古今東西の名作・傑作をジャンルを問わず貪欲に鑑賞しています。オススメな作品のご推薦、コメントも大歓迎です!
by nijibabu
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タグ:田中絹代 ( 7 ) タグの人気記事
四谷怪談(新釈四谷怪談)(1949)
c0073737_20103036.jpg四谷怪談(新釈四谷怪談)』(1949)

上映時間: 159分
製作国: 日本
ジャンル: ホラー

監督: 木下恵介

原作: 鶴屋南北
脚本: 久板榮二郎
撮影: 楠田浩之
音楽: 木下忠司

出演: 田中絹代上原謙/山根壽子/佐田啓二/滝沢修/宇野重吉/杉村春子/飯田蝶子/加藤嘉/玉島愛造/山路義人/加東大介/三津田健/静山繁男/加藤貫一

*****************************************************
 傘張りの内職をしながら生計を立てる民門伊右衛門とその妻・お岩。お岩は伊右衛門の良き妻になろうと日々奮闘していたが、夫婦の間には何か相容れぬものがあった。そんなある日、伊右衛門は一文字屋喜兵衛の娘・お梅を救う事となった。これをきっかけに伊右衛門を慕うようになったお梅だったが…。
怪談の古典・東海道四谷怪談を、ストーリー上の非合理性などを排して大胆にアレンジを施した意欲作。監督は「二十四の瞳」などの日本を代表する映画監督・木下恵介。主演は「愛染かつら」など多くの映画に出演、その美貌と波乱に満ちた生涯で伝説となった昭和の大女優・田中絹代。共演に上原謙、瀧沢修、佐田啓二など。天才・木下監督初の時代劇として名高い作品である。
(「ハピネット・オンライン」より。)
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c0073737_2033355.jpg四谷怪談と皿を数えるアレと混同していた^^;

顔がただれたお岩さんというのは知っていたが、物語の詳細は知らなかったので、楽しむことができたが、題名に「新釈」とあるので、多少はアレンジがなされているのだろうか。


それはさておき、本作は木下惠介の作品らしく、実に卒のない完成された作品であった。

名優たちの演技も手伝って、重厚な愛憎劇と相成っている。


c0073737_20335353.jpgそして、みんな驚くほど若い!

上原謙もかっこいいし、田中絹代もまだそれほどおばさん臭くないし、杉村春子はお色気を売る役を演じているし(笑)、加東大介もまだそれほど太ってはいない。


だけど、例外が一人いた!
飯田蝶子だ。

この人はいつの時代の作品を観ても、常におばあさんだ。
まるで笠智衆の女版である。


c0073737_2034366.jpg「怪談」と聞くと、さぞかし怖いんだろうなぁ、と少し気合いを入れてから鑑賞を始めたが、現代からみれば全く怖くないし、しかもそんなに怖い場面すら多くはない。

それよりも、愛憎劇といった人間性を描いた部分が深く掘り下げられていて、それが物語りの奥行きを深めている。


160分弱の尺の長さもそれほど気にならず、ムダの少ない完成度の高い作品であった。




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by nijibabu | 2009-10-24 20:34 | ◆映画レビュー
風の中の牝鶏
c0073737_20371681.jpg風の中の牝鶏』(1948)

上映時間: 84分
製作国: 日本
ジャンル: ドラマ

監督: 小津安二郎

脚本: 斎藤良輔/小津安二郎
撮影: 厚田雄春
美術: 浜田辰雄
音楽: 伊藤宣二

出演: 佐野周二田中絹代/村田知英子/笠智衆/坂本武/高松栄子/水上令子/文谷千代子/長尾敏之助/中川健三/岡村文子/清水一郎/三井弘次/千代木国男/谷よしの/泉啓子/中山さかえ/中川秀人/長船フジヨ/青木放屁

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 この作品も「長屋紳士録」同様、戦後直後ならではの題材が基になっている。戦争で夫を亡くしたと思って再婚したり、他の男と暮らしているところに、夫が復員してきたりといった悲劇はたくさんあったようですが、この作品の主人公である妻(田中絹代)と夫(佐野周二)も、いつまでも戦争の傷跡を引っ張ることになります。お互いに愛し合っているのに、忌まわしい過去の過ちのために、昔に戻れない夫婦。田中絹代が日本映画界において、名優と称される理由がこの映画を見れば納得できるでしょう。カメラワーク等、いつもの小津作品とは違う作風なのも見所です。
(「Amazon.co.jp」より。)
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c0073737_20372721.jpgこの作品は小津的ではなく、むしろ溝口的な作品である。

