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by nijibabu
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河内山宗俊
c0073737_9365212.jpg河内山宗俊』(1936)

上映時間: 82分
製作国: 日本
ジャンル: 時代劇

監督: 山中貞雄

原作: 山中貞雄
脚本: 三村伸太郎
撮影: 町井春美
音楽: 白木義信
出演: 河原崎長十郎(河内山宗俊)
中村翫右衛門(金子市之丞)
原節子(お浪)
市川扇升
山岸しづ江
助高屋助蔵
市川莚司
宗春太郎

***********************************************
 天才映画監督・山中貞雄の現存する3作品の中の一つ。無為な日々を送るヤクザ者・河内山宗俊と金子市之丞が“心の慰め”である健気な娘・お浪が借金を苦に身売りを決意。ふたりは娘を救おうと一世一代の大博打に出る。
 居酒屋に居候する二人のヤクザ者が、借金のために身売りをすることになった甘酒屋の娘を救うために立ち上がる…。山中貞雄監督による幻の名作。
(「Amazon.co.jp」より)
***********************************************

本作『河内山宗俊』は、夭折の天才監督、山中貞雄の現存する数少ない作品の一つである。

他の現存する2作品である『丹下左膳餘話 百萬兩の壺』『人情紙風船』は鑑賞済み。

したがって、現存する山中貞雄作品はこれで全て観たことになった。

本作『河内山宗俊』は、『丹下左膳餘話 百萬兩の壺』や『人情紙風船』の2作品と比べると、少し知名度や一般的評価が低い気がする。

c0073737_9545195.jpgそんな中、最後に観たので、それほど期待していなかった。

しかし、なんと、山中貞雄作品の中では、個人的に一番のお気に入りとなった。

c0073737_9551744.jpgかなりの傑作である。


ちなみに本作のDVDには、特典として『怪盗白頭巾』『磯の源太 抱寝の長脇差』“断片”映像が収録されている。

***********************************************

本作のメインキャストとして、河原崎長十郎中村翫右衛門の二人が出てくる。

この二人は『人情紙風船』や、溝口健二の『宮本武蔵』と『元禄忠臣蔵』でもコンビを組んでいた。


そんな中で、本作における二人は最も魅力的だった。

二人とも最高の俳優である。


まずは河原崎長十郎。

冒頭での将棋シーン。

最初はお茶らけている河原崎長十郎。
しかし、最後に真顔で凄んでみせる。

この時の迫力にゾクゾクした。


そして中村翫右衛門。

相変わらずのひょうひょうとした自然な演技。
素晴らしく魅力的だ。

ラスト近く、口にくわえた爪楊枝を捨て、原節子演じる娘を救うため、立ち上がる。

この時の男意気。

しびれるねぇ・・・


【下はDVDのオープニング画像(加工画像)】
c0073737_104630.jpg
c0073737_1041888.jpg

***********************************************

c0073737_10102211.jpg本作には、小津安二郎作品でお馴染みのミューズ、原節子がヒロイン役で出演している。

ちなみに本作は、原節子の最も若い頃を見ることのできる貴重な作品らしい。

小津作品に出まくっている頃の原節子と比べると、当たり前だが大分若く、純情可憐な感じ。
c0073737_10101022.jpg
小津作品では比較的大柄に感じられる彼女だが、本作では小さく見えた。

この時、彼女は15歳だったらしいが、二人の男を振り回す魅惑的な少女として、十分に存在感を発揮していた。
***********************************************

先にも書いたが、本作における河原崎長十郎と中村翫右衛門の二人の掛け合いは、絶妙で素晴らしい。

そして全編に渡って「男意気とは何たるか」を堪能できる素晴らしく良くできた傑作である。

山中作品はどれも素晴らしいが、私は特に本作『河内山宗俊』を高く評価したい。

82分という短い尺の中に凝縮された、いつの時代にも共通する「男の生き様の何たるか」を堪能できる作品である。

皆さんも、この“山中貞雄監督による幻の名作”を是非ご覧になって頂きたい。

そして「男意気」「男の生き様」「男の死に際」を素晴らしい形で表現してみせた本作の素晴らしさを共有しようじゃありませんか。



★参照★
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by nijibabu | 2007-08-14 10:18 | ◆映画レビュー | Comments(7)
Commented by 大日 at 2009-09-16 22:41 x
おはようございます。
この作品の評価が一般的に芳しくないのは、昭和11年の山中貞雄監督は低迷期と言われ、是を初めとする山中作品群がキネマ旬報ベスト10はおろか、20にすら入っていないという惨憺たる状況だったらしく、それをそのまま真に受けていることが考えられます。監督は母親を亡くされるなどして精神的に滅入っていたのやもしれません。
この作品は、所謂原点回帰した印象のつくりだったそうで、当時「丹下左膳余話」がごとき異端路線を求めていた観客とのずれが生じて低評価になったのではという見方も最近はなされているようです。
原点回帰となりますと、初期の緊張感溢れる剣戟路線が垣間見られるわけで、たった3本しか見ることのできない吾々にとっては、山中剣戟の凄みを味わうことが出来る資料になっているわけですね。

