初は悪役に回り、最後は従順な一面を見せて、父親としての理解を示す。

まあ、小津作品を見慣れた人ならすぐに予想できる内容です。


しかしながら、内容が読めるとか読めないとか、そんなことは小津作品を観るに当たっては、さして重要なことではありません。

小津ならではの様式美に支えられた画面の中で、ゆっくりと進行する人情劇に気持ち良く身を委ねれば良いのです。


それにしても、会話のシーンがとても個性的というか、ぎこちないというか。

もちろん、小津監督は狙って演出しているのですが、これは何度観ても、なかなか慣れることができません。


c0073737_21152665.jpgというか、いつから小津監督の撮る作品は、こんな感じになったのでしょうか。

完成された小津様式といったところなんでしょうが、画面がセリフごとに忙しなく入れ替わる、あの撮り方は一体、どんな意図があるんでしょうか。


まあ、それはそれとして、小津監督の後期カラー作品は、色鮮やかでとにかく綺麗です。

あんなカラー映像を撮れる監督は、世界広しと言えど、小津監督しかいないでしょう。


本作は、遺作である『秋刀魚の味』と似たテイストの作品ですが、個人的には、テンポ良く、小気味良く進んでいく『秋刀魚の味』の方が好きですね。

本作はさすがにゆったり過ぎたような気もします。


でも久我美子を、あんなチョイ役に使うだなんて、なんて贅沢な作品なんでしょう・・・


c0073737_2115889.jpg




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by nijibabu | 2008-08-05 21:16 | ◆映画レビュー | Comments(4)
風の中の牝鶏
c0073737_20371681.jpg風の中の牝鶏』(1948)

上映時間: 84分
製作国: 日本
ジャンル: ドラマ

監督: 小津安二郎

脚本: 斎藤良輔/小津安二郎
撮影: 厚田雄春
美術: 浜田辰雄
音楽: 伊藤宣二

出演: 佐野周二田中絹代/村田知英子/笠智衆/坂本武/高松栄子/水上令子/文谷千代子/長尾敏之助/中川健三/岡村文子/清水一郎/三井弘次/千代木国男/谷よしの/泉啓子/中山さかえ/中川秀人/長船フジヨ/青木放屁

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 この作品も「長屋紳士録」同様、戦後直後ならではの題材が基になっている。戦争で夫を亡くしたと思って再婚したり、他の男と暮らしているところに、夫が復員してきたりといった悲劇はたくさんあったようですが、この作品の主人公である妻(田中絹代)と夫(佐野周二)も、いつまでも戦争の傷跡を引っ張ることになります。お互いに愛し合っているのに、忌まわしい過去の過ちのために、昔に戻れない夫婦。田中絹代が日本映画界において、名優と称される理由がこの映画を見れば納得できるでしょう。カメラワーク等、いつもの小津作品とは違う作風なのも見所です。
(「Amazon.co.jp」より。)
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c0073737_20372721.jpgこの作品は小津的ではなく、むしろ溝口的な作品である。

それは主演が田中絹代だからという理由によるものではない。

内容的に溝口的なのだ。


田中絹代演じる女性は、ひたすら健気である。

夫(佐野周二)がどんなに酷い仕打ちをしようとも、「自分が悪いのです」と言う。

これは観ていて辛い。

ここまで健気だと、観ていて辛いのだ。


c0073737_2038436.jpg途中まで「何と救いようのない暗い話だろう」と思って観ていたが、終わってみれば、心にじんわりしみいる、なかなかの良作であった。

夫婦の間で、どんな問題がおきようとも、「互いをより深く愛する気持ちを持て」ば、乗り越えられる。

c0073737_20382473.jpgラストで語られる佐野周二のこのセリフが胸を打った。


「深く愛する気持ち」。

確かに夫婦がより深く理解し、末永く幸せにやっていくには大切な姿勢なのではないだろうか。


とても考えさせられる作品だった。




★参照★
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by nijibabu | 2008-06-13 20:39 | ◆映画レビュー | Comments(0)
小早川家の秋
c0073737_164575.jpg小早川家の秋』(1961)

上映時間: 103分
製作国: 日本
ジャンル: ドラマ

監督: 小津安二郎

脚本: 野田高梧/小津安二郎
撮影: 中井朝一
音楽: 黛敏郎

出演: 中村鴈治郎/原節子司葉子新珠三千代小林桂樹/島津雅彦/森繁久彌浪花千栄子/団令子/杉村春子加東大介/東郷晴子/白川由美宝田明/山茶花究/藤木悠笠智衆/望月優子/環三千世/遠藤辰雄/内田朝雄

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 小津安二郎監督が描く人間ドラマ。造り酒屋の小早川家では吸収合併の話が持ち上がるが、大旦那は、かつての愛人と再会し、そのもとへ通い詰めていた。そんな中、三女の紀子と死んだ長男の未亡人・秋子に縁談の話が舞いこんできて・・・。
(「TSUTAYA online」より。)
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c0073737_16493960.jpgぬは~、見よ!このオールキャストぶりを!