それは主演が田中絹代だからという理由によるものではない。

内容的に溝口的なのだ。


田中絹代演じる女性は、ひたすら健気である。

夫(佐野周二)がどんなに酷い仕打ちをしようとも、「自分が悪いのです」と言う。

これは観ていて辛い。

ここまで健気だと、観ていて辛いのだ。


c0073737_2038436.jpg途中まで「何と救いようのない暗い話だろう」と思って観ていたが、終わってみれば、心にじんわりしみいる、なかなかの良作であった。

夫婦の間で、どんな問題がおきようとも、「互いをより深く愛する気持ちを持て」ば、乗り越えられる。

c0073737_20382473.jpgラストで語られる佐野周二のこのセリフが胸を打った。


「深く愛する気持ち」。

確かに夫婦がより深く理解し、末永く幸せにやっていくには大切な姿勢なのではないだろうか。


とても考えさせられる作品だった。




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by nijibabu | 2008-06-13 20:39 | ◆映画レビュー
三十三間堂通し矢物語
c0073737_21471254.jpg三十三間堂通し矢物語』(1945)

上映時間: 77分
製作国: 日本
ジャンル: 時代劇



監督: 成瀬巳喜男

脚本: 小国英雄
撮影: 鈴木博
美術: 河東安英

出演: 長谷川一夫田中絹代/市川扇升/河野秋武/葛城文子/田中春男/横山運平/清川玉枝/林喜美子/三谷幸子/鳥羽陽之助/沢井三郎/花沢徳衛/鬼頭善一郎/永井柳作/深見泰三

*****************************************************
 小国英雄のオリジナル脚本で、戦争末期に撮られた成瀬初の時代劇。紀州家家臣・和佐大八郎(市川扇升)が、父の雪辱を晴らすべく、小杉屋お絹(田中絹代)の支えの下、三十三間堂での通し矢八千本に挑む様を描く。大八郎を導く謎の師匠勘兵衛(長谷川一夫)も魅力的。
(「アテネ・フランセ文化センター」より。)
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本作は成瀬監督初の「時代劇」らしい。

そして全く成瀬作品らしくない。

だけど普通に面白い。


キャスティングにも成瀬らしさが見当たらない。

そしてストレートに娯楽作品でもあったりする。


全てが異質な成瀬作品ということになるだろう。

そういう意味でも観るべき価値のある作品だ。

*****************************************************

それにしても、長谷川一夫が良い役を演じ過ぎ!

これがずるいほどに、笑っちゃうくらい「良い人」なのだ。

田中絹代が最後に一言。

「なんて良い人なんだろう・・・」

そう、あり得ないくらいの「良い人」設定。

顔がデカイのと腕が貧弱なのがタマに傷だが、目はキリっとしているし、チャンバラは強いし、気はきくし、弓は上手いし、女性には優しいし、まさに完璧。

ここまで完璧だと、まあ、やり過ぎでしょう(笑)。


ラストの去り方も最高。

あそこまで敵方にしてあげたら、褒美を請求したり、田中絹代を口説いたりするのが人間ってものだろうが、そんな欲求は一切見せず、哀愁の後姿を見せながら一人歩き去っていく。


うーん、長谷川一夫、色んな意味で凄すぎ。



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by nijibabu | 2008-05-24 21:53 | ◆映画レビュー
女性の勝利
c0073737_1633852.jpg女性の勝利』(1946)

上映時間: 84分
製作国: 日本

監督: 溝口健二

脚本: 野田高梧/新藤兼人
撮影: 生方敏夫
音楽: 浅井挙曄

出演: 田中絹代/桑野通子/高橋豊子/内村栄子/三浦光子/紅沢葉子/徳大寺伸/松本克平/若水絹子/風見章子/奈良真養/長尾敏之助/久保田勝巳/河野敏子/大坂志郎

***********************************************
 溝口の戦後第1作。占領軍の管理下で新たな検閲を受ける中、溝口が選んだのは、封建的観念に束縛された女性の解放をテーマとする作品であった。絶望のどん底で赤ん坊を殺してしまった女学校時代の同級生(三浦)と、その弁護を引き受ける凛々しい弁護士(田中)を描いているが、法廷での田中絹代の服装にはコスチューム・プレイの趣もある。
(「フィルムセンター」解説より)
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c0073737_1692946.jpg溝口作品の幾つかは、DVDが発売されています。

しかし本作はそのDVD化からあぶれた作品です。


他のDVD化されていない溝口作品に駄作が多かったので、本作もさぞかしつまらないだろうと予想していました。

しかしかし、意外にもなかなかの出来でした。


法廷ものとしてみてもそれなりに楽しめるし、女性を中心に据えた人情ものとして見ても、しっかりと出来ています。

DVD化されていないことが、とても勿体無く思えました。



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by nijibabu | 2008-02-16 16:09 | ◆映画レビュー
宗方姉妹
c0073737_14131554.jpg宗方姉妹』(1950)