特に最後、僧侶が盾になり、若しやと思いきや、本当に若しやの事態になってしまう、主人公の若造ヒロは多くの人の助けを借りてお浪の所に向かわんとするところで終わるのですが、もう、思わず「幸せにしなきゃ承知しねぇぞ」とスクリーンめがけて突っ込んでしまいそうな勢いでした。
Commented by 大日 at 2009-09-16 22:47 x
男(漢)の何ぞやを考える、正にぴったりの一言かと思われます。

山中監督なのですが、初期の頃は非常に剣戟に凝っておられたそうで、そちらに紹介せられております「磯の源太~」は、アラカンの素早い立ち廻りとあいまって、所謂観客目線によりますカメラワークが思わずスクリーンに釘付けにさせてしまうという、珠玉の緊張感を与えているやうに感じてしまいます。

どうやら、小学校時代に、手持ちの辞書にてパラパラアニメを記されていたらしく、そのパラパラは忍者が主人公の剣戟活劇になっているんですね。それをそのまま実写化したかのようなつくりになっているわけで、監督は既に幼少期の時点で自分の映画スタイルの礎を築かれていたわけですね。

この「河内山~」の他、実は「丹下左膳余話~」もキネマ旬報ベスト10入りはしておらず、言ってみれば現存作品は山中監督にとってみれば「ポンコツ」「底辺」の可能性があるわけで、その底辺の段階にてあれだけの実力を発揮せられていたわけですね。何だか、「邦画は70余年間も何をしていたんだ?!」と思わず突っ込んでみたくなります。
Commented by 大日 at 2009-09-16 22:51 x
原節子ですが、デビュー当時は物凄くか細い声だったんですね。
それもまた、独特の存在感をかもし出しているものと思われます。ちょっと薄倖で弟思いのキャラクターにぴったり当てはまっているかと。
戦後、何度か体調を崩されているらしく、それが美の執着を過剰ならしめる要因になってしまい、早期引退につながったのやもしれません。


この「河内山宗俊」なのですが、わたくしが鑑賞したバージョンは物凄く保存状態が悪く、始終ハム音鳴りっ放しで、始終泣きながらの鑑賞でしたが、それに応えてくれるだけの度迫力は流石ですね。

山中監督に関しては、正規版DVDを買っておけばと非常に後悔している次第です。
Commented by nijibabu at 2009-09-17 18:38
>大日さん
こんばんは。

さて『河内山宗俊』ですが、私はかなり気に入りました。
でも、世間の評価がいまいちなのには、そんな事情があったんですね。
実際観れば傑作なのは間違いなしなのに、おかしな話ですね。

それにしても、現存する3本が山中作品の中で決して優れてはいないというのは凄い話です。
山中作品の傑作はいったいどんな風なんだろう・・・と考えると、消失してしまったのが残念でなりません。
溝口作品でも、消失したもので傑作と呼ばれているものがありますが、それも合わせて残念でなりません。
全く、戦争というのは、文化を踏みにじる、映画ファンにとって憎むべきものですね。
Commented by nijibabu at 2009-09-17 18:39
>大日さん(続き)
原節子ですが、体はあんまり丈夫な方ではないんでしょうか。
いまだご存命のイメージから、体が弱いイメージはなかったんですが、意外です。
Commented by 大日 at 2009-09-20 10:49 x
おはようございます。
原節子は昭和29年ごろと35年ごろに体調を崩したとか言った話を聞いたことがあります。

よく、小津作品でイマイチさが指摘せられているこの人ですが、どうも小津が無理して笑顔を作らせすぎている点にイマイチさがあるように思えます。初めて観たときは「こんなものか」といった感じですが、その他の監督(成瀬、木下、吉村コ、、、)の作品を当たった後に小津の中の節子を観ると、どうしても違和感を感ぜずには居られません。ひょっとすると小津は女性と言うものが凄まじく苦手だったのやもしれません。
「戸田家の兄妹」の桑野通子もどこか変テコな感じですし。

山中作品は、昭和12-3年の時点で既に何作品かは消失していたらしいです。日活が自主的に(?)火災をやらかしたこともあり、日活関係のフィルムは根こそぎ消失しているそうですね。
Commented by nijibabu at 2009-09-20 22:59
>大日さん
こんばんは。
確かに小津作品の原節子の不自然な笑みはどうも好きじゃありません。
他の監督の原節子の方が魅力的に感じます。
ただ、実は、元々原節子はそんなに好きな女優ではないんですが(笑)。

でも、小津作品の不自然な様式は意外と好きです。
ただし、世間で評価の高い小津作品はそんなに好きじゃなく、『宗方姉妹』とかが好きだったりしますが。
あと、『秋刀魚の味』も大好きです。

そうですか、山中作品、既に戦前に消失してましたか。
とても残念ですねぇ・・・
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