中村鴈治郎、小林桂樹、原節子、新珠三千代、司葉子、森繁久彌、加東大介、杉村春子、浪花千栄子、宝田明、白川由美、藤木悠、そして笠智衆!

惚れ惚れする程のメンバー。

いやぁ、これだけで満足。


だけど、なんだかコレ、小津っぽくない。

家族構成の複雑さといい、出演者のラインナップといい、なんだか成瀬っぽい。


c0073737_1650636.jpgだけど、画的にはこれ以上なく小津してる。

最後にオヤジさんが亡くなるところも、見事に小津。

一度は復活するところなんぞ、一ひねりあって面白かったが。


(森繁久彌)
モリシゲって、小津作品に全然染まってない。
まるっきり、モリシゲのまんま。
これは凄い。

(原節子)
この人の、あの微笑み。
やっぱり私にとっては気持ちが悪い(失敬)。

(司葉子)
髪型微妙だけど、スタイルはやっぱり最高。

(新珠三千代)
あらー、タマ(猫)、道よ。
こんなに脚が綺麗だとは!
あの、かかとは嬉しすぎる。

(加東大介)
ますますもって、不健康オヤジ(笑)。
顔のむくみ方がヤバすぎ。

(浪花千栄子)
元々おばあちゃんぽかったが、本作では本当におばあちゃんに見えた。


c0073737_16503070.jpg翌年の遺作、『秋刀魚の味』ほどではないけれど、なかなかの出来。

だけど、最後は不気味すぎ。

あの葬列に、あのカラスに、あの笠智衆のセリフに、あの音楽。

後味はよろしくない。




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by nijibabu | 2008-06-08 16:52 | ◆映画レビュー | Comments(15)
最近観た映画(2008.6.4)
【評点基準】
★★★★★★・・・以前の評点基準9点以上に相当する超お気に入り作品
★★★★★・・・以前の評点基準8点に相当する傑作
★★★★・・・十分に満足できた作品
★★★・・・普通に楽しめた作品
★★・・・不満の残った作品
★・・・何らかの苦痛を強いられた作品
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c0073737_21313038.jpg『あにいもうと』(1953/日本)
【監督】成瀬巳喜男
★★★★

にじばぶのレビューをご参照下さい。


c0073737_2133853.jpg『地獄の黙示録 特別完全版』(2001/アメリカ)
【監督】フランシス・フォード・コッポラ
★★★
これはベトナム戦争を客観的に描いた一大叙事詩的作品だ。マーロン・ブランドがトップクレジットながら、ラスト付近にしか出てこないのに違和感。面白くはないが、ベトナム戦争に興味がある方なら興味深く観ることができるに違いない。それにしても、途中出てきたフランス人女性、とても美しく見えた。やはり白人女性は、アメリカ人よりも欧州女性に限る。そんなことに着眼して本作を観た人はいないかもしれないが。全体的に冗長なだけに、そんなことにでも執着して観ない限り、3時間超なんて耐えられっこない。


c0073737_213568.jpg『ゆれる』(2006/日本)
【監督】西川美和
★★★★★

にじばぶのレビューをご参照下さい。


c0073737_21371280.jpg『天使の卵』(2006/日本)
【監督】冨樫森
★★★
本作に高得点はつけようがない、といったところか。 それだけ、作りが稚拙、ベタ。 小西真奈美、いや、こにたんを目当てで鑑賞したので、それでもそれなりに満足はできた。 こにたんが好きな人なら、ストーリーや演出には目をつぶって観ましょう。 きっと楽しめるはず? さて、更に言うと、セリフ回しがとにかく酷い。 学芸会に毛の生えたレベル。 ただし、唯一凄かったシーンがある。 それは、山を望む廃屋屋上での長回しシーン。 長い長い。 長ければいいってもんじゃないかもしれないけど、あれには感心した。 そして、沢尻エリカ。 本作では純真な妹を演じていて、非常に好印象。 とてもかわいい。 教師役におけるスーツ姿がグッド。 タイトスカートが眩しかった。


c0073737_21382783.jpg『花とアリス』(2004/日本)
【監督】岩井俊二
★★★★

にじばぶのレビューをご参照下さい。


c0073737_2139569.jpg『17歳のカルテ』(1999/アメリカ)
【監督】ジェームズ・マンゴールド
★★★
アンジェリーナ・ジョリーがスレンダーで金髪で素晴らしい。 あの二の腕は、セクシーだ。 あれで唇が割れてなければ完璧(笑)。 予想していたよりウィノナ・ライダーに魅力を感じず。 『ナイト・オン・ザ・プラネット』の彼女が印象良すぎか。 あと少し長い。 もう少し過激シーンを増やし、コンパクトにまとめ上げてくれたなら、もっと満足できたかも。