上映時間: 112分
製作国: 日本
ジャンル: ドラマ

監督: 小津安二郎

出演: 田中絹代
高峰秀子
山村聡
上原謙
笠智衆
堀雄二
高杉早苗

***********************************************
 皮肉屋の夫に耐え続け、伝統を重んじる姉と、そんな姉に反発する、自由奔放な妹の姿を対比させる事で、小津安二郎監督が日本の家庭崩壊を描いた人間ドラマ。
(「TSUTAYA online」より)
***********************************************

やっと“小津の世界”に足を踏み入れ始めた私。

初めて観たのは、泣く子も黙る代表作『東京物語』。
小津の一つ目としては無難な選択だろう。

そして次に観たのが『秋刀魚の味』。
これは小津の遺作である。
これも二つ目としてはあながち間違いではないだろう。

そして何を思ったか、小津の3つ目に私が選んだのが、本作『宗方姉妹』。


なんでここで?と、小津に詳しい諸先輩方は思われるだろう。

それには理由があって、通いつけのTSUTAYA新宿での諸事情からだ。

詳説は避けるが、巡り巡って小津の3つ目に本作を鑑賞することとなった。


大好きな溝口健二作品ですら、当たり作品とハズレ作品で大きな差があった。

私にとって、まだよく分からない小津安二郎。

その3つ目に、それほど有名とは言いがたい『宗方姉妹』を選んだのは、ある意味冒険であった・・・

***********************************************

“小津作品にハズレなし”

誰が言ったか名セリフ。
その言葉に間違いはなかった。

本作を十分に楽しむことができたのだ。

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まず“宗方姉妹”の妹の方を演じた高峰秀子。

高峰秀子の出演作は『浮雲』をはじめ、意外と沢山観てきているが、本作での高峰秀子は最強のインパクトであった。

「本作における彼女は、彼女らしくない」と、批判の声も聞こえるようだが、いやいやかなり良かった。

特に、「~であった。」と、寅さんばりの独り語りをみせるところが秀逸。

ここに、彼女の特異な才能を見出すことができた。


次に姉の方を演じた田中絹代。

溝口作品で沢山観てきた女優だが、今まではどうも魅力を感じなかった。
特に、“女性として”の魅力を。

ところが、本作では不思議と、その“女性として”の魅力を感じることができたのだ。

あの慎ましやかな女性像。

現代の男にとっては憧れですね。


そして、その姉妹二人から想いを寄せられる色男役に上原謙。

終始、ニヤついた演技を見せている。

ずっと、いつでもニヤついているのだ。
ニヤつき頻度は、私が今まで観てきた映画の中でもナンバー1。

しかも、そのニヤつきが板についているから凄い。
さすがは上原謙。
ニヤつき上原謙。

***********************************************

上にも書いたように、高峰秀子が独り語りで、様々な魅力あふれる小話を披露する。

その中でも、最も私が心奪われた小話を、ここに引用してみよう。


ある寒い日、二人は皇居のお堀端を歩いていた。

男は手をつなぎたかった。
だけどつなげなかった。
二人は若かったのだ。

いつまでも歩いていたい二人であった。


しばらくして男は女に訊いた。

男「ねぇ、寒くないかい?」
女「いいえ。」

そして女はショールを肩に上げながら言った。

女「あなたは寒くないですか?」



最近、これに似た淡い経験をしたばかりなので、妙に心に沁みた。(苦笑)

人は自己の経験とオーバーラップするシーンを、映画の中に見出したりすると、妙に感動するもんですね。


誰もが経験する自分の中の青春の1ページ。

それと似たようなシーンが、映像として刻まれている作品。

そんな作品を観た時、自分ならではのオリジナルな感動を味わえるのだ。

そして、それが映画の持つ固有の魅力なのだろうと思う。


c0073737_14432129.jpg



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by nijibabu | 2007-07-13 14:44 | ◆映画レビュー
おかあさん

c0073737_14334949.jpg
おかあさん』(1952)

上映時間: 98分
製作国: 日本
ジャンル: ドラマ

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監督: 成瀬巳喜男

脚本: 水木洋子
撮影: 鈴木博
音楽: 斎藤一郎
助監督: 石井輝男
 
出演: 田中絹代
香川京子
三島雅夫
中北千枝子
榎並啓子
片山明彦
岡田英次
加東大介
沢村貞子 ほか
*****************************************************

成瀬巳喜男の作品を観るのは『浮雲』に続いて二作品目。

『浮雲』では、高峰秀子と森雅之が繰り広げる皮肉の応酬に多少なりともゲンナリしてしまったが、本作は全くの正反対な作品だった。

観た後は何とも言えない、ほのぼのとした気分に浸ることができた。

ラストシーンの、香川京子が魅せる“ウィンク”に脱帽。
岡田英次の演ずる劇中の青年が羨ましい。

そして観ている私も、まるで自分が“ウィンク”されたかの様にポッとなってしまった。(笑)