c0073737_21423647.jpg『喜劇逆転旅行』(1969/日本)
【監督】瀬川昌治
★★★★★
佐藤友美が凄い! 脚線美が凄い! ノースリーブから伸びる細い腕が凄い! チラリと見える八重歯が凄い! ハスキーボイスが凄い! 髪の毛が綺麗過ぎて凄い! 完璧! 佐藤友美の美しさにメロメロでした(><)ノ そしてフランキー堺。 もう、彼の独壇場。 面白すぎ。 いちいち面白い。 ちょっとした仕草だけでも笑えてしまう。 ゲラゲラ笑い転げる程の面白さ。 こりゃー、久しぶりに凄面白い日本映画を観れました。 いやー、今日はよく眠れるぞ! 日頃のストレスが吹っ飛んだ気がします。


c0073737_21453712.jpg『長屋紳士録』(1947/日本)
【監督】小津安二郎
★★★
飯田蝶子と吉川満子の二人が中心という時点で、少しテンションが落ちた。 笠智衆が珍しく歳相応の役をしていて新鮮味アリ。




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by nijibabu | 2008-06-04 21:47 | ◆映画関連 その他 | Comments(0)
最近観た映画(2008.5.28)
【評点基準】
★★★★★★・・・以前の評点基準9点以上に相当する超お気に入り作品
★★★★★・・・以前の評点基準8点に相当する傑作
★★★★・・・十分に満足できた作品
★★★・・・普通に楽しめた作品
★★・・・不満の残った作品
★・・・何らかの苦痛を強いられた作品
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c0073737_23413682.jpg『赤い風船』(1956/フランス)
【監督】アルベール・ラモリス
★★★
例えれば、「少年と赤い風船のプチ・ロードムーヴィ」か。 何とも切ないお話である。 30分ちょっとの間に雄弁に語られる少年と赤い風船の物語。 時に哀しく、時にユーモラスに。 テクニカラーの独特なカラー映像、街に映える風船の鮮やかな赤。 いかにも映画といった映画で、音楽と映像、そしてストーリーが、赤い風船の摩訶不思議な動きと相まって、不思議な感動を呼び起こす。 メルヘンな雰囲気が好きな人なら気に入るはず。


c0073737_23461992.jpg『父ありき』(1942/日本)
【監督】小津安二郎
★★★★
小津作品を年代順に観てきたが、本作でかなりの「完成」を感じた。 小津スタイルが確立された頃のような気がした。 音声の劣化が酷く、まともに視聴できる状態でないのが悲しい。 しかしながら、笠智衆の演技が抜群に良い。 小津サイレント時代の常連俳優、坂本武も脇で良い味を出していた。


c0073737_23481393.jpg『三十三間堂通し矢物語』(1945/日本)
【監督】成瀬巳喜男
★★★

にじばぶのレビューをご参照下さい。


c0073737_2349524.jpg『破れ太鼓』(1949/日本)
【監督】木下惠介
★★★★★

にじばぶのレビューをご参照下さい。


c0073737_23592538.jpg『橋』(1959/西ドイツ)
【監督】ベルンハルト・ヴィッキ
★★★★
前半は退屈極まりない。 本サイトでの高得点に疑問を持ちながら鑑賞を続けた。 しかししかし、1時間を経過する辺りから様相が一変。 非常な緊迫感の持続する終盤へと突入した。 ここからは固唾をのんで鑑賞した。 見事、その作品に引き込まれた。 この引き込まれる感覚。 これこそが映画鑑賞の醍醐味。 あー、楽しい。 楽しいけど、内容はそれとは正反対。 残酷な終幕。 戦争の虚しさと愚かさ、命の儚さ。 そんなことが映像だけを通して雄弁に語られる。 戦争映画としては硬派な部類に入り、派手さはないが、間違いなく傑作だ。


c0073737_23533855.jpg『戸田家の兄妹』(1941/日本)
【監督】小津安二郎
★★★★
前半は面白くなかったが、しり上がりに良くなった。 特に、ラスト付近の佐分利信が軽薄な兄妹たちを豪快に追っ払うシーン。 そして、熱心に母や妹を説得し、中国の天津に希望を持って誘うシーン。 これらのシーンはとても良かった。 でもこういう家族内のいざこざや女性同士の問答を内容とする作品であれば、成瀬巳喜男監督なら、もっと上手く撮ったのではないか。 小津監督は、カラっとしたコメディタッチなものを撮らせると最高に上手い監督だし。 成瀬監督は沢山の作品を撮っているから、本作の様なテーマと似た作品を既に撮っているかもしれないけど、本作の成瀬バージョンを観てみたい気がする。


c0073737_2356061.jpg『ツィゴイネルワイゼン』(1980/日本)
【監督】鈴木清順
★★
第一に面白くない。 そしていかにもな映像センスが自分とは合わない。 更に、原田芳雄が苦手。 大楠道代も楠田枝里子の様で気持ちが悪い。 だけど、不思議と印象に残る作品だ。 この特別な印象こそが、本作が高く評価される源なのかもしれないが、その良さを十分には理解できなかった。




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浅野忠信 作品リスト
 
 
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by nijibabu | 2008-05-28 23:57 | ◆映画関連 その他 | Comments(7)