自分も男として生まれた以上は、本作における香川京子の様な可憐で可愛らしい女性から、一度は“ウィンク”されたいものである。

他にも舌をペロっと出すシーンがあったりと、噂に違わず本作は“香川京子を最も可愛く映し出した作品”であった。

*****************************************************

香川京子目的で観た本作であったが、肝心の内容の方も素晴らしかった。

『浮雲』でもそうであったが、成瀬巳喜男の映画に出てくる東京の風景はとてもリアルだ。

どこかの花町を描いているわけでもなく、どこかの豪邸を描いているわけでもない。
むしろその様なものは他の古き日本映画で観ることが可能である。

しかし、成瀬巳喜男の映画に出てくる古き良き東京は、いわば『サザエさん』の実写的様相を呈していて、庶民の生活をそのままリアルに伝えている。

街の風景もそうだし、家の中の景色もそうだ。

自分はこんな昔の東京を見たことがある訳でもないのに、何故だか懐かしい気持ちでいっぱいになってしまった。

香川京子の存在といい、こういった懐かしすぎる東京の風景といい、茶の間の景色といい、全てが感動的なまでに懐かしきベールに包まれていた。

そしてそれを観ているこっちの方も、心洗われるのだ。


『浮雲』で成瀬巳喜男に対してゲンナリしてしまった諸氏に、是非ともオススメしたい作品である。

『浮雲』も日本映画史に残る傑作だが、こちらも対極に位置する形で、成瀬巳喜男の誇る傑作中の傑作だと言って間違いないであろう。



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by nijibabu | 2006-09-28 14:29 | ◆映画レビュー
山椒大夫
c0073737_4293352.jpg山椒大夫』(1954)

上映時間: 124分
製作国: 日本
ジャンル: 文芸/ドラマ

監督: 溝口健二

製作: 永田雅一
企画: 辻久一
原作: 森鴎外
脚本: 八尋不二、依田義賢
撮影: 宮川一夫
美術: 伊藤憙朔
衣裳: 吉実シマ
音楽: 早坂文雄
擬闘: 宮内昌平
助監督: 田中徳三
 
出演: 田中絹代
花柳喜章
香川京子
進藤英太郎 ほか

ヴェネチア国際映画祭(1954年) サン・マルコ銀獅子賞

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’54年ヴェネチア国際映画祭銀獅子賞受賞作。「安寿と厨子王」で有名な森鴎外の名作を基に製作した、溝口映画の最高傑作の呼び声も高い文芸大作。
(Amazon.co.jpより)
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溝口健二作品は、『雨月物語』『近松物語』『残菊物語』に次いで4作品目。
早くも完全に溝口映画の虜になっている。

本作はヴェネチア国際映画祭で賞もとった国際的にも評価の高い作品である。
個人的には『残菊物語』と並んで溝口作品の中では最もお気に入りな作品となった。

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オープニングのキャスト表示からして胸躍る。
重厚な音楽と共に、これから溝口作品が始まることを教えてくれる。

これからも溝口作品を観るにつけ、まるで『男はつらいよ』のオープニングを観るかの様に、条件反射的に胸躍ってしまうに違いない。

そして宮川一夫撮影による芸術的な映像美は言うまでもなく美しい。
単に美しいだけでなく、その映像を通してその世界に引き込まれていくような感覚を覚える。

この感覚がクセになってしまったので、もはやそう簡単には溝口映画から抜け出せそうにない。

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そして出演陣では、香川京子に目を奪われた。

美しいというか、かわいいというか。

他の作品で何度か香川京子を観たことがあるが、この作品の香川京子が一番魅力的だった。
足の先まで可愛らしかった。

ワンダフルライフ』での“おばあちゃん”香川京子を観てしまっているだけに、少々気分は複雑だが(笑)、今だ存命でいらっしゃるのは嬉しい限りだ。

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『残菊物語』でもそうであったが、正直、中盤でダレル部分があるにはある。

しかし、これも『残菊物語』と同じく、“ラストの怒涛な展開”がそんな不満を木っ端微塵に吹き飛ばしてくれる。

本作のラスト15分はそれだけ凄まじい印象を残し、涙無しでは観ることができなかった。

こういったラストの怒涛な盛り上がりが、更に溝口作品へのハマりを助長する。
ますます溝口から抜け出せない。
困ったもんだ。

9月から始まる恵比寿ガーデンシネマの溝口特集上映、そして10月末から始まる東京国立近代美術館フィルムセンターの溝口特集上映と、足しげく通うことになるだろう。

むちゃくちゃ忙しい毎日なのに、困ったもんだ。
あー、困った。
溝口健二には困った。


これから一つでも多くの、美しすぎる溝口作品を観ていきたいと思う。



★参照★
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by nijibabu | 2006-08-20 04:56 | ◆映画レビュー